小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

GW乳頭温泉行ってきた

だいぶ時間経っちゃったけど,忘れないために。

金曜日,会社休んで朝10:56分東京発のこまちで田沢湖駅へ。

3時間ほどの電車旅。

いつもなら新幹線と言えば深川飯なんだけども,朝ご飯が遅かったため腹減らず。

ワインとうずらの卵,チーズ盛り合わせ等を購入し,川島なおみの気分で新幹線へ。

大宮を出ると次はもう仙台。次は盛岡。

盛岡でこまちとはやてに分離。こまちは秋田へ。はやては青森へ。

 

こまちは田沢湖へ到着。駅舎は思いの外立派というか近代的。

アイリスという韓国ドラマのロケ地になっていたということで,駅舎の2階でその展示が行われていた。

外国のドラマの撮影地としてはかなり渋い気がする。浅草とかじゃないんだな。

制作陣に日本通の方がいたのだろうか。グッチョイス。

 

展示の中にはゴルゴが使うような狙撃の銃があった。

窓から外に向けられている銃口

ドラマ撮影にあたって何か諍いがあったのだろうか。

銃身にはちゃんと双眼鏡がついてて,お土産店の2階の住居部分にバッチリ照準があっていた。

 

バスまで時間があるし,お土産店へ向かう。

宿近辺に行ってしまえばコンビニも無いだろうということで,2日分のお酒やおつまみを買い込む。

ここで買った山芋のピクルスが凄くおいしかった。

 

ロータリーに面した店で昼食を取ったあと,バスで温泉へ向かった。

バス乗ってる途中から,外の景色は完全なる吹雪に。

視界も数メートルという感じ。バスは慣れてるようで,スイスイ進む。

50分ほどバスに揺られ,宿「妙の湯」に到着。

極寒の外気から宿内に入ると,なんだか安心した。

予想通り近くには何も無いため,テレビを見てゴロゴロしながら過ごす。

意外なことにwifiが通っていたため,iPadで遊んだりしてた。

晩ご飯はこれまで泊まった宿の中でも最強と言えるほどおいしかった。

川魚の刺身もよかったけど,一番はキノコ汁。

そうだよ,田舎に来たらこういうのが食べたいんだよ!と叫びたくなるほどうまかった。

そのせいで食べ過ぎてしまったため,部屋でテレビを見ながらお酒を飲み,

食物の消化を少し待った後にいよいよ風呂へ。

 

妙の湯には時間で男湯と女湯が交代する内湯と,混浴の露天風呂,家族風呂がある。

露天風呂は目の前に滝と川が流れる景色。

滝というのは不思議なもので,水が上から下に落ちてるだけなんだけども,

10分くらいはずっと見てても飽きが来ない。

滞在中露天風呂に足繁く通ったが,混浴の恩恵にあずかる事は一度たりともなかったことを記す。

 

2日目。特にすることもないから,バスで田沢湖まで行ってきた。

雪は降ってないけども,かなり寒い。

お土産屋はガーラガラ。

遊覧船でも乗ろうかと思ったら,人数が6人そろわないと船がでないとのこと。

どう考えてもお客が6人集まる雰囲気が無いため,断念。

水際にはスワンボートが並べられていたけど,営業はしてなさそう。

小腹が減ったのでお土産屋の前の出店でみそたんぽ(きりたんぽに味噌つけて焼いたやつ)を買い食い。

お店の人に「スワンボートは営業しないんですかねー」と言うと,

「まだしばらくはやらないよー。こんな寒いのに乗るひといねーよー」と言われてしまった。

残念。

 

しばらくプラプラしていたら,観光バスが続々入ってきた。

どうやら外国の方が多いようだ。アジア系。

お菓子の試食のおじさんに「日本人?」と聞かれ,「そうです」と答えると,

「ここにいる人たちみーんな台湾人!」と元気よく言われた。

なんだか嬉しそう。

 

お土産屋の裏手には秋田県比内地鶏が飼われていた。

秋田県は狭い檻の中で,なんだか元気がなさそうで心配だった。

お土産に「もろこし」という落雁ぽいお菓子を買った。

安いし,落雁よりおいしい。

 

