小田原から日帰り|伊豆を三島方面から攻める旅。明太子とアザセボラ。そして魚梅。
休日は、車で少し遠出したくなる。都内に住んでいた頃は、茨城、栃木、千葉あたりへ出かけることが多かった。小田原に移住してからは、伊豆をドライブすることが多い。伊豆は好きなんだけど、難点がある。道の選択肢が少ないことだ。伊豆半島の東側のメイン道路は135号線。これが休日はいつも混雑している。
3連休初日は雨。ドライブは行きたいけど混雑は嫌だ。だから、東名高速を使って三島まで出て、逆側から伊豆半島を攻めることにした。ちょっとのんびりしすぎて、家を出たのは14時頃。国道1号線をずっと、箱根方面から三島に抜けていく。
箱根と三島の境界あたりに「三島スカイウォーク」という大きな吊り橋がある。気になったが、あいにくの雨だったので、やめといた。この辺りは少し車が混んでいた。
日本最長 富士を望む大吊橋 三島スカイウォーク
明太子の楽園「かねふくめんたいパーク伊豆」
三島駅に到着。そこからは南下していく。国道136号線を走る。すると、間も無くなんらかの赤いオブジェを乗っけた建物が見えてきた。
思わず入ってみると、そこは「かねふくめんたいパーク伊豆」だった。
「かねふくめんたいパーク伊豆」はその名の通り、有名な明太子屋さんのかねふくがやっている、明太子に特化した施設だ。雨だが結構人がいて、賑わっていた。何でかわからないが足湯もあった。明太子を作っている工場の中も見られるようになっていて、見応えがあった。明太子おにぎりは美味しそうではあったが、お腹が減ってなかったので買わず。
一応隣接している「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」にも行ってみた。今風の新しい建物とおしゃれなカフェがあって、なかなか賑わってはいたが、個人的には特に何も感じなかった。というのも、めんたいパークに完全にインパクトで負けている。ビルの上に明太子がある方が強いに決まっているのだ。道の駅も、負けないくらいバカバカしいオブジェを作って対抗してほしい。小綺麗なカフェやセブンイレブン入れてる場合じゃない。
道の駅から歩道橋を渡った先に、狩野川塚本地区河川防災ステーションというのも隣接されていたので寄ってみた。小さな建物。入ると、係の女性が話しかけてくれた。狩野川という川は、この建物のすぐ脇を流れる川。その川の土手に、この防災ステーションがある。「もっとたくさんの人に、この場所へ来てもらいたいんです。アイデアがあればアンケートに書いてください」と言われた。仕方ないので「この場所に泊まれるといい」という頭の悪い内容を記載し、投函しておいた。実現された場合、責任取って泊まりにきます。ちなみに、狩野川はすぐに水位が上がってしまい、よく水害が起きるとのこと。
車に乗り込み、今更だけど、目的地を決めてみることにした。googleマップで調べたらちょうど良さそうな位置にちょうど良さそうなカフェを発見。「峠の茶屋 アザセボラ」。腹は減ってないけど甘いものは食べたい。コーヒーもいただこう。カーナビに住所を入れて、出発。
ラブライブの聖地に迷い込む
しばらく走ると三津という地域まで来た。海沿い。何気なしに道路沿いを眺めていると、アニメのイラストが目につく。なんだか気になったので、セブンイレブンに車を停めた。すると、駐車しているタクシーにも、アニメ絵。どうやらこの辺りは「ラブライブ!サンシャイン!!」というアニメの聖地らしい。セブンイレブンでは、ビックリマン的なチョコレート菓子のラブライブ版が売っていたので、購入。
セブンイレブンを背に道路を挟んで向こう側に、何やら人だかりができている。近寄ってみると、パンケーキ屋だ。高速のたこ焼き屋同様、中で食べるスペースは無い。店の前にタープが貼ってあり、その中でみんな静かにパンケーキを食べたり、注文が出てくるのを待っていたりしていた。
そのまま道路を少し歩くと、和菓子屋さんがあった。店の中も外もラブライブづくめ。商品はかなり売り切れていた。大福が食べたかったんだけど、売り切れ。残念。
三の浦観光案内所
車でもう少し進むと「三の浦総合案内所」という看板があったので立ち寄る。駐車場には痛車が2台。いずれも立派な装飾だ。そして、案内所の入り口から中に至るまで、ラブライブづくめ。ポスターからフィギュアまでぎっしり。壮観だ。ここも聖地らしく、ファンとみられる方々が集結していた。
三の浦観光案内所の近くには「大川家長屋門」という史跡もある。私邸とのことだが、立派な門だった。この門もアニメに登場するらしい。その史跡の足元にある家の前には、大人の女性2名と、子供が6,7名いて、遊んでいた。外壁も手作りの絵が描いてあったりして、田舎の幼稚園みたいな雰囲気だ。見た感じ「1つの家族」という感じでもなかったので、不思議な光景だった。
