小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

山口旅行(3日目と最終日)

3日目。

朝風呂入って出発。

朝ご飯は青海島で海鮮丼。

一番上に乗っかってたイクラが,衝撃のおいしさだった。

衝撃のイクラ

匠はイクラがあまり好きじゃないらしいんだけど,うまいうまいと食べていた。

イクラへの見方が変わった」とのこと。

この日の最初の目的地は萩。

萩と言えば、長州藩

高杉晋作木戸孝允久坂玄瑞など、幕末期に活躍した志士の生家がある。

レンタサイクルを借りて、町中見学した。

天気はカンカン照り。

柄にもなくタンクトップを着ていたので,肩もジリジリ焼けてしまった。

萩の町並みはとても雰囲気があった。

高い建物は無く,塀や家は昔の雰囲気が残されている。

町の中に「萩高校」があるんだけど,その建物も景観に合わせて,

昔風の見た目に建てられていた。

幕末の小説は最近読んでいなかったけど、昔よく読んでいたので、

感情移入して見学することができて良かった。

高杉晋作の生まれ育った家には,産湯に使ったといわれる井戸も残っていた。

高校時代に「世に棲む日日」を読んで,えらく感動したことを思い出し、じーんと来た。

レンタサイクルを返しがてら,お土産やで親向けに萩焼のペア湯のみを購入。

これが後に効いてくる。

この日の第二の目的は釣りだ。

と言っても前日に決めたんだけど。

道具は前日に釣具屋で買った一番安い竿とリール。

仕掛けはブラクリとサビキ。

エサは青イソメと,コマセ。

全部合わせて1人2000円ちょい。

萩港から西に少し行ったところの海沿い。

車を止めて,堤防に登る。

両手をついた直ぐ横に,タチウオの死骸がデローンと置いてあってビビる。

釣り人は,僕らの他にオッサン一人いるだけ。

釣り具屋のお兄ちゃんが「今はアジが沢山釣れる」と言っていた。

というわけで,最初はサビキで挑戦。

ついばんでる感触はあるんだけど,なかなか当たりにならない。

僕は草々にサビキを諦め,ブラクリをテトラの間に落とす作戦に切り替えた。

テトラで垂らすこと10数分。

結構大きめな当たりが!

釣り上げると,15センチくらいのベラ。

「たくみー,獲ったどー!」と叫び,堤防挟んで逆側にいた匠を呼ぶ。

そして記念撮影。

その後もブラクリでカサゴが2匹くらい立て続けに釣れた。

こうなると,サビキで粘っていた釣り初心者の匠がスネ出す。

「つまんねー」

ブラクリやってみろよと,竿を交換。

イソメに触りたくないというので,エサも付けてやった。

しかし,匠の釣り竿にはなかなか獲物がかからない。

「(エサを)つっついてるんだけどなあ・・・」と言いながら,不満げ。

俺は匠から渡されたサビキに挑戦。

すると,鯛の小さいのやら,フグやらが釣れた。

匠の不満が最高潮に。

再び匠:サビキ,僕:ブラクリに。

そして釣り初めてから約4時間が経過した頃。

遂に匠に人生初の獲物が。

それは,本日初めての「アジ」だった。

狙いの獲物をしとめたという,この意味は大きい。

そしてその後もアジばっかり釣る匠。

終わってみれば7匹のアジを釣り上げていた。

最後なんか,もう止めるからって残りのコマセ全部ばらまいてそこに糸垂らしたら,

数秒で2匹同時に釣れた。

僕の方は後半,謎のとげとげを持った危なそうなやつが3匹連続で釣れて,盛り下がった。

(家帰って調べたら,「ハオコゼ」という魚で,毒針持ってて危険なヤツだった)

あぶない!

