小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

GWその3(田舎編)

新潟行って来た。

ドライバーとして召集されたのに、前日の深夜帰宅がたたり、

途中でギブアップ。

結局運転できたのは1時間程度。

家族からは「役立たず」の大合唱。

後部座席で犬と一緒に寝てた。

高速降りて十数分で爺さん家へ到着。

丁度家から爺さんがでかけるところだった。

どこへ行くのかというと、歯医者とのこと。

爺さんは車の運転を引退したので、交通手段は自転車。

それだと4,50分かかる。

せっかく車で来たので、俺が車で送ることにした。

車だと10分ちょい。

歯医者の前で爺さんを降ろすと、一人で駅へドライブ。

新幹線の切符を買った。

月曜にウェンズデーで大会に参加するため、

家族を残して俺だけ日曜の夜に帰らねばならないのだ。

爺さんの治療完了まで時間がありそうだったので、

しばらく一人でドライブした。

この時期は、山の緑が最高に綺麗だ。

葉っぱがモサモサついた木々が、コケみたいに山肌を覆っている。

とんびが何羽もくるりと輪を描く。

歯医者に戻ると、まだ治療中だった。

待合室にはドラゴンボール全巻が置いてあったので、読んで時間つぶし。

やっとこさ診察室から出てきた爺さん。

歯茎に膿が溜まってたらしい。

「酒は飲んでも大丈夫?」と看護婦さんにしつこく聞いていた。

「孫が来てるもんで、どうしても飲みたい」と言っていた。

「孫が来てなくても毎日飲んでるでしょ」と言うと、

「そりゃそうだども・・・」と。

家に帰ると、早速昼飯。

ウドとアザミで3杯。

相変わらず、ご飯がうまい。本当にうまい。

腹ごしらえが済んだら、ちょっと昼寝。

夕方起きて、買い物ドライバーとして活躍。

そして晩飯。

ウド、アザミ、アケビのつる、漬物、塩ジャケ、味噌汁で5杯。

記録更新とはならなかったけど、それでもいつもより食べた。

山菜とご飯で永遠に飯が食べられる気がした。

アケビのつるは東京のご飯屋さんでは見たことない。

溶き卵で食べると最高。

俺がこの世で最も好きなおかずの一つです。

ビールと日本酒も飲んだ。

日本酒は爺さんと一緒に燗で。

26の成人男性を捕まえて「大きくなったのう」も無いもんだと思うけど、

孫ってのはそういうもんなんだろう。

お腹一杯になって、9時就寝。

二日目は朝7時に起きた。

俺以外は全員既に起床していた。

朝ご飯はウドの油炒めとウドの味噌和え、菜っ葉の醤油がけと納豆と卵焼きで3杯食べた。

朝から食がすすむぜ。

昼になると、親父と一緒にゴルフの打ちっぱなしに行ってきた。

山の上にある謎の施設。

ドライバーをぶんぶん振り回すも、150ヤードが関の山。

こんな体たらくじゃ、上田桃子も振り向いてはくれないだろう。

一旦帰宅し、昼飯(山菜おかずに3杯)を食べると、近くの本屋へ。

近くといっても、田舎の「近く」なので、当然車。

帰りの新幹線で読む漫画を3冊購入。

・「RAINBOW-二舎六房の七人-」20巻

・「かむろば村へ」2巻

・「イキガミ」5巻

RAINBOWは、3章が完結。

完結といっても、4章へ大きく持ち越す感じになっているので、今後に期待。

かむろば村は、最近のいがらしみきお作品の中では一番好き。

村長のせりふ「自分なんかすてですまえ」が印象的。

ぼのぼの」で、熊2匹との対話のなかで、

誰からも嫌われる悪い奴にだって、自分はなれると言ったスナドリネコさんのセリフと通じるものがある。

何巻か忘れたけど。

帰宅し、親父を連れて温泉に。

子供の頃よく行った旅館。

もう10年ぶりくらいに風呂を借りた。

内装はあまり変わってなくて、おんぼろ。

でも、露天風呂がちょっと綺麗になってた。

あいかわらず、外のつり橋から露天は丸見えだ。

人がほとんど通らないのが不幸中の幸い。

風呂上がって、近くの饅頭屋さんで温泉饅頭を買おうとしたら、

つぶれていた。

温泉旅館の景気も悪そうだし、しかたないかと思ったんだけど、

あとで婆さんに聞いたら、奥さんが病気で亡くなって、

旦那さんも病気療養中とのこと。

びっくりした。

奥さんは明るいいい人だったのを覚えてる。残念です。

帰宅後、買い物にすぐ再出発。

新幹線が19時出発だったので、急がないと晩飯が食べられない。

スーパーで刺身やら肉やらを大量に買い込み、すぐ帰宅。

帰宅直後に晩飯となった。

刺身、肉類のおかず、せっかく買ってくれたんだけど、

そういうのは全て従兄弟の高校生に任せ、相変わらず山菜ばかり食べる俺。

昼飯からの間隔が空いていなかったせいか、ご飯は3杯しか食べられなかった。

その代わり、ウドは親の敵のように食べまくった。

ビールも日本酒も飲んで、いい気分。

晩飯を食べ終わったら、すぐ出発。

親父運転の車に俺と母親、爺さんが乗って駅へ。

改札でお別れした。

爺さんは「頑張るんだぞ」と背中をバンバンたたいて見送ってくれた。

爺さんの最近のマイブームは「俺は末期高齢者」という言葉。

オリジナルの歌まで作って歌っていた。

まあ、そういわずに、婆さんともども長生きしてほしい。

新幹線の旅は快調。

お腹も一杯だったので、駅弁も買わずに、漫画読んで過ごした。

これにて旅行終了・・・と思いきや、さらなる試練が待ちうけとりました。

帰りの中央線の電車内。

俺はイヤホンで音楽聴きながら座ってたんだけど、

新宿過ぎたあたりで、なんだか叫び声が。

なんだなんだとイヤホン外して確認すると、

ドア付近に立ってる男が怒鳴ってる。

最初、よくいる誰彼かまわず怒鳴るキ○ガイの方かと思ったんだけど、

どうやら誰か一人ターゲットがいるらしい。

彼の視線の先には、リクルートスーツ着た若い女子。

表情は見えないけど、うつむき加減。

男はだんだんヒートアップ。

「お前俺に喧嘩売ったんだぞ。落とし前つけろよ!」とか言って、

ドアをガツーンと蹴ったりしてる。

あんま事情はわかんないけど、ヤバイと思ったので、荷物もって席立って、

路線ず見るのを装って、彼と女子の間に入った。

男はまだなんか言ってるので、女子に「大丈夫?」と声をかけると頷いた。

その辺で男は邪魔されたのに気付いたらしく、

「なに?君が責任とってくれんの?」と俺に言う。

コエー!!!と思いながらも、「はいはい」と返事。

女子に「降りよっか」と言うとまた頷いたので、次の駅で二人で降りた。

「大丈夫?」と訊くと「はい」という。

男も降りてこない様子。

「じゃあね」とその子に言って、急いでもう一回さっきの車両に戻る。

なんで戻ったかは不明。

ちょっと俺も酔ってたし。

すると、まだぶつぶつ言ってた男が、俺がもっかい乗ってきたのに気付いて、

近づいてきて、スゲー睨んできた。

俺殴られちゃったりするのかなとビビりながらも仕方なく睨み返すと、

捨て台詞吐いて違う車両に行っちゃった。

あー、怖かった。

屈強そうなオッサンやB-boyが乗ってたのに、最初から最後まで一切動かず。

東京砂漠を感じました。