小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

信州牛を食べる男3人旅:初日 〜素晴らしき「八ツ沢発電所施設 第一号水路橋」〜

思い出せ!楽しかったこともあったはずだ

今昔庵ホームステイ事件がショック過ぎて昼間の楽しい思い出が半分くらい吹き飛んではいますが、全て失う前に書きます。

そば屋で腹ごしらえ→帝京科学大学うまセンター

高尾でたくみとミッチーを広い、国道20号をひたすら西へ。お昼時でお腹が空いていたので、適当な蕎麦屋を発見し、入店。

そばき里 休屋 https://tabelog.com/kanagawa/A1407/A140701/14006741/

 お腹が減っていた&あまり店が無かったので、調べもせず適当に入ったお店だったが、そばのレベルは非常に高く、とてもおいしかった 。天ぷらも揚げたて。 ▲期待以上のそば

 お店を出てからもひたすら西へ。途中、右手に団地への入り口を発見。地図を見ると、そこだけ一つの集落になっている様子。寄り道してみる。団地というより、戸建ての集落。面白かったのは、 入って間もないところに、その集落内の地図と、その家主の名前が全て入った看板があったこと 。これだけ個人情報が厳しい時代になったが、誰がどこに住んでいるのか一目瞭然だ。

 恐らく外部の車が入ってくることもそうそう無いのだろう。軒下で談笑する人や、犬の散歩をする人からは遠慮の無い視線を浴びせられた。小さな公園もあって、子供たちが5人ほど元気に遊んでいた。

 集落を退出し、西へ西へ。途中、遠くに発電所が見えた。山の上から大きなパイプが5本ほど下っている。ちょっと近くで見てみたいので、また寄り道。ガソリンスタンドのある交差点を曲がって、ズンズン進んでいく。すると、あんなに大きく見えていた発電所を見失ってしまった。その代わりに「帝京科学大学」の建物と、「うまセンター」とかかれた小屋を発見。その名に嘘はなく、馬が2頭いた。 ▲いい尻

八ツ沢発電所との出会い。「あのダム」と同じく国の重要文化財

 車を降りて馬を眺めたあと、再出発。カーナビを頼りに、細い路地に入り込んだりしながらも、何とか見やすいスポットに到達した。

特にダム湖などはない。大きい発電所。近くには流れが弱い細い川が流れている。小さめの魚がたくさん住んでいた。

 発電所のことを簡単に調べてみると、 「八ツ沢発電所」は調整池や水路橋などの設備込みで国の重要文化財に指定されている とのことだ。全国で3例目。ほかの2つのうち1つは、去年たくみドナ旅行で偶然訪れたあの 「読書発電所 。もう一個は群馬方面のようだ。狙わずにたどり着きたい。

 今回、重要文化財に指定されたものは、取水口施設、隧道、水路橋(谷間などに水路を渡すための橋)、調整池をはじめとする合計20箇所の発電所関連施設と土地で、約14kmの範囲におよび、わが国の重要文化財の中で最大規模となります。 (http://www.tepco.co.jp/cc/press/05122701-j.html より引用)

 気になったのは大きな貯水池である「大野調整池」、そして第1号水路橋だ。まずは「大野調整池」を見に行くことにした。そうそう、この大学の近くにある消防署が異様に近代的でおどろいた。他の建物と比べてデザインも凝っているし、新しい。「かつて大規模火災があったときに近くに消防署が無く多くの犠牲者を出した。その反省を踏まえて立派な消防署を建てた」と予想したが、正解は知らない。

大野調整池で見つけた棒。友への冷たい視線

 発電所を見ていたところから大野貯水池まで車で15分程度のドライブ。途中、パチンコ屋と中華料理屋という異様なコラボレーションを発見。中華すばるとパチンコSUBARUが同じ場所にある。道路を隔てて違う「SUBARU」の店舗もあった(閉店しており業種不明)。謎のすばる天国。 ▲両方「スバル」

 貯水池に到着。のんびりした、特に何もない貯水池。人も僕らの他に犬の散歩の人が1人いるだけ。池の周りを散歩した。たくみがやけに真っ直ぐかつ直径3センチくらいの立派な木の棒を拾った。「いい棒見つけた!」と言って振り回すたくみ氏を見るに、 友達はしっかりと選ぶべきであった と反省する。 ▲棒を振り回すたくみ氏

