小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

【小田原日帰り旅】遊びに来た友人達を、移住者が全力満喫プランで迎え撃った話

前職の同僚が小田原日帰り旅に来る!

「小田原に転職&移住するんだね!今度遊びに行くよ」

2年前、こう声を掛けてくれた億千万の友人たちは、みな奇病で死に絶えたのでしょうか。もしくは、小田原を通過して、真鶴のなみのこ村でBBQをしたり、箱根でゲリクソ高い旅館でも止まってインスタ蠅してるのでしょうか。もっと遊びに来てくれ!僕は小田原にいるよ!

という悲痛な叫びを、東京で誰かと会うたびに伝えていたところ、哀れに思った前職の同僚たちが日帰りで遊びに来てくれました。正確には、「どっかに遊びに行こう」まで決まっていたのですが、場所が決まっておらず、直前のLINEで何となく「まあ小田原でいっか」となったものです。

11時に小田原駅西口の北条早雲像に集合。来てくれたのは男女2名ずつ。本当は当時新卒だったミワ社長は当日ドタキャン。人って変わるんですね。寂しいです。早速出発。

地産品の宝庫「朝ドレふぁーみ」から、信頼のお化け定食屋「丼万次郎」へ

まずは「朝ドレふぁーみ」という道の駅的なスポットでお土産物色。土地の名産品が沢山売っている。僕が日々食べている曽我の梅干しペーストをおすすめしたところ、お買い求めいただくことができました。買い物を済ませたら、早速昼ごはん。どこに連れていくか、というのは最早愚問です。遠方から小田原に人が来てくれた場合、昼ごはんに連れていく店は「丼万次郎」一択なのですから。

僕は今回も「小田原地魚漬け丼(880円・税別)」を注文。他の人は同じものか、「握り8貫」、「マグロとぶりの漬け丼」を注文。この日も圧巻のクオリティ。信じられないコストパフォーマンスである。味噌汁も貝の出汁が効いてておいしい。他の人も満足してくれた様子。大好き丼万次郎。丼マンさんよ、永遠に。

ちなみに丼マンさんはハンバーグもうまい。丼マンさんに死角なし。

信頼の定食屋丼万次郎の、信頼のメニュー「小田原地魚漬け丼(880円・税別)」
信頼の定食屋丼万次郎の、信頼のメニュー「小田原地魚漬け丼(880円・税別)」

プラン変更。川島なお美を求めて、一夜城ヨロイヅカファームへ

元々は小田原牧場アイス工房でジェラートを食べてから、2/1(土)~3/1(日)で開催している「曽我別所梅まつり」へ連れて行こうと思っていた。梅まつり期間中だけ開催している「梅の里食堂」の雰囲気が良いし、何よりモチがうまいのだ。つきたて。

曽我梅まつり期間だけオープンする「うめのさと食堂」のモチ。つきたて。
曽我梅まつり期間だけオープンする「うめのさと食堂」のモチ。つきたて。

ただ、見通しが甘かった。丼マンさんは味も良いが、盛りも良い。腹が一杯だ。甘味はまだしも、モチは入らない。特に女子2名は厳しいだろう。そんな折、ヨロイヅカファームの存在を思い出した。数年前に亡くなった川島なお美さんの旦那さんであったパティシエ鎧塚さんがやってるファームだ。ケーキやパンなどが食べられる。幸い「前から行ってみたかった」という人もいたので、そこに行くことにした。

丼マンさんを出て255を南下。小田原東インターから小田原厚木道路へのり、小田原西インターへ。降りたまま道なりにまっすぐ行き、ひものの山安さんを過ぎて右折。さらにすぐ右折し、急な坂を上っていく。5分ほどで左手に「一夜城ヨロイヅカファーム」がある。坂道急なので、徒歩だとかなりしんどい。足に自信無い人はタクシーに乗った方が良い。ちなみに右手は秀吉が一夜で築城したという伝説のある「石垣山城」の城跡だ。

