猩々
人間の遺伝子はショウジョウバエと同じ数しかないらしい。
まあ,数だけじゃなくて色々な要素があるんだろうけど,
こんだけ何もかも違う二つの動物でも,少なくとも遺伝子の数は同じなのだ。
ってことは,ショウジョウバエの遺伝子をうまいことイジくると,
人間みたいになるのかな。
昔,「ミュータントタートルズ」で,そんな敵がいたなあ。
バクスターだっけ?(適当)
ショウジョウバエは「猩々蠅」。
日本では「しょうじょう」っていうとオランウータンを指す。
(ちなみに,黒猩々はチンパンジー。大猩々はゴリラとのこと。)
でも,本来は中国の想像上の動物だ。麒麟や鵺(ヌエ)みたいなもん。
特徴は,『人に似て体は狗(いぬ)の如く、声は小児の如く、毛は長く、その色
は朱紅色にして、面 貌人に類し、よく人語を解し、酒を好む』。
兎に角,酒が好きらしい。
歩くときは4本足,走るときは2本足。
いくら飲んでも無くならない酒壺を持ってたとか。
人間の真似が好きで、猩々を捕まえるにはそれを利用した方法がある。
歩きにくい履物を置いておくと、酔っ払った猩々が人間の真似して履く。
それでよろけたところを捕まえるんだとさ。
まぬけだ。
オランウータンとハエ,共に猩々と共通点を持ってる。
ショウジョウバエは眼が赤い。
オランウータンは毛が赤い。
特にオランウータンと猩々は共通点が多い。
だから,オランウータンを見た人が,猩々と呼び,
それが謎の怪物として伝わったとの説が有力。
他には,未開の地に住んでいた人間を,
「ありゃにんげんじゃねえだ!!」として怪物扱いしたものが猩々って説もある。
思うに両方本当だと思う。
オランウータンを見た人と,未開の地を見てきた人の話がどこかで混じって,
今の猩々になったんだと思う。
猩々はあまり暗いイメージは無く,何となく愉快な雰囲気がある。
日本では七福神に入ってた事もあるおめでたい奴だ。
何で抜けちゃったのかは知らん。
人間関係?