小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

イタリア旅行記③

金曜。

遠藤は朝から晩まで仕事とのこと。

1日と少し過ごしただけでミラノマスターの気分となっていた僕は,

違う町に行きたくなり,ヴェネチアに1泊で行くことにした。

遠藤がパソコンで宿探し,電車のチケットも手配してくれた。グラッツェ

遠藤が出社した後少しテレビ見た後,出発。

まず朝飯だ。

知らぬ店に入るのは怖かったので,世界のマクドナルドに入ることにした。

店員がBJペンに似てた。

海外来ると野菜不足に陥りがちなのでサラダを注文したんだけど,

ぶすっとしたBJに「11時から」と言われる。

仕方ないので,やたらとポスターを見かける「モッツァレラチーズバーガー」を注文。

ポスターではおいしそう,本物「なんだこれ・・・」ってのは世界共通。

まずい。

いつも通りフィレオフィッシュにしとけばよかった。

時間通りのユーロスターに乗って,ヴェネツィアへ。

快適な旅路。窓からの眺めは,何にもなくて良し。

たまにいる家畜。バームクーヘンみたいに丸められた肥料。

最近仕事で使った写真に似てる。良い眺め。

1時間半くらいの電車旅。

向かいの席のカップルの男の方が,村上春樹読んでた。やはり人気あるんだなあ。

最後は海の上を走って,ヴェネツィア・サンタルチア駅に到着。

電車を降りる時,プチ事件が。

電車の車両を区切る自動ドアは,ボタンを押すと自動で開く。

僕の前の人がボタンを押して開き,僕はそれに続いて出ようとした。

そしたら,前の人がストップした。

コロコロのカバンを引いているため,僕は進行方向に対して半身の状態。

体のセンターライン,キカイダーで言うと体の色が切り替わる線上にドアの可動域が。

プシューと音を出し,閉まるドア。

遠藤に後で聞いたら,足元のセンサーもあるとのことだけど,どうやら壊れてたみたい。

見事真っ二つに挟まれて,「イデデデデ」。

僕の後ろにいた同い年くらいの女性2人組の片割れが,慌てて開くボタンを押してくれて,九死に一生を得た。

精一杯の笑顔を作り,「グラッツェ」と言って,そそくさと電車を降りる。

そして聞こえる女性の爆笑。

到着早々恥辱にまみれた。

駅降りて,目の前がもう運河。ゴンドラと呼ばれる小舟が行ったり来たり。

ホテルは駅のすぐ近くだったので,とにかく荷物を預けて,探索開始。

サンタルチア駅の目の前の水上バス乗り場で,チケットを買う。

チケットは時間で区切られている。

次の日の帰る時間を考えて,24時間券を購入。

水上バスの上。風は強かったけど景色が良かったので,

船内には入らず,外を眺めてた。心底冷えた。

サンマルコ広場に到着。

この地随一の名所とあって,観光客が沢山。

サンマルコ寺院の入り口はツアー客の長蛇の列で断念。

空いてたドゥカーレ宮殿に入った。

これを読んでる人に美術のなんたるかが分かる教養人が居るとは思えないし,

何より自分のバカがばれるので,割愛。

途中,少し離れて展示されている絵のタイトル文字が読めないわーと困っていたパツキンおばあちゃん集団がいた。

僕の持ってた本の解説に英語の表記が載っていたので,見せてあげたら喜んでくれた。

親切な自分に酔いしれる。

おばあちゃん達に「サンキューベリマッチ」と言われて,

「ユアウェルカム」がとっさに出てこず,思わず「いえいえ」と日本語が出てしまった。

「YEAH!!YEAH!!」

という凄くテンション高い人だと思われてやしないだろうか。

その後,続いて見学できる監獄を楽しんだ後,出獄。

町をブラブラ歩く。

案内表示が至る所に出ているので,細い道に入り込んでも安心。

寄り道しながらホテルに向かう。

途中,小さな雑貨屋があって,ショーウィンドウに昔の家のカギが並べられてた。

キーホルダーに付けたいなと思い立ち,入店。

店員さん?店主?がやさしそうなおばさんで安心。

カギは一つ1~5ユーロとのこと。よさげな奴を6つ買って,全部で10ユーロ。

散々歩いて,ホテルの前に着いたのは午後7時過ぎ。

そういえば電車を降りてから一度も座ってない。

昼ご飯はパン食べただけ。腹が減った!

ご飯を食べに行くことにした。

本を見ると「予約が必要」とある店が結構多い。

そうじゃないところで,良さげなお店を選び,行ってみることにした。

名前は忘れた。地球の歩き方に載ってる。

どう考えてもこの日は歩き過ぎだった。アキレス腱が痛い。

省エネのため、ホテルの前から再び「サンマルコ広場行き」の水上バスに乗る。

しかし,ここに落とし穴が。

乗ったバスがいわゆる「快速」だったらしく,じゃんじゃん駅を飛ばす。

クタクタになって僕が歩いた行程が、どんどん無かった事になっていく。

すごろくで「●マス戻る」を踏んだ感覚。

流石にサンマルコまでノンストップという事は無く、被害は出たものの最小限に。

お店はすぐに見つかった。

開店少し前に到着する予定だったんだけど、着いた時には既に開店していた。

カニとリゾットを食べた。

一人で食べるには少し多かったけど、おいしかったので完食。

ビールも飲んで、いい気分。

ちょっと足が休まったので、帰りは散歩がてら歩いてホテルまで帰った。

MTV少し見て就寝。