香港旅行備忘録②
土曜日。
8時に起きて,シャワーを浴びて,出発。
朝はおかゆと決めていた。
ホテルから10分くらい歩いたところにある飯屋街に向かう。
昨日は夜だったし,あんまり周りを見なかったけど,この日はゆっくり周りを観察して歩いた。
古げな建物が多い。
こっちは地震が無いそうだ。うらやましい。
日本に住んでいて一番嫌なのが地震だ。
怖い。
プラスチックを微生物で分解する現代のテクノロジーをもってしてもなんともならんのか。
飯屋に行く途中の道で,怪しい雑貨屋があったので,突撃。
変なおもちゃやら,日本語の説明が付いた生活用品など,混沌とした品揃え。
そこで光り輝く逸品を発見。
漫画「ぼのぼの」のバッグ。というか袋かな。
ビニールシートみたいな材質で,形はトートバッグ。
もともとは大きな一枚のシートを切りとって作ったんだろう。
絵柄がバラバラ。
秀逸なのはセリフ。
ぼのぼのが「あーあー」という奇声を発し,
アライグマくんも「サササー」という意味不明のかけ声。
シマリスくんも「打つぞ?」と,怖いこと言ってる。
置いてある店の品揃えに負けず劣らず混沌としていた。
迷わず購入。
サイズは大中小の3種類。
アライグマくんの「サササー」は,大にしかプリントされていなかったから,大が欲しかった。
でも,あんまり荷物になると嫌なので,泣く泣く小にした。
これは俺の考えなんだけど,シマリスくんの「打つぞ?」は「いぢめる?」ではなかろうか。
「いぢめる?」を「HIT?」に訳して,それをまた日本語に戻しちゃったのでは。
そんな想像もふくらむ,良い買い物だった。
特に決めた店も無かったので,雰囲気で入る。
あまりきれいな店ではなく,耳の後ろを怪我した猫が店の中を駆け回っていた。
不安。
地元の人が行く店らしい。
写真付きメニューはコーラだけ。
後は文字だけ。読めん。
遠藤は魚類っぽい名前のやつ。
俺は「及第粥」というのにした。
そして,運ばれてきた物。
遠藤は白身魚の薄切りが入った,何となく当たり感のするお粥。
俺のは・・・内臓オールスターでした。
さっぱりしたものが食べたかったんだけど・・・
べろんべろんのもの,コリコリのもの,デロデロのもの。
臓物の宝石箱や~
量も多い。
味は悪くないんだけど。
朝飯から異国の地の洗礼を受けた。
腹が膨れたので,散歩。
今日の目的はスニーカー街での買い物だ。
スニーカーを扱ってる店が延々と並ぶ通りがあるのだ。
「限定のや,レアなのが一杯あるんだ」と遠藤。
そういやフランスに行ったときに弟のお土産に買った「しましま」と書かれたハイカットのスニーカー,
冗談のつもりで買ったら,7,000円位だったのに,
帰国してインターネットみたら,25,000円位で売られてた。
そういう掘り出しもんがある可能性があるってことだ。楽しみ。
既に11時くらいになってたんだけど,お店はぽつぽつしか開いてない。
どうやら開店は遅いらしい。
そこここで工事が行われ,ほこりっぽい町。
コンタクトレンズがごろごろしたので,目薬を買うことにした。
コンタクト付けたままでさせるやつが欲しかった。
身振り手振りでコンタクトが入ってることを伝え・・・たつもり。
店員が一つの目薬を出してきたんだけど,何か不安。
遠藤も店員に「これ本当にコンタクト付けたままでできるの?」と聞いてくれたんだけど,
店員は「これでおーけーね」と。
仕方無いので買ってみた。
後で開封したら,中には日本語の説明書が。
「コンタクトレンズ装着時には使用しないでください」の文字。
香港砂漠。
しばらく商店街をブラブラして時間つぶし。
でっかい金魚が縁日みたいな袋に入れられて売られていた。
あれは多分ペット用。
カメも,見たことないのがいた。
スニーカー街の店がオープンし始めたので,突撃。
俺は特に何となく色々見る。
一体何年ここにあるんだろうという古いのから,
最近出たっぽいかっこいいのまで,品揃えは豊富だった。
スニーカーは好きなので,見ていて楽しかった。
遠藤が中でもおすすめなお店があるというので,そこに行ってみた。
なるほど,他の所よりもかっこいいのが多い。気がする。
遠藤は珍しい材質(フェルトっぽい)のエアフォースの白いハイカットに目をつけた様子。
俺も一つ,踵が光ってる,白いやつが気になった。
一旦店を出て,他のお店もざっと見る。
でも,そこで気になったやつ以上のがなかったので,戻って試し履き。
遠藤も俺も,買うことにした。
満足。
昼飯は麺類にした。
遠藤は担々麺。
俺はスーラー麺。
麺もうまかったけど,別に注文したインゲンの炒め物が特においしかった。
インゲンはそんなに好きじゃないんだけど,これはばくばくいけました。
ばくばくついでにビールも飲んだ。青島青島。
雑貨屋などを巡って,スタバで小休止。
小腹の減った俺は,芋パイみたいのを食す。
常に何か食ってる俺に,遠藤はウンザリ顔。
散歩を楽しんだ後は,夜景スポット,ビクトリアパークへ。
100万ドルのなんちゃらというやつだ。
メトロでちょっと異動してから,タクシー。
下の方からケーブルカーが出てるんだけど,むっちゃ混んでる。
車でも行けるとのことなんで,そのままタクシーで頂上へ向かうことにした。
いろは坂みたいなぐねぐねの道を上がること20分。到着。
観光客でごった返しとる。
日本人が沢山いた。
安っぽい色のネオン,真っ黒の海に浮かぶ船の明かりが綺麗だった。
ただ,男二人で来るところでは無いなと感じた。
晩飯は遠藤が「むちゃくちゃうまいエビチリ食いにいこう」ということで,
遠藤が出張の時に来たという,中華料理屋へ。
エビチリ,すげーうまかった。
ブリンブリンでした。
そのほか,完全にその味の虜となったインゲンの炒め物や,麺類も注文。
豪華な晩飯となった。
腹満タンになったあとは,マッサージへ。
いかがわしいとこじゃなく,かなり本格的な所に行った。
値段もちょっと高かったけど,全身もみほぐされて,体が軽くなった。
こういうマッサージ屋は初めてだったんで,若干緊張したけど,効くもんだなあ。
ホテルへ戻ってサッカー見て就寝。