ハートフル岡山(1)
土曜日の朝,かなり小さい飛行機に不安をおぼえ,
「新幹線にすればよかった」と後悔する。
しかし,僕の不安に反して飛行機はさほど揺れず,
1時間くらいで岡山空港に到着した。
ちょうど倉敷行きのバスが停まっていたので乗り込む。
40分くらいバスに揺られると,駅についた。
駅前にはネズミ王国を思わせるファンシーな時計台,
観覧車も見える。
これが噂のチボリーランド,いや,チボリ公園だ。
雨も降ってるし,特段入る元気,興味は沸かず,駅の逆側に出る。
腹が減ってたので,「倉敷名物」と銘打った「ふるいちうどん」を食べた。
ぶっかけうどんが有名らしい。
オーソドックスなぶっかけと,ミニカツ丼を食べた。
丼はイマ3,もしくは4くらいだったけど,
うどんはイマイチくらいで,まあまあだった。
花まるうどんのが好きだ。
食後は商店街を通って,美観地区の中に宿へ向かう。
美観地区は,名に偽りなく,確かに美しい町並みだった。
古い壁,古い瓦,古い家,古い町並み。
ちょっと後付けっぽくて,わざとらしい建物も多かったけど,
こういうわざとらしさは結構好きだ。
チェックインまでは時間があったので,荷物だけあずけて周りをブラブラすることに。
大原美術館が近かったから,入ってみた。
本館と別館は,古い人達から最近の人のものまで幅広く置いてあり,
好みの絵もいくつかあって楽しかった。
橋とかドイツの建物をパッケージングするという絵が面白かった。
あとは,「Nの家族」が好きだ。
版画や焼き物をメインに扱った別館もあり,
そっちは床が重厚なタイルみたいになっており,
歩くたびに石と石がぶつかり合う,いい音がして素晴らしかった。
結局この日は大原美術館しか行かなかった。
晩ご飯は歩き回った挙げ句,大衆居酒屋みたいなとこに入った。
店にはなぜか「SUMOHATSUYOINDAYO!」と書いた戦闘竜の写真とサインが。
僕はカウンター席に座り,ままかり,たこ刺身,たことレンコンの煮物等を頼んだ。
全部かなりおいしかった。流石海近。
ままかりは特においしくて,「まんま(飯)を借りるほどウマイ」という名前の由来も納得だ。
お酒は,正直ちょっと熱があったこともあり,控えようかと思ったんだけど,
サラリーマンとして旅の地で酒を飲まなくては,
土地に失礼だろうと考え,ちょびっと飲んだ。
頭はカーっとなり,元気になったが,話す相手がいなくて悶々とした。
カウンターの目の前では,板長が慣れた手つきで魚を捌く。
それにずっと見とれていたら,結構時間が過ぎていた。
部屋に帰ってテレビを付けると,代表戦がやっていたので,何となく見てた。
高原のゴールは凄かった。トラップからシュートまでが速いこと。
駒野がちょっと空回りしてたか。
左サイドで下がりながら受けたパスを,ヒールで前の中村俊輔に流そうとしたプレーは,
かなり軽率だと思ったけど,中村が「おしいおしい」という感じで手を叩いていた。
リードしてるというのもあったとおもうけど,
チームの雰囲気もいいのかもしれないな。
わかんないけど。
この日の宿は有料放送もなかったので,大人しく寝た。