小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

【小田原駅の女ランボー】ヅマさんが小田原の洗礼を浴びた話と各種おもてなし【最凶】

「小田原移住するなら遊びに行くよ」

そんな言葉を間に受けた。小田原に引っ越してきて1年半が経つ。その間本当に小田原に着たのは小谷、しゅん、さとしの3名だけだ。

小田原を通り過ぎて箱根や熱海でノンビリする不届き者ばかり。舛添か。

ヅマさん、いきなり小田原の洗礼を浴びる

そんな中、フットサルの元チームメイトでもあり、隣の中学校の先輩でもある高山村の旬野菜ヅマッキーニことヅマさんが、小田原まで遊びに来てくれた。ヅマさんは人生初の転職を控えており、今は有給消化中だ。

その他特筆すべき点として、8月に前十字靭帯再建手術を受けたばかりのため、若干歩き方がカクカクしていることが挙げられる。

お昼13時に小田原駅待ち合わせ。車で向かった僕は、少し到着が遅れてしまった。先に駅に着いたヅマさんに「新幹線口でお願いします。ラグビーオーストラリア代表のユニを着た北条早雲像がありますよ。」とLINEを送ると、「脱がせておくわ」と勇ましい返事。

そんな軽口も虚しく、しばらくしてヅマさんから送られてきたのは「魚民があるよ。像は無い。」というもの。どうやら逆の出口に出てしまった模様。

そんな1つの小さなミスが、地獄への入り口であった。いつも東口にいる女浮浪者の方とヅマさんが期せずして初遭遇。「なんか将軍みたいな人がいるよ」と来た。小田原駅を利用していて、あの女性を知らない人はいないだろう。

「あー、あの人のことだな」と思ってたら、次のLINEに衝撃的な内容が。

「洗面器に○○している!」
(※自主規制)

衝撃映像を目撃したヅマさん、憐れ一発でトラウマに。

さすがに僕もそんなハードなことをするとは知らなかった。居合わせなくて良かった。

ちなみにこの方、ネット上の某所では「女ランボー」と呼ばれているようだ。やっぱり有名なんだな。確かにランボーっぽい風体とも言える。

ヅマさん曰く、「その人もヤバいが、全く視界に入っていない様子の周りの人が怖い」とのこと。そういや僕もほぼ毎日見かけるから、全然気にしなくなっていた。さすがに放〇は見たこと無かったけども。

傷ついた心を癒せ。最高の食事処「丼万次郎」へ

せっかく小田原まで来てくれたのに、一番の思い出が上陸直後の↑ではあまりに申し訳ない。折れかけたヅマさんの心を修復すべく、信頼の食事処「丼万次郎」へ連れて行く。僕の中では最強の定食屋。もはや僕はリスペクトを込めて、「丼マンさん」と呼んでいるほどだ。

丼万次郎は最近移転して場所が変わった。もともとは「福造ダイニング」という、こちらも優れた食事処があった場所。どうやら運営会社が同じようだ。そんで、もともと丼万次郎があった場所には、「こはる食堂」というお店ができた。これも同系列だろう。小さい店だが、前を通る度駐車場がいっぱいなので、かなり繁盛しているようだ。僕はまだ行ったことがない。

小田原駅から車で20分ほどで丼万次郎に到着。平日だろうが食事時は地元民で混雑する丼万次郎。さすがに平日の少しズレた時間とあって、空いていた。お店に入り、ヅマさんにはこの店が「回転ずしの居抜き」であることを紹介。初見では驚いてもらえる。回転ずしのレーンがそのままあるのだ。

注文したのは2人とも「小田原地魚漬け丼」、880円。これが本当にうまい、コスパ最強丼だ。タレも絶品、値段もよい。ヅマさんも大変満足してくれた様子でよかった。車が無いと厳しいけど、車で小田原にきたら是非足を運んで欲しい。なんなら僕が車出す。

丼万次郎の「小田原地魚漬け丼」880円
丼万次郎の「小田原地魚漬け丼」880円

温泉に行きたい

腹も膨れたので、温泉に入りたいというヅマさん。南足柄の「おんりーゆー」と、丹沢湖中川温泉の「ぶなの湯」で迷った結果、質素かつ立地的に適度なドライブにもなる「ぶなの湯」へ行くことにした。

国道246を通って丹沢湖へ。途中、「丹こぶ栂」という異形の樹木を見たり、その向かいにある施設の展望台から丹沢湖を一望したり。前回僕が一人でこの辺りを走った時は、小猿とキジを見かけたが、残念ながらこの日は見ることができなかった。

ぶなの湯に到着。目の前は崖になっていて、下には川が流れている。この辺りだと川の水は本当にきれい。少し散歩することにした。川岸ではYoutuberだろうか、大道芸みたいなくるくる回すやつを岩の上でやる若者、それを結構良いカメラで撮影する上半身裸の若者、という光景を見ることができた。なんだったのだろうか。

「ぶなの湯」脇の綺麗な川と、youtuber(?)
「ぶなの湯」脇の綺麗な川と、youtuber(?)
川には吊り橋がかかっている。「5人まで」という注意書きの通り、僕とヅマさんだけでもかなり揺れるタイプの弱橋であった。橋を渡った先には特に何もなく、民家と廃墟が数件。民家の番犬にけたたましく吠えられたのでぶなの湯へ戻ることにした。
同時に5人までしか渡れない吊り橋
同時に5人までしか渡れない吊り橋

