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【ボクシング観戦】マイキーガルシアVSエロール・スペンス・ジュニア〜IBF世界ウェルター級タイトルマッチ

エロール・スペンス・ジュニアVSミゲル・アンヘル・ガルシア
エロール・スペンス・ジュニアVSミゲル・アンヘル・ガルシア

PFP上位同士の実力派階級差マッチ

マイキー・ガルシアは無敗のままフェザー、スーパーフェザー、ライト、スーパーライト級まで4階級制覇をした実力者。フェザー級は初防衛戦で体重超過、スーパーフェザー級でも減量苦があり、ライト級まで階級アップした経緯がある。スーパーライト級ではブローナーに判定勝ちしているけど、ブローナーはスーパーライト級でさしたる成績も残していない。マイダナにも判定負けしている。ライト級まではバカスカ倒しているイメージがあるので、階級アップによる相対的なパワーダウンはスーパーライト級でもありそうだ。今回はウェルター級なので、さらに1つ上の階級となる。
一方、エロール・スペンス・ジュニアはナチュラルなウェルター級。試合運びも安定してKOも多く、今ウェルター級では最強の声も強い。ウェルター級の実力者で、ミドル級のゴロフキンとも戦った実力者ケル・ブルックを下している。ウェルター級だけどスピードも早い。展開によって安全運転もできるし、猛然と倒しに行く事もできる。ウェルター級を見渡しても突出した実力を持っている選手。

となると、予想としてはやっぱりエロール・スペンス・ジュニアが有利。とはいえ、マイキーはまだ底を見せていない感じがするのも事実。もしかすると…という気持ちが無いわけじゃないけど、相当厳しいだろうなというのが予想。結果は…

試合展開と結果

マイキーはかなり体が大きくなったように見える。顔もパンパン。序盤はスペンスも相当慎重な入り。マイキーも距離を探りながら、カウンターを狙う。試合が進むに連れて感じるようになったのが、明らかなリーチの差と、スペンスのスピード。

リーチについてはマイキーの178センチに対してスペンスが183センチと5センチの差。スピードは、とにかくスペンスの距離設定が巧み。割と早めのラウンドから、近い距離で打ち合いをしたいマイキーに対して、安全な距離をキープ。自分の手だけが届く距離に常にいる状態を作っていた。マイキーはブロック、パーリングを駆使して直撃はもらっていなかったが、スペンスの強打をグローブの上からゴツゴツもらい続け、ダメージが蓄積してしまった。

終盤ではスペンスがガス欠状態のマイキーのパンチを怖がらなくなり、好き放題な感じに。ダウンしない意地を見せたマイキーの根性は見事だったけど、11R、12Rはスペンスが完全に流していたのも、生き残れた理由だと思う。マイキーからすれば、流されてしまったことで一発逆転の目すら無くなったとも言える。

まとめ

階級の壁に跳ね返されたマイキー。結果的に倒されなかったこともあり、商品価値は暴落せず。次なるターゲットはライト級でロマチェンコとのこと。実現したら面白そう。

スペンスはほぼノーダメージで完勝。試合後インタビューではパッキャオをリングに上げ、試合をブチ上げた。パッキャオも前向きなコメントを話したが、これはリップサービスだろうと思う。メイウェザーと比べたら明らかにハイリスクローリターンだ。スペンスは、クロフォードやサーマンとの完全ガチ路線に進んで欲しい。