小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

謎パーティー

この前の練習帰り。

車修理中なので,ウダくんに車で送ってもらった。

なんとなくダバイスの話になって,

「ダバイスって,監督みたいな人いるよね?」というので,

「監督,,,中島さん?」と聞いてみると,

「名前知らないけど,坊主で,背が高くて・・・」

・・・坊主で,背が高い?

それ監督と違う!工藤さんや!

さて,ウェンズデーのわっしーに「コンパあるからきなよ」と誘われ,

たまたま夜の練習が無い日だったので,行ってきた。

5分遅れでお店に到着。

聞いておいた予約の名前を店員さんに告げ,連れて行かれた奥の座敷。

わっしー含めて5,6人の男女がいたので,この人達なのかなと思って靴脱いでたら,

下駄箱の近くに立ってた男の人が「会費5千円です」と声を掛けてきた。

ぬ?会費?

まあコンパも会と言えば会か。

前払いってのは経験がなかったんだけど,言われるままお金出す。

すると,またその横にいた謎の女が,俺の目の前に6枚くらいのカードを差し出し,「引いて」と。

一枚引いて,それをその女に渡したら,「じゃあここの席だから,ここに座って」

と指さされたのは隣のテーブル。

こっちも同じ会か!?

ようやく状況が飲み込めてきた。

どうやらテーブル一つだけじゃなく,座敷全体が一つの集まりらしい。

座敷は広く,ところどころ席に空きがあるけど,全員座ったら20人以上になるぞ。

あべさんはまだ来てないし,わっしーもちょっと遠い席。

「聞いてないですよ」の視線を送るも,わっしーは目を合わせてくれない。

俺の座ったテーブルには10人ちょい座っていた。

隣に居た女の人に聞いてみたら,

わっしーとその仲間達が,その友人達を集めた大規模コンパのようなものとのこと。

おい!わっしー,聞いてないぞ!

あべさんが来たのでほっとしたのもつかの間。

悪夢のUNO女によって,僻地へ飛ばされていった。

周りを見ると,まず年齢はみんな30~30半ばといったところか。

掘りごたつに男女交互に座る。

一番目立っていたのは,俺の右前の推定30半ばの男性。

芋洗坂係長の体型に,温水洋一の頭髪を兼ね備えた,コンプリートファイターだった。

特に頭髪に関しては,温水をも凌駕しておる。

「これはいじったらいかんぞ」と心の中で大人の判断を下す。

右隣はかの名盤「You've Come a Long Way Baby」のジャケットの人を彷彿とさせる女性。

最初に話しかけた左の人は普通の人だった。

結局最終的には席が全部埋まり,20人超えの大人数。

何が何やらよくわからないまま,何となく会はスタート。

話してみると,芋洗坂洋一氏は異常に陽気な方ということが判明。

よく笑い,よく喋る。

とはいえ,初対面。

伐採の進んだプライベートジャングルの最深部に立ち入る勇気は無い。

まわりの人もそれは同じなようで,「頭髪ネタは別次元」,そんな空気だった。

ふとあべさんを見ると,まわりに合わせて時々笑うんだけど,たまに油断して素の目になってる。

笑って笑って!

わっしー,いや,ワシクソは地元仲間のテーブルで楽しそうに飲んでる。

あべさんやわっしーと近くの席がよかったなあと思いながらも会は進む。

しばらくして,ウェンズデーの若武者,田中が到着した。

しかも名盤女が便所に行って空いた俺の右隣に座った。

見慣れた顔が隣に来て,ほっとした。

しかし,俺は大事な事を忘れていたのだ。

「ちわーす,つかさん,ぐふふふふ,多くないすか!?何か多くないすか!?」

しまった!こいつ,バカなんだった!

モデル体型で背も高く,顔もダルビッシュに似てるイケメンなんだが,

残念なことに頭の中がオッパッピーなのだ。

こいつまさか,まさか,絶対ダメだぞ。

脳内に妖精を飼う田中と,その向かいに座るハゲ散らかしたメタボ男性。

危険が危ないぜ・・・。

後はご想像の通り,最初こそチラチラ頭に視線が行く程度だったものの,

一度「ハゲ」という単語を発声してからはもう・・・

新しいおもちゃを手にした子供のようでした。

しかも,俺の肩を叩いて,温水を指さし,

「つかさん見て!見て!頭,ヒヨコみたい!ね,ヒヨコみたい!」

俺を巻き込むな!!

隣の人も「彼,大丈夫?」と心配そうだったけど,

最早俺にできることはない。

黙殺。

芋洗坂氏,若干怒ってるし。

その後も名盤女(どっかいいとこのお嬢様だったらしい)が勘違い発言を連発したり,

誰かが持ってきた頭皮マッサージのスプレーを田中が芋洗坂に噴射したり,

西新宿の飲み屋はカオス状態。

1次会終了し,2次会は辞退。

あべさん,わっしー,田中と俺で帰路に。

酔っぱらったわっしーは「まじつかちゃんすまん,まじつかちゃんすまん」と呪文を唱えていた。

面白かったので万事OKです。