小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

【リナレス復帰、永野防衛】9.7 ダイナミックグローブ588に行ってきた【ボクシング生観戦】

ボクシング観戦をしに後楽園ホール

フジロック仲間のT野さん、K幡さん、O田さんと4人で行ってきた。席は自由席で1枚4,000円。

一番の目的はホルヘ・リナレスの再起戦。リナレスは言わずとしれた有名ボクサーで、去年はPFPランキングで井上選手と1位を争うワシル・ロマチェンコに挑戦し、カウンターの右ストレートでロマチェンコからプロ初のダウンを奪うも、10回TKO負け。その後は再起戦でパブロ・セザール・カノと対戦するも、まさかの1RKO負け。

カノも弱い選手ではないが、PFPのロマチェンコとの好試合によって、負けてなお評価を上げたリナレスからすれば、痛すぎる敗北だ。年齢的にももう一度世界を目指すなら、あまり遠回りもできない。

そんなリナレスが後楽園ホールで再起戦をおこなうという。ここ最近はアメリカが主戦場だったリナレスを、生で見るチャンス。というわけで、後楽園ホールに応援に行くことにしたのだ。

「生で見るチャンス」とかいいつつ、実は僕はボクシングを生観戦したことがない。格闘技で生で見たことがあるのはPRIDE、修斗、あとはWRESTLE-1(プロレス)だ。ボクシングはもっぱらWOWOWエキサイトマッチでテレビ観戦している。

小田原から後楽園ホールはちょっと遠い

予定を済ませ、小田原駅についたのが昼過ぎ。一番早いのは新幹線だが、時間も余裕があるし少しもったいない。かといって、鈍行で揺られるにはちょっと遠い。中間を取って、ロマンスカーで行くことにした。正直鈍行と比較しても2,30分くらい早く着くだけだが、車内の快適性が段違いだ。

ロマンスカーで新宿まで出て、水道橋についたのが16:00少し前。開場が17:30なので、まだ時間がある。駅でT野さんと合流し、K幡さんとO田さんが飲んでいるというお店に向かう。水道橋の有名店「〇ん」。どうやら凄く人気のようだ。店の前まで行ったが満席で入れない。仕方なく、僕とT野さんはすぐ近くの「やきとん まこちゃん」で飲み始めた。まこちゃんの店内は、僕ら以外にお客がいなかった。

しばらく飲んでると、〇んを出てきたK幡さんとO田さんが合流。どうやら「〇ん」は商品が出てくるのがメチャクチャ遅く、K幡さんは若干ご立腹の様子。まこちゃんの店内で、〇んとの比較でまこちゃんをべた褒めするK幡さん。

確かに、まこちゃんは確かに悪い店では無かった。が、出てくるものを考えると、ちょっと割高に感じた。結果的にK幡さんは「やっぱ宇ち多゛だよ」という結論に落ち着いていた。店員さんに聞こえてるぞ。

後楽園ホールとマリオンクレープのタダ券
17時近くなったので、後楽園ホールへ。どのくらいのお客さんが来るのか、並ぶべきなのかが全く分からない。そんな中、K幡さんが突如「マリオンクレープのタダ券がある。」と言い出した。酒が脳にヒタヒタに浸潤したのかと思ったが、一応本当にタダ券は持っており、T野さんを連れてクレープをもらいに行ってしまった。

仕方なく僕とO田さんで先に後楽園ホールへ。エレベータで5階へ行くと、すでに30人弱くらいが並んでいた。僕らもその列に並ぶ。5:15くらいになってK幡さん、T野さんがクレープをもって戻ってきた。クレープはうまかった。途中で他の3人は食べたくなくなったため、僕が両手にクレープを持って食べた。

いよいよ開場。自由席なので、2手に分かれて席を確保する作戦を決行したが、結果的にそこまで一気にビッシリ席が埋まることはなく、余裕を持って見やすい席を確保することができた。入ってきた入口のすぐ上のところ。目の前に客席が無く、見やすい。後楽園ホールで自由席でボクシングを見るときは入場口の上が良い。忘れないでおこう。

【第1試合】〇福井 勝也(帝拳) 2R TKO キム サンフン(韓国)●

アマ経験のあるホープと、韓国の選手との試合。かなり実力差があるように見えた。一方的な展開

【第2試合】〇遠藤 健太(帝拳) 1R TKO シン ギウォン(韓国)●

遠藤選手は35歳。高卒で就職→ボクシングで生計を立てたいとメキシコへ→バイトしながらボクシング修行→帰国後2018年2月に33歳でデビューし、新人王獲得、という異色中の異色の経歴だ。肉体は逆三角形で、いかにもパンチがありそう。見た目に違わず好戦的なボクシングで圧倒。最後は強烈な一撃で相手をマットに大の字にしていた。