木の棒は脆く、すぐにポキポキ折れてしまった。しばらく歩くと、ベンチの下にさっきの木の棒と同じくらいのスペックの棒が沢山置いてあるのを発見。登山道の入り口だったので、おそらく親切な人が杖代わりに置いたのではないか。知らなかったとはいえ、たくみの許されざる罪がまた一つ追加されたことになる。  この貯水池から先ほどの発電所に水が送られて、発電されているのだろう。水の出口っぽいところがあったので、近寄って見てみると、水がなにやら動いて小さい渦ができたり消えたりしていた。 動きが不規則な感じで、下はどうなっているんだろうと想像を掻き立てられたが、検討もつかない 。誰か教えて。 ▲左下には小さな渦が

旧大目小学校→謎のプール付き諏訪神社@谷後

大野調整池を出て、1号水路橋へ向かう。途中、大目小学校があった。最初普通の小学校かと思って近づいたら、廃校だった。体育館だけは稼働している様子。入ってすぐの駐車場に「閉校記念碑」が建っていた。あんまりめでたい内容ではないが、別に記念碑がめでたくなくてはいけない道理も無いので、まあいいのかと思う。 ▲駐車場にあるのが記念碑

 さらに寄り道。谷後というところで何か祀っている様子の建物が遠めに見えた。近づくと、神社?になっていた。ガラス張りの建物になっていて、中が見える。中にも入れる。建物は密閉されているわけではないので、雨風は上から侵入してくるだろう。建物の中の石には「諏訪神社」と書かれているので、「諏訪神社」なのだろう。 諏訪神社

  特徴的だったのはその神社の脇にあるプール 。水は緑に濁っていて、最初は池かとおもったが、しっかり手すりもあるし、たぶんプール。いざという時の水確保の目的もあるのだろうか。謎だ。 ▲プール?

観音像と、富士山が良く見えるお寺→トゥルシー

宝勝寺というお寺を発見。大観音があるとのことなので、寄り道。山を登るとしっかりと観音があった。大きさは「大」かというと、「中」くらいだろう。見どころは観音様の右脇のスペースから見える富士山。少し高台にあることもあり、いい感じのロケーションになっている。この日の天気だと、写真では見えにくい。残念。 ▲肉眼だとはっきり富士山が見えている

車に戻りしばらく進むと木の枝で作った巨神兵や、トトロやくまもんが見えた。最初カカシかなと思ったけど、別に守るべき農作物もなさそうなので、たぶん趣味。木材屋さんだろうか。釣りをしてたりブランコに乗っていたり、やたら凝っている。 ▲釣りと巨神兵

 そばってどうしてこんなに早く消化してしまうんだろう。あっという間に腹が減る。少し先の鳥沢駅の近くに「トゥルシー」というカフェがあったので、そこへ向かう。着いてみると、プレハブっぽい建物の2階。外には猫と犬が一匹ずついた。中はいかにも自然派という感じ。オーガニック圧が強いと思って少し苦手なお店と感じた。パンがもう残り少なくなっていたが、いくつか買ってコーヒーと一緒に店内で食べた。味は美味しかった。

酵母パンとスープのお店 トゥルシー https://tulsi-coubo.jimdo.com/

念願の第1号水路橋は期待以上。→そしてあの悪夢へ

次は第1号水路橋だ。車でまた20分くらい。日本三大奇橋のうちの1つである「猿橋」と並んでいた。猿橋は、なんだか建造物としての魅力は感じなかった。補強されて新しく見えるからかな。もっと古くなれば味が出るかも。桂川は立派な川。水もきれいだった。コイかな?結構な大きさの魚が泳いでいる影が見えた。

一方、 第1号水路橋はとてもすばらしかった 。4メートルくらいの幅の橋の上を大量の水が流れて山の中に吸い込まれていく。公衆トイレの裏側からが一番よく見えた。日本にこのサイズかつこれだけ見やすいものが他にもあるのだろうか。あるならば他にも見てみたい。 ▲すばらしき水路橋

肉買ってから悲劇のホームステイへ

猿橋を離れる頃には夕方になっていたので、後は肉を買って宿へ向かうだけ。大西肉店本店というお店で肉を買った。サーロインなどやロースを中心に、焼きそば用のバラ肉も含めて1万円分ほど。前回の旅行で訪れた肉屋は「アンチ信州牛」であったが、この店は普通に信州牛がたくさん置いてあった。

これで、準備万端。そして、あの悲劇の今昔庵へとつながっていくのです。

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