駐車場は50台ほど入ろうか。広めだが、ほぼ埋まっている。駐車場とファーム、売店&レストランは隣接している。まずファームへ。見晴らしがよく、目の前に小田原の海が広がる。この日は天気も良かったので、かなり先まで見通せた。「江ノ島があれかね。」なんて話していたところ、ファーム管理人ぽいおじさんが、房総半島の先っちょまで見えることを教えてくれた。確かに見える。日本の最南端が見える。「あの辺が木更津かな。そんであの辺が富津」と分かって面白い。ちなみに、その一番見晴らしがよい場所には、川島なお美の石碑がある。お笑い漫画道場、いつも楽しく拝見しておりました。

「一夜城ヨロイヅカファーム」からの眺め。房総半島の先まで見通せる。
「一夜城ヨロイヅカファーム」からの眺め。房総半島の先まで見通せる。

ヨロイヅカファームを楽しむ

ヨロイヅカファームは直売所、ブーランジェリー、パティスリーからなる。直売所は朝ドレふぁーみと同じく地産品の他、ヨロイヅカファームで生産された農産物が売っている。人参などはいかにも有機っぽい、小ぶりだけど二股三股に分かれたものが売っていた。

ブーランジェリーについて簡単に説明させて頂くと、つまりパン屋である。価格は300~400円くらいのものが多い。ジャンボだかビッグだかの、大きいソーセージが乗ったパンがおいしかった。クリームパンもなかなか。

そしてパティスリー。ヨロイヅカさんはパティシエなので、ここまできてケーキを食べないわけにはいかない。僕はナッツがゴロゴロ入った、なんとかザンヌというクソおしゃれなシュークリームにした。それぞれケーキを購入し、外のテーブルで食べる。ザンヌうまかった。ナッツはナッツだけど、クリームがうまい。天気が良く、長めのいい場所で食べると格別だった。ちなみに、店内にも席があるが、予約制なので注意。

一夜城ヨロイヅカファームのケーキ。外で食べるとおいしい気がする。
なんとかザンヌという、シュークリームにナッツが多数突き刺さったもの
なんとかザンヌという、シュークリームにナッツが多数突き刺さったもの

かまぼこづくり体験@鈴廣かまぼこ博物館

いよいよメインイベント。  鈴廣かまぼこ博物館で開催される、かまぼこづくり体験だ。実は僕も初体験。「楽しいよ」と噂に聞いていたが、移住丸2年経ってようやく初体験だ。ヨロイヅカファームから車で10分ほど。電車ならば、箱根登山鉄道風祭駅から徒歩すぐ。

かまぼこづくりは当日でも申し込めるが、人気があることに加え、席数がカッチリ数が決まっており、「詰めて入れてください」的な融通は一切効かないので、1週間前の事前予約をおすすめする。なお1日5回開催。

博物館に入り、入口で受け付けを済ませたら、かまぼこづくりだ。作業場所は別室ではなく、博物館の展示と同じフロア。専用の白い帽子とエプロンを付け、作業台へ向かう。この装備、なかなか普段見慣れないので、友人と一緒だと笑えることうけあい。僕は出来の悪いジャムおじさんみたいになった。作業台は大きなまな板になっていて、包丁と、モチみたいな白い塊が置いてある。この塊が、板に張り付ける前のかまぼこだ。

やり方は、かまぼこづくりの国家資格を持つ職人さんが実演してくれる。素早い手つきで見事に塊を板に張り付けていき、あっというまによく見るかまぼこの形にしてしまった。凄い。凄いが、本当に凄さが分かるのは自分で作業してからだ。見様見真似で板に張り付けようと試みるんだけど、全然上手くいかない。職人さんが固まりを扱う際には力を込めているようには見えなかったが、見た目以上に力を使うし、思ったように板にくっついてくれない。そのくせ包丁にはくっついてしまう。なぜだ。一人前になるためには10年以上かかるようなので、そりゃ直ぐにはできないか。それでも何とかそれっぽい形に成型して、蒸してもらう。

今回のコースでは、かまぼこの他にちくわも作る。ちくわもかまぼこと原料は一緒。竹の棒に包丁か、手で巻き付けるだけ。こっちはわりと簡単だった。僕は包丁で頑張ってみて、そこそこ上手にできたんだけど、いつものちくわっぽい。手で作ると、かなり個性的なちくわになるので、ちくわは手で作った方が良いかもしれない。