釣り終えた後は,宿探し。

菊ヶ浜という景色の良い砂浜の直ぐ近くにある,千春落ちの旅館が空いていたのでそこにした。

荷物を宿に置いて,露天風呂を堪能したのち,晩飯に出動。

気付けばこの日も,朝の海鮮丼以来何も食べてない。

店はるるぶに掲載されていた「maru」というところ。

地元の「見蘭牛」という牛のメニューが人気らしい。

その牛の握り寿司,モツ煮込み,サラダ,焼き魚などを注文。

当然ビールも。

全部美味しかったけど,個人的にはモツ煮込みが最高だった。

もつ煮込み

匠はイクラに続き,あんまり得意じゃなかったモツ煮込みについての考えを改めた様子。

今度ヤマリキ行こう。

日本酒も地元の酒を中心に沢山種類があった。

色々飲みたかったので,聞き酒セットを頼んだ。

大満足。

良い感じに酔っぱらい。

2軒目は地方の旅恒例,スナックへ。

あんまり歩き回りたくなかったので,近場の謎の店に入ろうとしたところ,

その隣からかなりキレーな人が看板出しに来たので,そっちの店にした。

しばらくフツーに飲んでて,萩観光の話をしてたんだけど,

向かいの席に座ってた女の子が急に,「もしかして昼間おみやげ買わなかった?」と。

買った買った,萩焼買った。

「私そこで働いてるんだけど!」

というわけで,昼間のお土産やの店員さんとまさかの再開。

男二人の旅行は珍しいらしく,覚えていたとのこと。

何となく赤っ恥。

沢山飲んで,シータクで宿へ帰還。

次の日。当然二日酔い。

匠は2軒合わせてもビール4杯くらいしか飲んでいなかったらしく,意外と元気。

匠が朝風呂入ってる間も,布団の中で死んでた。

何とか10時前には起きて,出発。

運転はもちろん匠。

この日の目的地は秋吉台

途中の有料道路にある松蔭記念館に立ち寄った。

普通の道の駅っぽかったんだけど,中身は小さいながらもしっかりしてて面白かった。

銅像もあった。

秋吉台に近づくにつれ,草原に岩がボコボコの,

ガイドブックで見慣れた景色になってくる。

市営の駐車場に止めて,お土産街を抜けると,秋芳洞

日本第3位の総延長を誇る,デカい鍾乳洞。

水は凄く綺麗。

入り口の滝壺には魚が泳いでいる。

中に入ると,やはり涼しい。

ビーサン,ハーパンにTシャツは完全に失敗。

さすがに大きい鍾乳洞で,小さな池が連なった「百枚皿」は圧巻。

鍾乳洞の先っちょにはエレベーターがある。

それを上がると地上に出られて,さらにそこから少し歩くと秋吉台の展望台がある。

平日ど真ん中だからか,あまりお客さんはいない様子。

韓国人の団体さんと,老夫婦,カップル1組くらいのもんだった。

展望台からの見晴らしは最高。

草原がどこまでも続いてる。

少し盛り上がって,展望台を降りて少し草原を歩いてみた。

あたりまえだけど,全然景色が変わらない。

5分ほどで引き返した。

岩にカメラ置いて,タイマーで写真撮ろうとしたら,足元にムカデが。

体はダンゴムシみたいなグレー,足がまさかの黄色で気持ち悪かった。

足下に変な虫が!

秋吉台出発。

朝風呂入れなかった僕の希望で,湯田温泉へ向かう。

車で30分ほど。

湯田温泉は,山口に着いてから見た町の中で,一番栄えていた。

観光案内所で温泉マップを入手。

安くて露天があるところということで,「かんぽの宿」にした。

最後の風呂は前日の夕食前だったうえ,この日も歩きまくっていたので,最高に気持ちよかった。

風呂の後は飯!飯!

ポンコツ状態だったので,朝ご飯食べてない。

もう2時。限界です。

先ほどの観光案内所に行って「ご飯・・・ご飯を食べらるところないですか・・・?」と尋ねた。

そしたら,恐ろしい答えが。

「あー,この時間は丁度お店が一旦しまる時間なんですよ。」

絶望。

「そこを何とか」とお願いしても,観光案内所のおばちゃんは人でなし,

「この道を少し行くとガストがあります」

いくら腹が減ったとはいえ,自宅徒歩5分のファミレスに山口県まで来て入りたくない。

ぐっと涙と腹の鳴りを抑えて,再出発。

5分ほど走ったら,回転寿司発見!

「akiyama」というとこ。しかも営業中!

迷わず入店。

開店直後みたいで,お客は僕らしかおらず,

回転のコンベアーは止まっていた。

最初に注文したアジ,神の味がした・・・

値段安い回転寿司だけど,魚が新鮮なんだか,

全部凄くおいしかった。

食べ過ぎてお腹パンパン。

途中,海水浴場に寄ったり,湖に寄ったりしながら,

旅の始点でもあり,終点でもある宇部へ。

空港ではお土産にフグのカマボコとか,夏みかん(名産らしい)のドライフルーツなどをいくつか購入。

そうそう,帰りの飛行機で匠がいきなり「まちゃあき!まちゃあき!」と言い出したので,

疲れてバカになってしまったのかな?と思ったら,本当に堺正章だった。

帰りの飛行機は少し揺れたけど,「マチャアキが乗ってるから大丈夫!」と信じて乗り切った。

あっという間の3泊4日だった。

次はどこだ?

砂の城