小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

【観戦レポート】第593回ダイナミックグローブ|永野祐樹選手の2度目の防衛戦は…

2・1後楽園ホール『第593回ダイナミックグローブ

2/1の土曜日、永野選手の二度目の防衛戦が行われるということで、後楽園ホールへ行ってきた。一回目の防衛戦レポートはこちら。
tukamen.hateblo.jp

相手は世界挑戦の経験もあるベテランの小原佳太選手。強豪ではあるが、ここは何とか永野選手に生き延びてもらって、世界で最激戦と言っても過言ではないウェルター級でもう一歩先のステージに進んでほしい。

ちなみにウェルター級の主要団体で世界チャンピオンは、事故で休養中のエロール・スペンス・ジュニア、PFPランキング上位常連のクロフォード、あとパッキャオ。見事に化け物しかいない。

第593回ダイナマイトグローブ。永野祐樹対小原佳太
第593回ダイナマイトグローブ。永野祐樹対小原佳太

第1試合から17:45なので、水道橋で一杯飲む。

この日はフジロック仲間のT野さんと、Tさんの元同僚のO太さん。T野さんは仕事で到着がギリギリになりそうということだったので、O太さんと先に集合し、水道橋で一杯飲むことにした。

店は「たこといかのでん」。イカタコ料理が専門の居酒屋だ。近くにある「もつ焼き でん 水道橋店」の姉妹店だ。もつ焼き でんは凄く混んでいて入りにくいが、こっちの店は比較的空いていて、待たずに入ることができた。

店はイカ好きの僕が提案し、O太さんもOKしてくれたのだが、そういやO太さんはイカタコ好きか確認していなかった。入店し、着席後に今更ながら「そういやイカ好きですか?」と聞くと「イカ好きだよ」とのこと。良かった。

更に、O太さんは頻繁にT野さん、K幡さんと飲んでいるが、彼らはイカを注文するやつを見下しているようで、一緒に飲んでてイカを注文すると鼻で笑われるらしい。なにくそ。イカうまいのに。

タコのつみれや、イカ刺し、串焼きなどを堪能。酒はホッピーにした。値段も手ごろで、大満足。イカ専門店いいなあ。小田原にも出来ないかな。

ちなみにこのお店の若い店員さんは釣りが趣味で正月ブラジルまで行ったらしい。すげえ。ブラジルにもイカいるのかな。
tabelog.com

後楽園ホールへ向かう。

時間になったので後楽園ホールへ。前回は自由席だったが、今回は指定席だったので心に余裕がある。席は前回よりややリングに近く、格段に見やすかった。

【第1試合】●藍原伸太 4回判定 KC・プラチャンダ〇 バンタム級4回戦

プラチャンダ選手が終始アグレッシブに追い回す展開。藍原選手はやや相手の勢いに呑まれたか、前へ出ていけない。プラチャンダ選手も攻撃の精度が高いわけでは無かった。

【第2試合】〇矢代博斗 KO アブドゥル・ラウフ● スーパーフライ級6回戦

矢代選手はプロ2戦目だが、アマチュア戦績は豊富。相手は咬ませ犬感が満載だった。かなり実力に差がある中で1ラウンドは無理をせず、大事に戦って2ラウンドKO勝ち。矢代選手は目標がリゴンドーだという。納得。

【第3試合】〇野田賢史 KO トマス・トペ・フレク● ライトフライ級6回戦

2試合目と同じく実力差明白。

【第4試合】●遠藤健太 TKO 赤岩俊〇 スーパーライト級6回戦

前回見に行った大会でも目立っていた遠藤選手。色黒筋肉ムキムキでいかにもパワーありそう。相手の赤岩選手は長身でひょろっとしたタイプ。序盤は前回見た時同様、遠藤選手がとにかく前へでる。1ラウンド後半、遠藤選手がいいのを当てて、ラッシュを掛ける。終了ゴングが鳴ったと同時か、赤岩選手がカウンターの左フックをヒットし、遠藤選手ダウン。まさに起死回生。何とか立ち上がり、1ラウンド終了のゴングは聞いたもののダメージは深く、2ラウンド開始と同時に赤岩選手が攻め立て、遠藤選手が崩れ落ちたところで、レフリーがストップ。
試合を決めた左フックは、ややゴングよりも遅れ気味の一打だった気もする、微妙なタイミングだった。が、結果は動かない。