ちくわは完成したらすぐに焼いてくれて、20分程度で焼き立てを手渡してくれる。食べてみると、いつも食べているちくわよりも魚の味が強く、酒にも合いそうな良いちくわだった。うまい。焼き目もパリパリ。

集合写真が撮りたかったので、博物館の係りの方に撮影していただいた。撮影の際の掛け声が「はい、チーズ」のかわりに「はい、すりみ~」だった。徹底している。地味だが、少し感動した。

かまぼこづくり体験の受付。鈴廣かまぼこ博物館入ってすぐ。
かまぼこづくり体験の受付。鈴廣かまぼこ博物館入ってすぐ。
飾ってあった「かまぼこ天使」
飾ってあった「かまぼこ天使」
かまぼこづくり体験の会場
かまぼこづくり体験の会場
この白い塊がかまぼこになる。ピンクのはバレンタイン特別のハートの飾り
この白い塊がかまぼこになる。ピンクのはバレンタイン特別のハートの飾り
ちくわはその場で焼いてくれる
ちくわはその場で焼いてくれる
ちくわ。魚の香りが強くておいしい
ちくわ。魚の香りが強くておいしい
出来上がったかまぼこ。ハートもしっかりくっついていた。当然おいしい。
出来上がったかまぼこ。ハートもしっかりくっついていた。当然おいしい。

かまぼこ受け取りまでの時間を活用しようとしたが…

かまぼこができるまで1時間ほどあったので、きんじろうカフェまで行ってみることにしたが、到着してみると残念ながら既に閉店時間を過ぎていた。仕方無いので、小田原城だけチラ見して、かまぼこ博物館に戻って、かまぼこを無事受領。やや忙しなくなってしまったので、申し訳なかった。このくらいの空き時間だったら、鈴廣さんの広いお土産屋をみたり、えれんなごっそCAFE107で過ごした方が良いと思う。反省。

博物館のとなりには鈴廣さんの大きなお土産屋さんがあったので、そこに寄る。僕は黒いイカ墨入りかまぼこの中にうずらの卵が入った「大涌谷黒たまばくだん」というのを購入。イカ墨&うずらの卵好きからすると、見逃せない商品だ。家帰ってから食べたけど、うまい。これはリピートしてしまう。欲を言えば、もう一歩イカ墨感が強くても良いかと思う。

一瞬だけ見た小田原城
一瞬だけ見た小田原城
大涌谷黒たまばくだん。おいしい。
大涌谷黒たまばくだん。おいしい。

夜ご飯はどうする?小田原おでんは満席。

夜ごはんは特に決めていなかったので、小田原おでんどうかなと思って電話したが、生憎満席。ほかにも何件か居酒屋に電話したけど、満席続き。すると、助手席でスマホを見ていたAさんが「”おおはし”って所は?結構口コミ評価高いよ」というので、「おおはし?聞いたこと無いけどなあ。まあいいか」と、電話してもらうことにした。結果、入れるということだったので、Aさんにその店の食べログを見せてもらったところ、「OHASHI」と書いてある。この店は「おはし」である。たまに昼ご飯行く店だった。

色々お互いの近況を話しして、8時過ぎ頃に解散。
OHASHI (オハシ) - 小田原/居酒屋 [食べログ]


⋆まとめ
今回のコースは以下の通り。

  1. 朝ドレふぁーみ:お土産探し
  2. 丼万次郎:ランチ
  3. 一夜城ヨロイヅカファーム:おやつ
  4. 鈴廣かまぼこ博物館:かまぼこ&ちくわづくり体験
  5. 小田原城:チラ見
  6. OHASHI:晩御飯

朝11時集合し、解散は8時ごろ。結構詰め込んでしまった。特に小田原城はバタバタだったし、きんじろうカフェが閉まっていたのも痛恨。金次郎さんのラテアートを見せたかったなあ。女子は「ヨロイヅカファームが一番良かった」とのこと。確かに天気がいいと、なかなか他にない絶景だし、ケーキもおいしいので、おすすめです。

今回の成果と反省は、次の遊びに来てくれた人に還元したいと思います。ぜひ小田原に遊びに来てください。

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これまで小田原遊びに来た人数:8人
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