小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

蔵王スノボ旅行記①

会社のスノボ旅行。

金曜から2泊3日で行ってきた。

新入社員の頃からお世話になり,昨年退職された大先輩Hさんと行くスノボ旅行。

メンバーは14人。

管理職も課員もごちゃまぜだ。

前日は遠藤,まるさん,あきらさんとギロッポンにあるSPAZIOの会社訪問をしたあと,

遠藤を除く3人で終電間際まで飲んでしまっていたため,

早朝の起床にかなり不安を覚えるも,なんとか目覚ましで起きられた。

危機一発。

ラッシュの時間帯より少し前,混み始めた電車。

弟から借りたスノボグッズ一式を持って乗り込む。

かなりの大荷物。

恋人同士のようにボードと抱き合いながら,東京駅を目指す。

駅では駅弁を買った。深川飯。

僕はこれが一番好きだ。

東京駅ではいつもこれ。

新幹線をより贅沢な空間にすべく,

こちらもいつも通りB級雑誌を購入しようと思ったけど,

よく考えたら会社の人と一緒の席なのでやめといた。

朝早いけど,遅刻者はおらず,無事東京駅を出発。

2人が上野から乗ってきて,全員集合。

出張じゃない普通の旅で新幹線に乗るなんて,とても贅沢な感じがした。

新幹線は僕の乗り物ランキングでは最高ランクに位置する快適な乗り物だ。

車内はきれいだし,音も静かだし,車内販売はあるし,

車内放送のアナウンスも何だか高級な感じがする。

特に寒い地方に行くときの新幹線は最高だ。

新潟の田舎のイメージがあるからかもしれないけど,

あの車内アナウンスを聞くと「寒いところだ!」という気持ちになる。

車内で話題の中心はHさんの退職後の生活だ。

みんなでプレゼントしたソバ打ちグッズでソバつくったり,

プールに通ったり,俳句の応募をしたりしてたらしい。

お元気そうでなにより。

ソバ打ちグッズは,なんと宅急便でホテルに送ってあり,

夜ご飯の前に食べさせてくれるとのこと。

楽しみだ。

新幹線は福島を過ぎると,住宅街を通って山の中へ突入していく。

既に酒をあおり「今日は滑らない」と言いだす者,

「休憩はリフトの上だけだ」という者,

それぞれの想いを乗せた新幹線は,3時間の長旅を終えて遂に目的地「上山駅」に到着。

蔵王へ行くには山形まで行かず,一つ前の上山駅からタクシーで行った方が楽チンらしい。

事前に予約してあった大型タクシー2台に乗り,蔵王国際ホテルへ向かう。

所要時間約30分。

運転手さんがよく喋る人で,「あれがさくらんぼ」「あれがラ・フランス」と,

そとの景色(主に果物関連)の説明をしてくれて飽きなかった。

高い建物の無い上山駅周辺にあって,異質な雰囲気を醸し出す高層マンションには,

江口洋介さんの目撃証言もあるとのこと。

確かにここならゆっくりできそう。温泉もあるし。

ウァンチュアーン。

ホテルに到着。

深川飯は既に消化しきった為,腹ごしらえ。

ホテルの中にある食堂で牛丼を食べた。

米沢牛では無い,名も無き牛だろうが,うまかった。

チェックインはまだ出来ないので,荷物はロビーに置いて,

風呂場で着替え,そしていざ雪山へ。

「ガンガン滑る組(以下ガンガン組)」と「リゾート組」の2組に別れた。

前者は文字通り,後者は完全なる初心者とコーチの構成。

新幹線の中で僕はリゾート組に入ることを申告。

コーチである上司に,

「今日はついていきますよ。一緒に滑りましょうぐへへへ」と,

ゴマをすることを忘れなかった。

企業戦士。

しかし,雪山を前にし,折角だから沢山滑りたい欲が顔をだしてしまい,

最初のリフトに乗る前からリゾート組を置いてけぼりにした。

出世の芽は無くなったろう。

サラリーマンの道は厳しく,険しい。

というわけで完全にガンガン組に取り込まれた僕。

前回のダバイススノボで若干うまくなったのか,

普通の斜面では多少級でも殆ど転ばなくなった。

前日に振ったというだけあって,雪もふかふか。

標高が高いからか,昼を過ぎてもそれが保たれていた。

天気は見事に晴れ。

リフトを乗り継ぎ,最後はロープウェイに乗り山頂まで行った。

蔵王の名物である「樹氷」。

木に氷と雪がまとわりつき,真っ白いモンスターの様な風貌になってる。

それが山頂付近には群生してるのだ。

ロープウェイから下を見ると,雪山を怪物が大移動しているように見える。

滑る目的じゃなく,樹氷を見に来てる人も多いらしく,

ジーパムの人もいた。寒そう。

このスキー上には傾斜38度という強烈な「横倉の壁」というコースがある。

迂回路との分岐点には勇ましい顔で傾斜を滑り降りるウサギの絵と,

「無理しないでね」の言葉。

ウサギごときに負けてたまるかと,挑戦することに。

・・・下が見えん。そしてコブがたくさん。

意を決して突撃したものの,

数えるのもアホらしくなるくらいコケながら降りた。

これは相当怖いぞ。腰が引ける。

そしてコブもかなり厄介。

コブを使って上手く方向転換せねばならないのだろう。

しかしこの日は何も手がかりがなかった。

どのみち,スピードに対する恐怖心を克復せねばクリア不可能。

天気,雪質共に万全の中5時間くらい滑った。

宿に戻って温泉に浸かる。

内風呂も露天もデカイ!

露天は湯の花が舞う緑色のお湯。

コブに弄ばれた体を癒した。

温泉最高!

部屋に帰るとHさんがソバを切り終え,茹でに入るところだった。

僕は茹で助手に任命されたため,茹でられてザルに盛られたソバに,

次々と冷水を浴びせかけた。

そして遂に完成。

出来上がったソバは,コシが強めで僕ごのみ。

うまかった。

ホテルの晩ご飯はさすがに豪華だった。

僕でもお腹一杯になるくらいだったけど,

小食な人も多かったため,どんどんまわってくる余り物。

僕の腹は過積載。

部屋に戻ったら飲み直し。

麻雀組,雑談組と別れ,僕は麻雀組。

しこたま負けた。まあそれもまたよし。

朝も早かったし,布団に入ったら直ぐ寝た。