B級感あふれる動物園|ホワイトタイガーも恐竜もいる。伊豆アニマルキングダム。
伊豆の動物園「伊豆アニマルキングダム」にいってきた
休日なので動物園に行こうと思い立つ。都内に住んでいた時は井の頭動物園、上野動物園、ちょっと遠出してズーラシア動物園、多摩動物公園、結構遠出して宇都宮動物園といった感じだった。
小田原に来てからはまだ一度も動物園に行っていない。小田原城にも昔は動物園があったらしいが、今は無い(サル山だけある?)。かつて城で飼われていたアジアゾウのウメ子が生きていた時に一度見に来たことがあったが、その時点で「動物園」というほど動物はいなかったように思う。
小田原から行きやすい動物園を調べてみたが、あんまり近くには無さそうだった。距離で言うと近いのは富士サファリパーク。でもサファリパークじゃなくて動物園が良い。動物がたくさん&行けそうかなと思ったのは下記の3つ。
・よこはま動物園ズーラシア
・伊豆アニマルキングダム
・静岡市立 日本平動物園
いずれも車で2~3時間くらいか。ズーラシアは何度も行ってるから、今回はパス。日本平の方はオーソドックスな動物園のようなので、よりパンチが強そうな「伊豆アニマルキングダム」へ行くことにした。
いざ出発
9時ごろ小田原を出発し、有料道路の真鶴道路、熱海ビーチラインを通って南下していくルート。熱海当たりで海の向こうに島が見えた。後で調べたら「初島」という島で、熱海からフェリーで行けるらしい。今度行ってみたい。
真鶴から伊東までは、ほぼずっと左手に海が見えている。このまま車から垂直に海側に線を引いたら、どこにぶつかるのだろうか。房総半島?アメリカ?
珍スポットの宝庫「国道135号線」
熱海ビーチラインを乗り終えたら、あとは国道135号線をひたすら南下するのみ。途中、道の駅「伊東マリンタウン」で休憩。駐車場の近くの公衆トイレとは別に、「幸せの黄色いトイレ」という建物がある。とてもきれいなトイレだった。お土産屋はチラ見で脱出。
さらに南下していく。伊東を過ぎると道は少し内陸へ。ここから個性的な店が135号沿いに沢山出現するので、運転していて飽きない。
まず気になったのは、「まぼろし博覧会」。セーラちゃんという方がマスコットを務める伊豆半島の珍スポットだ。ここは是非次回行きたい。外観だけでも異彩を放っている。
それを過ぎると右手に肌色の巨大ゴリラが出没。中古車ショップと思いきや、リサイクルショップらしい。
その後も下記の気になるものが目白押し。
・象牙と石の彫刻美術館 〜ジュエルピア〜
・崔如琢美術館(なんか指で水墨画書いてるらしい)
・怪しい少年少女博物館
ちなみに、「まぼろし博覧会」と「怪しい少年少女博物館」、135沿いではないけど「ねこの博物館」は、いずれもセーラちゃんが経営しているらしい。凄腕。
象牙は像がかわいそうなので行かないかもしれない。
いよいよ到着「伊豆アニマルキングダム」
さらに南下を続けて、バナナワニ園を少し過ぎたあたりで山に登っていく道にそれる。そこから5分ほどいけば、「伊豆アニマルキングダム」だ。到着したのは11時30分頃だったので、2時間30分くらいかかったことになる。
駐車場は第1と第2の二つがある。入り口に近い第1は満車になっている。もっと空いているかと思っていたが、意外だ。入場料は大人2,400円と結構高いが、公立ではないので仕方ない。
入場するとまず写真を撮影される。動物園や水族館でよくあるやつ。帰りに出口付近で購入することができる。ちなみに僕は100%の確率で購入している。なんとなくだ。
入ってすぐウォーキングサファリに出る。動物たちがいる広場を、二階くらいの高さから歩いて見てまわる。もともとバスで園内をまわるスタイルだったのを、歩いてまわるスタイルに変更になった経緯があるようだ。
ウォーキングサファリの入り口にはコロコロ乾燥したエサが売っている。1つ100円。迷わず2つ買い、出迎える左右の動物たち相手に華々しいオープニング餌付けをかます。
橋を渡るとチーターの檻。チーター元気。よく動く。さすがに走らないけど。
チーターの次はライオンの檻。この日はとても暑かったので、ライオン達もダウン気味。特にオスは檻の奥でずっと寝ていた。そしてホワイトタイガーが2頭。こちらもお疲れの様子。
ライオン舎、タイガー舎をぬけると再びウォーキングサファリ。こちらのエリアの入り口にも餌がある。ただ、先ほどのコロコロタイプではなく、チンゲンサイみたいな茎野菜。この餌はキリン用だ。
歩道が二階の高さにあるので、キリンに餌がやりやすい。これは画期的。キリンの顔の前に餌を差し出すと、ベロが伸びてきて、上手に野菜を取ってくれる。宇都宮ではキリンの唾液で手がベチャベチャになった。顔の高さにある分、キリンも餌が取りやすいのだろう。
キリンロードを抜けるとサイが2頭。大きい。サイ舎も立派で広い。ズーラシアと同じくらいか。その先には象が一頭。なんだかあまり元気がなさそうだった。なんか小さくも感じる。
象の次には「わくわくふれあい広場」という、その名前の通り動物と触れ合える場所がある。特徴的なのは、アルマジロに触ることができること。そのほかマーラというねずみの仲間や、カピバラというねずみの仲間に触れる。小さいがアリクイもいる。
楽しみにしていたヒグマも寝ていたので、レストランで食事。ここのレストランはライオン舎がガラス張りで見渡せる。ライオンを見ながら食事を食べることができた。逆側だとホワイトタイガー舎に面していて、ホワイトタイガーを見ながら食事をすることができる。
ただ、一つ言うならば飯がまずい。改善希望。
スポーツゾーン、恐竜の森
ここまでで動物ゾーンは終わり。キリン餌やり、サイはよかったが、それ以外は特筆すべきところは無い。
地図で言うと右半分が動物。左半分はスポーツゾーン、プレイゾーンとなっている。スポーツゾーンはゴルフの練習場やパターゴルフがある。動物園と一緒にしちゃうあたり、私営感があってよい。この日は寄らなかった。
プレイゾーンの入り口にはボールプール「DOPPON!」&ゲームセンターがバッチリ廃墟になっていた。
その目の前には草原が広がっており、動物の遊具(オブジェ?)が。クマ、ライオン、キリン、ラクダ・・・ムーミン?
ここにきて一気に押し寄せるB級感。
アルパカがいたが、雨がふってきたので見ない。「恐竜の森」に逃げ込む。入場料500円。一本道の両サイドに結構な大きさの恐竜のオブジェがある。そして鳴き声とともに結構リアルに動く。恐竜好きとしてはなかなかに満足な出来栄えだったが、2018年現在の技術としては物足りないか。
恐竜の森を抜けると出口。お土産のマグネットを購入して終了。
総評
ちょっと高い。入場料2,400円の他に細々お金がかかる。それに見合うかといわれると微妙だろう。動物園単品としてみると、2,400円は高い。
廃墟があったり、場末感のある遊具があったり、B級テイストは強め。嫌いではないので、末長く元気に営業してほしい。