小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

GODZILLA キングオブモンスターズは最高の映画だった。ただ一点を除いて。

GODZILLA キングオブモンスターズ。最高の映画だった。

週末、GODZILLA キングオブモンスターズをみてきた。映画館はいつものTOHOシネマズ小田原。あの「カメラを止めるな!」をもってしてもガラガラであった映画館なので、予約はしないで行くことにした。

昼過ぎから別の予定があったので、朝のうちに見たかった僕は、朝9:30からの回を見ることにした。この回は吹き替え版だった。
チケット売り場で席を見ると、良い席は埋まりかけていた。全体で言えば1/4くらいの埋まり具合か。東京の人は信じられないかもしれないが、これは結構スゴイことだと思う。この映画館は、あの「カメラを止めるな!」ですらほぼ貸し切り状態だったから。

ゴジラとの再会

売店で買ったホットドッグとホットコーヒーを持って、館内へ。映画。以下ネタバレに配慮せず書きますので、完全なるフレッシュな視点を大切にするチェリー至上主義者は読まないことをお勧めする。

まず、結論から。とても良い怪獣映画だった。「これだよ、これ!」と言いたくなる。120点の映画だ。もう一回見たいと思うほど。登場人物の心情や行動が理解しにくい場面はいくつかあったけれども、特に致命的に萎えるところが無く、怪獣たちを主役にした怪獣映画として楽しめた。

ハリウッド版の前作では、中盤までゴジラがなかなか登場せず、期待感をあおる工夫をしていたが、今回は序盤からゴジラの姿を眺めることができる。ゴジラをたくさん見たい人にはこっちの方が良いだろう。

そして、やっぱりゴジラ以外の怪獣の魅力。前作はムートーという堅そうなクモみたいな怪獣だったが、やっぱりあんまりカッコよくなかった。なんか弱そうだし、「怪獣!」って感じがしない。今作はキングギドラモスララドンという安心の怪獣が出てくる。特にキングギドラ宇宙怪獣だよ、宇宙怪獣。偽りの王として、地球上の怪獣を支配して、世界中で暴れまわれさせる悪役っぷり。

良いな!と思ったのは、キングギドラのデザインがそのままであること。3本首と意外とぽっちゃりした金色の胴体。短い足。生物的、物理的に合理的な姿、強そうな姿というわけじゃないんだけど、それこそが地球の枠に収まらない宇宙怪獣の怖さの1つに繋がっていると思う。実際、その体型のおかしさが気になることはなく、今作のキングギドラは強くて凶悪だった。

ラドンよ…お前どうしてそうなった。

一番ショックだったのはラドンの扱い。登場してしばらくはグルグル回る攻撃を繰り出して戦闘機を撃墜したり、キングギドラと戦ったりと、格好いい見せ場があった。しかし、それ以降はキングギドラの軍門に下って服従をし、最終的にはキングギドラに勝ったゴジラ服従する。頭の形同様、なんかスネ夫っぽい役割になってしまっていた。ベビーゴジラを守ったり、ゴジラと一緒にキングギドラに立ち向かったり、わりと男気のある役どころが多かったんだけど…今作は完全にスネ夫

唯一かつ致命的な"萎え要素"。ゴジラもハマった声優の沼。

とても良い映画だった。間違いない。ただ、たった一つだけ、文句言いたいことがある。それが、主演の1人であるマーク・ラッセル博士こと、カイルチャンドラ―の声を田中圭さんが演じたことである。

振返って調べてみると、こんな記事も出ていて、実際田中圭さんご本人にも不安があったことが分かる記事がある。
田中圭、吹替初挑戦 20歳差のカイル・チャンドラー役「根性論でやりました」 | ORICON NEWS

声優の演技の上手い下手は僕には分からないけど、とにかく顔と声が合っていない。声が若すぎる。フレッシュ。無精ひげのおじさんから発せられる声が、ちょっとカワイイ男の子みたいな声って、やっぱり違和感が凄い。20歳差の声質の違いは、もはや演技の上手い下手では無いのだ。

僕は特に吹替え版の声優を気にすること無く鑑賞し始めたので、このピチピチ声の持ち主が田中圭さんだとは知らずに最後までみたが、結局最後まで違和感はあり続けた。一番違和感があったシーンは、ゴジラが芹沢博士の犠牲によって復活し、海上に浮上。同じく浮上した人間達とゴジラ海上で向かい合うシーン。ゴジラが雄たけびを上げると、マーク・ラッセル博士が「下がれ!」というようなセリフを言う所。ぜひ劇場で確かめてほしい。

なぜこうなっちゃうんだろうと思うと、やっぱり作品軽視のマーケティング戦略なんだろうなと思う。多分、僕も心を無にすれば、主人公の声優を田中圭にすべき、という提案資料も作れるだろう。でも、そういうのもうやめない?令和だぞ。目先の人気者をとりあえず当て込むのではなく、作品に対して愛のあるキャスティングをしてほしい。

こういうのももうやめようぜ。もうやめよう。本当に。誰も幸せにならないから。
「メン・イン・ブラック」吹替版に吉本坂46人全員を起用 批判が集まる - ライブドアニュース

おみやげ購入

限定という言葉に弱いので、ステンレスと普通のマグカップを1個ずつと、ステッカー、特装版のパンフレットを購入。ちょっと買いすぎてしまった。それほど良い映画だったということだ。今もそれでお茶飲んでます。