【第5試合】●辻夲純兵 TKO ワチュク・ナアツ〇 スーパーウェルター級6回戦

辻夲選手は元々ウェルター級で試合してた選手。ワチュク・ナアツ選手はミドル級の選手。今回は間を取ってスーパーウェルター級での試合。マッチメイクの経緯は分からないけど、普通に考えるとワチュク選手有利。試合始まって、やはり体の厚みがかなり違う。特にワチュク選手の力コブが凄い。パワー差明らかだが、距離が近い。辻夲選手はもう一歩距離を取る必要があるように感じた。ワチュク選手が距離を取らせなかったとも言える。結果2ラウンドできっちり捕まってしまった。

セミファイナル】〇波田大和 TKO 石井龍誠● 日本ユース・スーパーフェザー級王座決定戦

波田選手はここまで全勝。期待のホープのようだ。石井選手も応援団が来ていた。試合は波田選手が的確なヒットで主導権を握る。石井選手は的が絞れず、なかなか有効打が当てられない。2ラウンド早々に波田選手がダウンを奪取。その後もジワジワ削り続け、5ラウンドにストップ。波田選手はスピードもパワーもあり、バランスよし。今後が楽しみ

波田選手、wikipedia見たら、「元大相撲小結・旭道山の甥」って書いてあって驚いた。石井選手の試合後twitter、潔し。次頑張ってほしい。


波田大和選手対石井龍誠選手
波田大和選手対石井龍誠選手

【メインイベント】●永野祐樹 TKO 小原佳太〇 日本ウェルター級タイトルマッチ

メインイベント。開始直後、小原選手が猛然とリング中央へ駆け、パンチを打ち込む。沸く会場。会場の声援は小原選手の方が多いか。

永野選手がガードを固めながら前に出てプレッシャーを掛ける。小原選手は多少下がる場面もあるが、しっかり足を止めて的確なパンチを打ち込む展開。永野選手は正に頑張って、愚直に出続ける。が、如何せん有効打の数で差があった。永野選手は4ラウンドには得意の左をクリーンヒットする場面もあったが、逆転に繋がる程のダメージは与えられず。
恐らく7ラウンドはもう最後のラウンドと決めていただろう。が、疲労とダメージからか、前には出るが、動きは鈍っている。ラウンド終盤に小原選手が有効打を連続で当てたところで、レフリーストップ。カルロスリナレストレーナーはタオルを手にしていた。

改めて振り返ると、小原選手の完勝であった。正面からの打ち合いにも応じ、打ち勝った上で格の違いを見せつけた。ただ、永野選手はマジで頑張った。試合前から小原選手を「格上」と認めており、試合が始まってからも小原選手のやりにくさ、上手さを肌で感じていたと思う。それでも決して諦めず、前に出続け、逆転の目を探り続けた。その姿勢と闘志に感動したし、敬意を表したい。

永野選手は試合後のtwitterで引退も選択肢にあることを書いている。部外者、いちファンとして好き放題言わせてもらうならば、もういっちょ試合が見たい。もし万が一、もう一回小原選手とやったとしても、僕は永野選手が勝てるとは思えない。その想像を超えてほしい。


スクリーンに映し出された控室の永野祐樹選手
スクリーンに映し出された控室の永野祐樹選手
永野祐樹選手と小原佳太選手リングイン
永野祐樹選手と小原佳太選手リングイン
永野祐樹選手と小原佳太選手の試合中
試合中の様子
試合終了後。勝ち名乗りを上げる小原選手と、コーナーでうなだれる永野選手
試合終了後。勝ち名乗りを上げる小原選手と、コーナーでうなだれる永野選手

試合後は恒例。水道橋の「スタンドヒーロー 水道橋」へ

後楽園ホール来た時は必ず立ち寄る「スタンドヒーロー 水道橋」。その名の通りの立ち飲み屋だ。料理はおいしいし、安くて最高。T野さん、O太さんと3人で楽しく飲んでいると、同じテーブルのOLらしき2名から話しかけられた。これは逆ナンだ。間違いない。先方のヴィジュアル面は特に必要が無いので触れないが、とにかく逆ナンなのは間違いないだろう。令和初の逆ナンだとも思うが、そもそも昭和も平成も逆ナン0件だった。

どうやらその2名のうち1名がO太さんをいたく気に入った様子。O太さんばかり見て話す。そして、ややこしいことに同じテーブルにいたおっさん1名も参戦。そのおっさんはO太さんを気に入っている女子を、いたく気に入っているようだ。「電話番号教えてよ~」と言っていた。年のころ50半ばだろうか。1人で立ち飲み来てナンパするようなオッサンにはならないでおこうと思う。みっともないから。この超短時間で見事な三角関係が発生した。僕とT野さんは残念ながら部外者として、その時間を楽しんだ。僕の新幹線の終電に合わせて解散。

後楽園ホールの後は、スタンドヒーロー 水道橋と決まっている。
スタンドヒーロー 水道橋