小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

四国旅行記録 その2

今日も5時起き。

さっさと準備をすると,各駅停車で阿波山川へ。

土柱という,天然記念物がある。

駅前でタクシーを拾い,向かう。

途中,本物のヘリコプターが何気なく置いてあり,ビビる。

土柱につくと,腹が冷えたのか完全にピーゴロ。

開いたばかりのおみやげ屋でトイレを借りるという大失態。

挫けずに土柱観察。なるほどデカイ。

天然の記念物になるには十分なデカさ。

見終わると,別の道から展望台へ。

登れど登れど着かない。

そのうち腹が痛くなる。

頂上に着いた頃には完璧に再ピーゴロ大魔王。

Tからは「その辺でしちゃえばいいじゃん」という暖かいお言葉。

一瞬心が揺らいだものの,土柱の神に祟られてはいかんということで,

頑張って降りることに。

途中,幾度かのダイダルウェーブに心が折れそうになるものの,

何とかお土産屋に到着。

正に九死に一生

腹痛も治まり,タクシーを呼んで志茂駅へ。

志茂駅では,名物の「ぶどう饅頭」をおみやげに購入。

試食した。ウマシ。

饅頭というより,あんこの塊だ。

電車に乗り,阿波池田駅へ。

ここで観光用のボンネットバスに乗り,大歩危小歩危巡りの予定だ。

バスはオンボロと聞いていたが,なるほどオンボロ。

冷房なんて当然無い。

天井で悲しく回る3台の小さい扇風機。

そして揺れる揺れる。

運ちゃんも運転めちゃくちゃうまいんだけど,かなり攻める。

実際はそれ程でもないんだろうけど,体感スピードは結構凄かった。

まず着いたのは大歩危小歩危

遊覧船で川下り。

左右には立派に傾いた岩が並ぶ。

岩は色々な物に見えてくるから面白い。

僕は犬を見つけた。

船頭さんのアナウンスで,ライオンに似た「獅子岩」というのを教えてもらった。

残念だったのは,水不足でダムを放流したから,水が濁っていたこと。

本来はとても綺麗な川だとのことだ。

僕は満足だったけど,Tはわりとすぐ飽きてしまったらしい。

注意書きの絵が面白いとか言い出した。

遊覧船を降りると,昼食だ。

昼食もバスツアーに含まれている。

鮎とお蕎麦がでた。

大好物の鮎を久しぶりに食べられて良かった。

何も残さずに頭まで全部食べた。

次は石の博物館。

いろいろな石が飾ってある。

普通の博物館だった。

Tは,そこでアクセサリーを作りたかったらしいけど,

時間がなくて出来なかった。

仕方ないのでおみやげコーナーで,磁気のでるブレスレットを買っていた。

サイズが合わないのを,何故か僕が怒られた。

バスに戻る時間だからと急かしたのが悪かったらしい。

すまん。

僕もおみやげコーナーでゲゲゲの鬼太郎の携帯のぞき見防止シールを買った。

前にインターネットで買おうとして,送料がもったいなくて買わなかったのだ。

ここで会ったが百年目という気分だった。

VIVA水木しげる

次は民俗博物館。

古い家を博物館に改装してある。

広くはないけど,内容は濃い。

由緒正しいお家柄。

時の流れを感じる手紙がいくつもあった。

様々な工具もあって,興味深い。

展示されている道具だけで,家が建つとのこと。

ハクビシンや鷹の剥製が良かった。

男子学生3人組が同じツアーに参加していた。

話を盗み聞きすると,1人は台湾からの留学生。

残りの2人が日本代表という感じらしい。

彼らは順々にカメラマンをし,残りの2人を撮影する。

例の民俗博物館で,見かねて「撮りましょうか?」と言ってみた。

「おねがいします」と言われたのでパチリと撮る。

お返しに僕らも写真を撮ってもらった。