近くをプラプラ散歩していたら,田沢湖郷土史料館というのがあった。

入ろうとドアを開けたら,掃除機のぶおーという音が響く。

管理人のおじさんが出てきて,「今日は掃除の日なんだよ」とのこと。

「でも見てっていいよ」と仰るので,遠慮無く拝観させて貰った。

 

やはりさかなクンさん(以下,敬称略)によるクニマス再発見はこの界隈にしてみればとても嬉しく,大きいニュースだったらしく,それを全面に押し出した展示となっていた。

そういや田沢湖駅から田沢湖畔にいたるまで,お土産屋にはさかなクンのイラストとクニマスの魚拓ポスターが高確率で貼ってあった。

しかし,世紀の発見からすでに2年以上が過ぎ去ったにも関わらず,ノリが発見当時のもののままとなっているため,

それがかえって「過去」感と,「その後この地には特に何も起こってない」感を増幅させる結果となっていた。

 

バスに乗って,宿へ戻る。

僕らが泊まっている「妙の湯」という旅館の手前に,「鶴の湯温泉」という温泉宿がある。

途中だし「降りて,ちょろっとよってくかー」なんて思ってた。

同じバスにおじさんグループが乗ってた。

聞こえてくる会話。どうやらその人達も鶴の湯温泉を目指しているらしい。

 

そして到着した「鶴の湯温泉入口」というバス停。

先におじさんグループが降りるのを待つ。

すると,そのおじさん達にバスの運転手が声をかけた。

鶴の湯温泉行くの?迎えのバス呼んでる?」

おじさんたちは「??」という感じ。

どうやら,このバス停から徒歩で行くとかなりの距離があるらしい。

バスの運転手曰く「夏場で徒歩30分」とのこと。

外は大雪。気温もかなり低い。

加えて「立ち寄り湯は3時までだよ」と言われ,すでに3時近くであったため,

いよいよ希望がなくなった。

 

僕らはそのままバスに乗って宿に帰ればいいんだけども,

おじさんグループは鶴の湯温泉を目指してバスに乗ってきたようだったので,

意気消沈ぶりが僕らの比ではなく,かわいそうであった。

 

宿に戻り,温泉に入る。

そして夜までぼーっとテレビを見て,夕食。

連泊とはいえ,大体同じようなメニューなんだろうと思ってたんだけど,

前日と全然違うメニューで,これまたむちゃくちゃおいしくて感動した。

奮発して,旅館の名前「妙の湯」という日本酒の大吟醸も飲んだ。

水みたいに飲める。

夜の露天風呂を楽しみ,就寝。

 

翌朝。風呂入って出発。

本当に良い宿だったので名残惜しい。

 

バスで下山する途中,アルパこまくさという所で露天風呂を楽しむ。

多分絶景を持つ露天風呂なんだろうけど,あいにくの猛吹雪で視界が全く無い。

お客もいなかったため,平泳ぎの練習をした。

 

このまま帰ってもよかったんだけども,やはり鶴の湯温泉が心残りだ。

鶴の湯温泉へはアルパこまくさから定期の小型バスが出ている情報を仕入れ,

辛抱たまらなくなって,やっぱり行くことにした。

 

バスで引き返すこと5分。因縁の「鶴の湯温泉入口」のバス停を過ぎる。

さらにそこから10分弱。鶴の湯温泉へ到着。こりゃ歩いて行くのは無理だ。

秘湯の名にふさわしい,ひなびた佇まい。

しかし観光客は多く,賑わっている。

お金を払って,内湯で少し体を温めた後,露天風呂へ。

鶴の湯温泉も露天風呂は混浴だった。

しかし,ここでも混浴の恩恵にあずかる事は一度たりともなかったことを記す。

とても雰囲気のある良い温泉であったけども,いかんせん人が多い。

日曜日だったこともあるとは思う。

妙の湯温泉の方がその点で勝っていた。

 

小型バスで一旦アルパこまくさまで戻り,そこから路線バスに乗り換えて田沢湖駅へ。

新幹線乗って帰宅。

やっぱり東北は最高。

最強の高級乗り物新幹線は,3時間半程度乗っていたところでストレスが無い。

次は青森まで行ってやろうと思う。