小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

マンションおいくらまんえん?

減価償却分等の価値の下落をある程度考慮するのかなと思ったけど、

JRが思ったよりも誠実な対応をした。

2002年11月末に新築で購入した時の価格で買い取るんだってさ。

事故直前の価格で買い取り+(申し訳程度の)αかなと思ってたから。

マンションってのは中古になるとだいぶ価値が下がっちゃうからね。

その価値が下がった分まで保障っていうのは,

言い方悪いけどだいぶ「オイシイ話」だと思う。

精神的なものに対する損害賠償を+αだとしたら,

それよりはだいぶ多い。

下落した価値分,得をしているから。

心身のケア費用や,事故でぶっ壊れた自動車の分も保障するっていってるし,

当然仮住まいの家賃もきっちり払うと言っている。

とりあえず事故を起こした者の対応としては,悪くないんじゃないかな。

でも住民は納得してないらしい。

住民側の主張は「それでは元通りの住環境は望めない。

我々に落ち度はないのだから、それを踏まえて上乗せすべきだ。」とのこと。

元通りの住環境って言うけど,電車が突っ込んだマンションは,

住人にしてみれば「新築で買ったマンション」かも知れないけど,

市場価値としては「中古のマンション」に過ぎない。

ってことは,本来の「元通りの住環境」とは,

2002年11月末頃に建てられた中古のマンションってことになる。

その分の価値を保障するのが普通。

確かに,ずっと自分が住んでいたのと,人が住んでいたのでは,

本人にとっては全然違うし,被害者の立場から見れば納得し難いと思う。

でも事故の補償ってのはどうしても,「運が悪かったね。」ってのがあって,

被害者はその程度の「原状回復」で放り出される事が多い。

そこにきて,このJRの補償は,「購入時の価格で」と言っている。

つまり,

「購入時の価格」-「事故直前の価格」=「上乗せ分」

って風に考えられると思う。

上乗せ分はあるのだ。

JRの,ここまで重大な事件である以上,適当な事は出来ないという判断が伺える。

だからこそ,JRの人らも住民からここまで反発が来るとは思わなかったんじゃないの?

終了後に社長は,

「時価が通常だが、(より高い)購入価格としたのは補償の意味合いも含んでいる。

かなり踏み込んだ提案と思う。」

とか言っている。

住民の主張の中には

「同じようなマンションを建て替えることは考えてないのか?」

とかいうビックリマンな発言もあって,これにはちょっと常識を疑わざるを得ない。

土地や建設費を考えたら,収拾がつかん。

それと,事故を思い出したくないから転居するなら,

全く違う形のマンションがいいんじゃないのかな。

これは余計なお世話か。

うーん,インターネットの「マンション住民とりあえずムカツク」っていう風潮は凄く気持ち悪いけど,

(だって彼らも完全にとばっちりの被害者じゃん。自分だったらって考えたらさ。)

今回この提案に関してはやっぱり住民がある程度落としどころを見つける必要があると思う。

マンション住民も,これで裁判になったら絶対に不利だし,

この辺りにしておいた方が為になるよ,絶対。