旅だ,旅。

次に向かうは「かずら橋」だ。

谷に架かった釣り橋。

昔は実際に生活道として使われていたらしいけど,

今は完全に観光用。

安全対策としてしっかりワイヤーで固定してある。

僕が行った時間,橋はとても混雑していた。

橋に人が目一杯乗ってるから,揺れる揺れる。

ぎりぎりのところで平静を装う。

高いところは苦手だ。

後ろにいたさっきの3人衆に写真撮ってあげると言われ,

二人で撮ってもらう。

既に現像したが,Tと対照的に,引きつった僕の無理笑いが印象的。

これでボンネットバスツアーはほぼ全ての行程を・・・

いや,まだあった。

「小便小僧」だ!

どっかの物好きが作ったらしい。

サイズはそれほど大きくないけど,

立っている場所がスゴイ。

断崖絶壁。

昔,ここらに住んでいた子供が度胸試しに,

いかに崖ギリギリで小便が出来るかを競ったらしい。

そのエピソードから作られたとのこと。

なかなかやるなあ。

遂にボンネットバスツアーも終了。

阿波池田駅に戻ってきた。

さっきの3人衆に,一緒に写真を撮らないかと誘われ,

5人で記念撮影。

なかなか良いツアーでした。

そこから各停で高知まで行く予定だったんだけど,

2時間近く電車が来ない。

阿波池田駅周辺には特に時間を潰すような所は無かった。

迷った末に特急を使うことに。

高知に着いたのは5時過ぎ。

高知城の脇にある文学館や懐徳館は,既に終了してしまっている時間だ。

気を取り直し,置いてある杖を握りしめ,改段を登る。

長い階段だ。

登り切ると「1×1=1アイス」なるものが。

昼に「金時アイス」を食べたので,今回は見送り。

でも,何なのか気になったので,高知出身の友達にメール。

その子にメール送るのは1年ぶりだったので,

ちょっと緊張。

でも,心優しいメールが返ってきた。

つまり「子供の頃からあって,疑問を持ったことがない・・・

でもアイスはおいしいよ。」とのこと。

謎は一切解けず。

でもいいんだ,ちゃんと返事来たから。グフ。

高知城の上から見下ろす景色は良かった。

龍馬が生まれた家の跡に立っているというホテルも見えた。

降りる道で板垣退助の像を激写。

腹も減ったし疲れたので飯を食うことに。

Tは「疲れたからゆっくりしたい。マックでもいい。」とか言い出す。

僕はどうしても鰹が食べたかったので,

ガイドブックに載っていたお店を探す。

そんなに時間もかからずに見つける事が出来て一安心。

宿へのバスの時間を調べたら,イザ突入。

入った店は「つづき」という居酒屋。

地下に入ると,狭い店内にお客が一杯。

詰めてもらってカウンターに座る。

結構上機嫌な僕。

横を見るとかなり不機嫌なT。

何故。

どうやら,こんな居酒屋のカウンターじゃゆっくり出来ないと怒った様子。

カウンターで板さんの前で喧嘩とか絶対あり得ないと思って,

何とかなだめる。

鰹が嫌いという致命的な事もこのとき発覚。

先に言ってくれよ。

でも,前に回転寿司で聞いた気がする・・・やっちまった。

色々注文してゴキゲンをとる。

かつお,タコ,貝,生しらすみたいな奴。

僕はいたたまれず焼酎を頼む。

美味しかった。ダバダとか言うらしい。

辛くなくて飲みやすい。

鰹は本当にウマカッタ。

Tもコレで機嫌がなおった様子。

本来好きじゃない鰹を「おいしい」と言っていた。

最後にしつこく「土佐巻き」という,鰹の刺身巻きを食べて終了。

泊まるところは桂浜方面。

バスに乗って移動。

今日はホテルじゃなくて民宿だ。

夜は色々話そうと思ったら,

Tは風呂に入るとのび太のお株を奪う即寝。

仕方ないので僕も寝た。