小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

信州男3人旅:最終日 〜唐突なスピリチュアル〜

2日目。今昔庵との別れ。そして温泉へ。

 二日目。夜は寒かったが、前夜悪態をつくだけついてスッキリしたのと、電気毛布のおかげで快眠。ありがとう今昔庵氏。

 ホームステイ先を出て朝風呂を浴びる温泉を探す。「不動湯」という温泉が、いい感じに辺鄙なところにあって気になったので、そこへ向かった。広めの県道から一本入った、用水路と並走する細い道。途中、神社があったので寄り道。「南朝英霊」「太山府君」の文字が読めたが、不勉強のため何のことかわからない。足元に一つだけ食虫植物みたいな草を発見。なんだろう、これ。 ▲食虫植物?

 そこから車で10分弱。不動湯に到着。昔ながらの温泉宿という感じ。お風呂は通常のお客さん用のほかに、療養専用のお風呂があった。泉質はサラサラ、温度も若干ぬるめで、長く入れる。効きそうではあるが、長期滞在はさすがに気が滅入りそうなロケーション。 アトピーに効くらしい

 温泉からの帰り道、行きは見落としたが、面白いものを発見。砂防ダムへの立ち入りを禁止するものだが、形がツンツンしている。足が折れたデイブグロールの「雷様スタイル」を思い出す。 ▲横からも刺さる

硬い硬い吉田うどんと1年ぶりの再会

 風呂も入ったので腹ごしらえをすることに。1年ぶりにあの固い吉田うどんが恋しくなった。ミッチーは食べたことが無く、食べたいという。幸い温泉から15分ほどの近くに、「みうらうどん」というお店があったので、そこに食べに行くことにした。時間は昼時より少し早かったが、駐車場はほぼ満車。トゥインゴがセレブ止めしていて駐車に難儀したが、何とか入店。

 お店もほぼ満席。前回訪問した「くれちうどん」もそうだったが、今回も座敷に低いテーブルでガンガン相席していくスタイル。これが吉田うどんの正しいスタイルなのだろうか。入口近くに3人座れるスペースがあったので、着席。 ▲吉田うどんは座敷スタイル

 僕とたくみは「肉うどん」、ミッチーは「肉うどん・大」を注文。暖かいうどんにした。くれちうどん同様固めのうどんではあったが、前回と違い暖かいつゆに麺がつかっていることもあり、若干柔らかめだった。それでも固いけど。味はさっぱりしていて、肉はしっかり。とてもおいしかった。ミッチーも満足した様子。吉田うどん、あまり知名度は無いかもしれないが、固いうどんが好きな人は好きだと思うので、是非食べてみてほしい。 ▲肉うどん

リニア見学

 腹ごしらえが終わり、特に行く当てもなかったので、車の中で作戦会議。高尾へ戻る道の途中に山梨県立リニア見学センターという、リニアモーターカーの見学施設があるのを知り、そこに行くことにした。

 天気は悪くなってきており、今にも雨が降り出しそう。山梨リニア見学センターに到着。このセンターはリニアの説明に重きを置いた「どきどきリニア館」と、お土産屋と展望室がある「わくわく山梨館」からなる。とにかくリニアが見たかったので、まずは「どきどきリニア館」へ。入って早々残念な事実が。「本日実験走行はありません」とのこと。この週で走らないのはこの日だけ。何とも運がない。一応入館する。受付でリニア試乗会の応募用紙を渡されたので、記入&投函。当たると7月後半くらいにリニアに乗れるらしい。

1階は前の型の車両(実物)が展示されていた。中にも入れる。内側は普通の新幹線のようだ。外側も新幹線みたいだが、外板の内側に超電導が仕込まれていて、これを冷却することで、S極とN極が云々。とにかく浮く。そして早く走る。

 2階では超電導現象を利用した実験を見ることができる。液体窒素で冷却された石がジェットコースターのミニチュアみたいなレールの上に浮いたり、中々のスピードで走ったり。石は10万円くらいするらしい。値段と見た目的にこれか…?ネットで買えるとは。

 本物のリニアの走りは見ることができなかったが、ミニリニアは乗ることができた。乗った感覚的にはデパートの屋上にあるアンパンマンの遊具とさほど変わらないが、使われている技術はリニアのもの。 ▲ミッチーが乗車(顔出しNG)

旅も大詰め。そしてスピリチュアルワールドへ

 リニアも満喫し、雨は本降り。いよいよ旅も終わりが近づく。解散は、集合場所と同じく高尾駅に設定した。20号を戻る。

 最後にゆっくりコーヒーでも飲みたいな。その時、前日に通りがかって気になっていた店のことを思い出した。その店は湖のほとりにあって、少し古ぼけた感じの建物。昨日は晴れていたので、自転車がたくさん停まって、繁盛している様子だった。帰りも通る道だ。寄ってみることにした。

 今日は雨だから自転車乗りはいない。入ってみると、小洒落た自然派カフェという感じ。結構広い。暖炉もある。着席し、僕とたくみはピザトーストとコーヒー、ミッチーはマドレーヌとコーヒーを注文した。たくみがトイレへ行き、僕は店内をうろついた。なんとなくアフリカとのつながりが強い店なのだろう。アフリカっぽい写真が割とスペースをとって展示してある。そしてテーブルにはなにやら本が。女性の伝記っぽい本と、絵本みたいなのが置いてある。この時点で僕の妖怪アンテナはビンビンだ。よく見ると、柱に紙が貼ってあって、コーヒー豆の焙煎時にその何某かのサウンドを聞かせていると書いてある。 ▲コーヒー豆に尊敬語を使っていくストロングスタイル

 妖怪アンテナの針が振り切れそうだったので、一旦席に戻り、キーワードっぽいワードを検索すると、やはりそちら系のやつであった。その団体絡みのトラブルのページを熟読し、ミッチーにそれを伝えようと横を見ると、ミッチーも同じページを見ていた。そして二人は目を合わせ、かすかに微笑み合うと、「やっべえぞ」と声に出さずに通じあうのだった。この旅2回目。何度でも言うが、おじさん同士のテレパシーは気持ち悪いだけだ。

 たくみが席に戻ってきて、「声に出すなよ」と伝えてスマホの画面を見せると、「うわー、ここ?ここがこれなの?」と話すので、マジで友達はしっかり選ぶべきだったと反省しつつ、「ちょっと黙ってもらえる?」とガチの注意をする。

 果たして、出されたコーヒーもトーストも、とても美味しかった。値段も普通。当然だが勧誘等も無く。ただ得体の知れぬ団体にごく僅かではあるが資金提供をしてしまった不快感は残る。外観から「その要素」は全くうかがい知れないので、もう少しわかりやすく店構えに出してもらいたいものだと思う。そんなことするわけないけど。 ▲コーヒーはおいしい。なぜならサウンドを聴いていただいているから。

 高尾に戻って解散。来年は常陸牛がいいかな。