小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

ミッションインポッシボー

お巡りさんに別に恨みという程のものは無い。

けど,夜中に自転車乗ってると,絶対止められるのは許せない。

疲れて帰ってるときに,道ばたで待たされるのは,本当に怠い。

しかも,文句も言わずに協力してんのに,

ワビの一言もない。

人間としてどうなの?

礼を欠いたらいかんよ。

僕は自転車泥棒,通称「セッチャリ」はしたことない。

自分がやられたら,本気の殺意を覚えてしまうからだ。

悪いことだしね。

一回もしたことないんだから,

なんかそれが一目で分かるものでも作って欲しいよ。

「セッチャリゴールドカード」みたいなやつ。

だから,恨みじゃないけど,ちょっとした憎しみを警察に持ってます。

この前,ちょっと復讐しちゃいました。

友達が家に泊まることになって,家で飲んだり食ったりしてた。

その時期,俺も友達も「呪怨2」見たばっかりで,

ちょっと「怖い物ブーム」が来てた。

そんな話をしていると「じゃあTSUTAYAでなんか借りてくっか!」

となった。

そんで,俺は自分の自転車,友達は俺の弟の自転車に乗って出発。

TSUTAYAまでは自転車で15分ちょっと。

フラフラ自転車をこいでお店に着くと,

お目当ての「怖いビデオ」を借りる。

店をでて,5分ほど行き,デカイ交差点の信号で止まったその時。

横断歩道を挟んで向こう側にお巡りさんの姿。

ライトを付けていなかった僕は,すぐさまライトを付けた。

向こうはこちらを意識していない風だったけど,

止められたらめんどくさいから,

念のため,信号一つ分横断歩道をずらして渡った。

すると・・・

後ろからシャコシャコ音がする。

友達と一緒に振り返ると,なんと,

さっきのお巡りさんが追ってくるではないか!!

友人と顔を見合わせると,

どちらからともなく自転車を加速しだした。

2人とも,脚力にはちょっと自信がある。

中野浩一になった気持ちでこぎまくった。

しかし,二人ともぼろぼろのママチャリ。

しかも,家で飲んだ直後。

僕のに至っては車輪も曲がってる。

家まではまだ1kmくらいある。

全開のダッシュを5分ほど続けると,

体力の限界を感じた僕らは細い路地に逃げ込んだ。

そして駐車場の陰に隠れる。

結構突き放したので,もう大丈夫かなと思って外を伺う。

すると!

電柱のミラーにきょろきょろするお廻りさんが!

「やるじゃねえか!」とか思いながら,

急いでまたコソコソ駐車場に隠れる。

お巡りさんが直ぐ近くを抜けて行く。

心拍数は「飲み物・ダッシュ・お巡りさんすぐそこ」の3点セットで

最高潮に高まっていた。

その後は周囲を警戒しつつ,家に到着。

「お巡りさんから逃げ切った」という満足感で一杯でした。

家に帰って,「怖いビデオ」を見て寝た。

あれだけ頑張って自転車をこいだ記憶は無い。

逃げる理由は「めんどくさい」だけだった。

それにしても22になってやることじゃないなと,ちょっと反省。

してませんけど。