【第3試合】〇峯田 光(帝拳) 1R KO 大場 雄二(セレス)●

とにかく豪快な峯田選手のワンパンチKO。あっという間に終わってしまった。

【第4試合】〇豊嶋 亮太(帝拳) 8R判定 安藤 暢文(高崎)●

日本ランカー同士の対決。試合は終始豊嶋選手がコントロール。ダウンも奪う。安藤選手は5月に元日本チャンピオンから大逆転KOをしているが、この日は特に目立った反撃はできず。そのまま8ラウンド戦い終えて、判定決着。

【第5試合】ホルヘ・リナレス(帝拳)  10R判定 アル トヨゴン(比)

この日多くの方がこれを見に来たのではないだろうか。リナレス選手の復帰戦。相手はフィリピンのトヨゴン選手(以下両者敬称略)。9月にも来日して試合をしており、日本人選手に判定負けしている。元々の階級は1つ下のスーパーフェザー。ある意味分かりやすいアンダードッグだ。ここはリナレスにスカ勝ちしてもらいたいところ。

試合開始。1Rから会場がどよめくほどのリナレスのスピード。これがロマチェンコとやりあったジャブか…レベルの違いはありそうだ。トヨゴンはスピードについていけず、ジャブもボディもいいように被弾。ただ、とにかく下がらず前に出る。本来1階級下にも関わらず。タフだ。

スピードで上回り、いいパンチを当てるリナレス、振り回すトヨゴンという図。それがずっと続いていたが、4ラウンド目。トヨゴンが振り回し続けたパンチ一発がリナレスに着弾。一瞬リナレスの腰が落ちたように見えた。湧き上がる場内。リナレス選手は一時コーナーに詰まるも、なんとか脱出。リナレス選手といえば格下相手に嘘みたいにコロっと負けることがあるので、この日も相当ひんやりした。

このラウンド以降は再びそれまで通りの「いいパンチを当てるリナレス、振り回すトヨゴン」に戻り、試合終了。大差の判定勝ちではあったが、相手を考えると一度も倒せなかったこと、見せ場を作らせてしまったことは、これまでのリナレス選手を考えれば残念な結果だと思う。

ホルヘ・リナレス(帝拳)  10R判定 アル トヨゴン(比)●

【第6試合】〇永野 祐樹(帝拳) 2R TKO 川崎 真琴(RK蒲田)●

これが「ひょん」か…と思うほど、ひょんなことから7月に一度一緒に写真を撮らせて頂いた現日本チャンピオン永野選手。穏やかな感じで、すごく好青年だった。一発でファンに。

1Rは完全に挑戦者のラウンドだった。右のタイミングが完全に合ってしまっていて、長めのパンチを気持ちよく打たれてしまっている感じ。「これはマズイかも」と思ったら2Rからは完全にチャンピオンの時間。素人から見ても何をどうアジャストしたのかは全然わからなかったが、永野選手の左が当たるようになった。特に左アッパーを効果的に見せることで、川崎選手は間合いを取りづらくなっていた気がする。わかんないけど。最後は左の連打でレフリーがストップ。永野選手が防衛に成功した。よかったよかった。

〇永野 祐樹(帝拳) 2R TKO 川崎 真琴(RK蒲田)●

9.7 ダイナミックグローブ588 まとめ

終わってみれば帝拳ジムの全勝。さすがに層が厚い。リナレス選手も永野選手も勝ってよかった。リナレス選手は内容がとにかくよくなかったが、生き残ってくれてよかった。この相手に負けたら、さすがに引退もあったと思う。永野選手も今後が楽しみ。ウェルター級は今の世界チャンピオンをみると、パッキャオ、ショーン・ポーター、エロール・スペンス・ジュニア、クロフォードと、マジでどこにも穴が無い&PFP常連で対戦することすら難しい人々。すぐには難しいかもしれないけど、どこかでワンチャンスを掴んで欲しい。ウェルター級は亀海選手以降はビッグマッチができる選手がいないので、頑張って夢を見させて欲しい。そんな気持ち。

グダグダだったり、つまらない試合はなく、全体的に見応えがある大会だった。ボクシングの生観戦、自由席4,000円でかなり楽しめたので、みんな行った方がいいと思う。

でも、この日一番びっくりしたのは、会場で友人のナベさんに偶然会ったこと。
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