ぶなの湯は2時間までは700円、それ以上だと1000円というスタイル。僕らは温泉にサッと入るだけなので、700円で大丈夫。

信玄がかつて負傷兵の治療に使ったという隠し湯だけあって、泉質も良い。戦の負傷と比べたらヅマさんの怪我なんて鼻くそみたいなものだと思うので、すぐ治ってしまうはずだ。

詳しいことは分からないが、PH値が特徴的でお肌ツルツルにもなるとのこと。内風呂と露天風呂で、水風呂やサウナもなしというシンプルスタイルだが、それはそれで良い。ここもヅマさんには気に入ってもらえたようだ。

中川温泉「ぶなの湯」
中川温泉「ぶなの湯」

居酒屋に行きたい。でも途中に三保ダムがある。

風呂も入って、次は飲みたいというヅマさん。ホルモン好きの我々は、焼きトンの店に行くことにした。小田原で焼きトンといえば柳屋ホルモン焼。現在地から近い南足柄店に行くことにした。

山道をくだっている途中に、三保ダムの看板があったので、ヅマさんには断りなくそちらの道へ。途中で気付かれ「俺ダム興味無いんだけど」と言われたが、ダムは普通に考えてみんな好きなはずなので、心を鬼にして拉致気味に連れて行くことにした。

三保ダムには広い公園が隣接されている。平日の夕方ということもあり、人は誰もいなかった。公園にはダムカードを模した顔出しというか「風景出し」のパネル、丹沢湖まで小さな池で再現した、ダム模型もあり、なかなか手が込んでいた。

駐車場からそれらの展示を脇目に歩くこと10分弱。三保ダムがよく見える場所まで行くことができた。あの丹沢湖を従えるダムだけあって、相当にデカイ。放流はさぞインパクトがあるだろうな。

ダムを見ていると、遠くで何らかのアナウンスが聞こえる。しかし、何を言っているのか聞き取れない。「もしや」と思って調べてみると、閉園時間まであと10分ほどということに気付く。おそらくそれを知らせるアナウンスだろう。駐車場が閉まってしまう。

早足で戻ろうとするも、ハムストリングから持ってきた仮初めの前十字靭帯を持つ男はあまり早く歩くことができず、足手まといだった。最悪置いていくしかないと覚悟したが、なんとか間に合うことができた。僕らが駐車場を出るのとほぼ同時に、駐車場閉め係の車が現れたので、まさに間一髪だった。

三保ダムのミニチュア模型。丹沢湖もある。
三保ダムのミニチュア模型。丹沢湖もある。
三保ダム。放流見てみたい。
三保ダム。放流見てみたい。
ダムカード風の写真が撮れる
ダムカード風の写真が撮れる

ようやく「柳屋ホルモン焼 南足柄店」へ

三保ダムを後にし、改めてホルモン屋へ向かう。20分ほどのドライブ。場所は、富士フィルムの建物のすぐ近く。初めて行く店だったが、迷わず到着。

駐車の際、ヅマさんが「笑わせてもいい?」と言うので、「いいすよ」と言ったところ、車の前面に立ち某煽り運転ガラケー女の真似をしたので、笑ってしまった。悔しい。

開店間も無いこともあって、空いていた。焼き物はおいしい。このお店は、焼き物を串に差さずにゴロゴロお皿に乗せて出してくれる。焼き物のほか、ボイル系の「千切り」、レンジでチンした「〜〜チン」がある。

僕は「シロ千切り」「ハラミ焼き」あたりが特に好き。やはりこの店もヅマさんは気に入ってくれた様子。よかった。ヅマさんは黒ホッピーを飲んでいてうまそうだった。僕は車なのでノンアル。

「チン」はレンジでチンの「チン」
「チン」はレンジでチンの「チン」

コブクロ。このタレが独特
コブクロ。このタレが独特
シロ千切り
シロ千切り
ハラミと黒ホッピー
ハラミと黒ホッピー
チート千切り
チート千切り
あまりの美味しさに故障したヅマさん
あまりの美味しさに故障したヅマさん

8時半頃まで飲んで、駅まで再度送り届けた。行きのショックをもう一度与えるわけにいかないので、逆の新幹線口へ。さらばヅマさん、また近いうちに。

まとめ

しゅん、小谷、さとしに続いて4人目の小田原上陸友人となったヅマさん。上陸直後の女ランボーとの遭遇でどうなることかと思ったが、こちら地方の魅力を存分に味わっていただけたのではなかろうか。

中々東京からだと遠いと思うけど、僕が小田原に移住するにあたって「遊びに行くよ」と行った人間は必ず一度は来るべき。僕は全員の顔を覚えている。

それはさておき、お店選択が固定化してはいけない。「ここ行っておけば間違いない」が僕の中で明確になり、同じ店ばかりになるのは危険だ。常に新規開拓、挑戦あるのみの精神を忘れずに、未だ見ぬ名店を発掘していきたい。

でも、丼万次郎、間違いないんだよなあ。