ラブライブ目当てと思しき人たちはそれなりに来てはいるようだが、基本的にはさびれている場所だと感じた。廃墟も多い。
三の浦を脱出。カフェを目指す。しかし…
三の浦を過ぎて、西へ進んでいく。途中、PAPAS CLUBという古びた建物があった。てっきり廃墟かと思って外観写真を撮ってたら、中から笑い声が聞こえてきた。どうやらバリバリ営業している様子。
PAPAS CLUB 通信 (静岡県沼津市大瀬崎 パパスクラブ)
更に車で先へ進む。ようやく目的地のカフェ「峠の茶屋 アザセボラ」へ。ようやく一息つける…。看板があったので、駐車場?に車を入れる。普通の一戸建て
ような外観。ただ、様子がおかしいのは一目見てわかった。
なんらか工事の途中だったのか、庭にはわりとキレイな小型のパワーショベルが置いてある。が、人の気配を感じるのはそれくらい。建物内への入り口も分からない。草も結構生えているし、軒下には多分巨大なハチの巣の跡がある。廃墟と判断して、再出発。
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家帰って調べたら、休業中だった!twitter見ればよかった。台風で壊れてしまったとのこと。廃墟とか言ってごめんなさい。
twitter.com
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いい感じの廃墟がある戸田。そして馬場温泉「楠の湯」へ
「戸田」という地域まで来た。ポツポツ店はあり、営業しているようだが、何となくさびれた雰囲気だ。印象的だったのは戸田三差路にある廃墟。窓は外れ、ツタは絡まり、「どうにでもなれ」という声が聞こえてきそうな建物だ。「ホテル魚梅」と書いてある。その建物は道路を挟んだ向かいの建物が通路で繋がっているが、その通路も心なし頼りなげに映る。それを証明するかのように、建物の下に置かれた看板には「頭上注意」とあるし、向かいの建物の1階にあるデイリーヤマザキも閉店してしまっていた。
更に南下していくと、土肥という地域。土肥金山という金山があった。営業が終わってしまっていて残念。既に日が落ちかけていたこともあり、適当な温泉を探すことにした。近くに「楠の湯」という温泉があることがわかったので、車で向かう。細い道に入ったところにあって、見た目は銭湯みたい。
入り口の外の券売機でチケットを買っていると、中から何やら賑やかな声が聞こえてくる。恐る恐る中に入ると、番台のおばあさんが巨音でテレビを掻き鳴らしているいるだけだった。耳が遠いのだろう。
タオルと石けん1つを購入して、中へ。脱衣所は10畳ほど。古いがよく掃除されているようで、とてもきれいだ。僕のほか誰もいない。服を脱いで中に入る。シャワーは3つ。内風呂と露天が1つずつ。体を洗って内風呂へ。足をつけて、すぐ抜く。めちゃくちゃ熱い。熱すぎる。仕方なく外湯へ。外湯はちょっとぬるくて丁度良い。狭いし、露天のわりに眺めが良いわけでもないが、落ち着く。
露天に漬かっていると、1人他のお客が来たようだ。体を洗うと、なんと、あの熱い内湯に迷いなく肩まで漬かった。僕もそれを見て、負けてられぬと内湯に挑戦することにした。まずはふくらはぎまでを慣らし、体にお湯を掛けて熱さに慣らしていく。太もも、腰、胸と漬かっていき、最終的には肩まで漬かることができた。最初は「絶対無理だな」と思っていたが、人間ってスゴイ。
風呂から上がって着替え。いよいよ腹が減ってきたので、番台のおばあさんに「この辺りに、どこかおいしいごはん屋さんは無いですか?」と聞いてみた。「この近くだと『さくら』はおいしいですよ。」と。場所も丁寧に教えてくれた。「気を付けて行ってくださいね」と。やさしいおばあさん。ありがとう。
さくらで海鮮丼。改めて気付く丼万次郎の凄さ
スマホで調べたら、営業時間ギリギリだった。楠の湯の駐車場から、「食事処さくら」に電話。「今から行ってもいいですか?すぐ行くので」と言うと「まだ大丈夫ですよ。ゆっくり来てください」と。やさしい。なんだこの地域の人、みんなやさしいのか。
車で3分くらいでお店に到着。「電話くれた人?」と聞かれたので「そうです」と言う。定食屋と居酒屋の中間のような雰囲気。隣のテーブルにには旅行中と思しきカップルが定食食べながらお酒を飲んでいた。いいなあ。飲みたい。
海鮮丼を注文した。うまい!うまい!うまい、が、値段は1700円。正直ちょっと高い。どうしても小田原の優良店「丼万次郎」と比較してしまう。丼万次郎の方が安いし、量がある。改めて丼マンの実力を知る。さくらもおいしいし、全く悪い店ではない。
おまけ
途中で見つけた謎看板。純日本哲学会、真野圓で検索してもなんもでてこない。