ゴジラ映画をみるたび思い出す。SDゴジラのトイカードの思い出。
トイカードを知ってるか
かつて、「トイカード」というものがあった。多分25年前くらい。僕は小学生だったころだ。
当時から「カードダス」は流行っていた。20円で1枚出てくるカードだ。カードにはキャラクターやアイテムごとのパラメータが降ってあったが、特にバトルをすることもなく、ただただ集めるだけ。ただのコレクション用途のカードだったように思う。
僕もそんなに沢山はもっていなかったけど、お小遣いの範囲でたまに買ってた。ナイトガンダムのやつを持っていた気がする。当時ナイトガンダムは「SDガンダム外伝 大いなる遺産」というSFC用ゲームも出て、そのゲーム内でもカードダスがあり、ゲーム内のお金で回すことができた。「ゲーム内だったらお金かからないでガチャが引ける!」と興奮した記憶がある。
で、このカードダスの弱点は全く使い道が無い事だ。友達と見せ合いっこをするくらいで、バトルができるわけでもない。ビックリマンみたいにチョコも付いてこない。まあ本来おもちゃってそういうもんだよね、ということもできるけど。しかし、この弱点を完璧にカバーした理想的な商品が存在したのだ。
まさに夢の商品。トイカード。
それが、トイカードである。販売方法はカードダスと同じく、機会にお金を入れてハンドルをぐるぐる回すと、1枚カードが出てくるというもの。全国のおもちゃ屋さんの店頭で購入することができた。
価格は1枚100円。カードダスの5倍。「高い!」と思われるかもしれないが、全く高くないのである。なぜなら、トイカードは100円で購入したそのカードを、そのまま100円として、全国の加盟店で利用できるからである。
100円で買ったものを100円で使える。全く失うものが無いのだ。カードの大きさはカードダスと同じ、今風に言えばオレンジカードと同じくらいの大きさ。1ミリほどの厚みのある紙で、右端1センチくらいが切り取れるように連続した小穴が空いている。利用するときは、お店の人がそれを切り取って、カード部分は手元に残る。だから、100円でそのままカード左側8割くらいは手に入れることができるということだ。
SDゴジラのトイカードの思い出
で、当時トイカードの種類にSDゴジラがあった。ビオランテをきっかけにゴジラにハマっていた僕は、カードダスよりもトイカードの方がほしかった。ゴジラのトイカードは謎の暗号がカード上部に書かれていて、暗号の対照表を使って解読するというプチ謎解き要素が含まれていて、ちょっとダークな雰囲気もあり、夢中になった。
当時荻窪タウンセブン内にあったおもちゃ屋さん「喜屋」でよく買っていた。祖父と一緒に行くと、5枚くらい買ってもらえたのだ。金券として利用できる&カードの本体部分は残るとはいえ、なんとなくもったいなくて使わずにいたら1万円分くらい溜まったので、めちゃくちゃ欲しかったSFCのスト2を全額トイカードで購入した。確かソフトは9千円くらいしたので、90枚くらい持ってった気がする。
使っちゃった後のトイカードはしばらく手元に置いていたけど、なんか不完全な感じがして処分してしまった。これは今も少し後悔している。