小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

【小田原からも近いよ】湯河原の名物ラーメン店「飯田商店」に行ってきた。

湯河原の有名ラーメン店「飯田商店」へ行くことにする

健康診断で平日の朝から湯河原へ。12時過ぎに終わったので、昼ごはん食べてから帰ることにした。

そういえば、湯河原には超有名なラーメン屋があると、会社の人に聞いたことがある。「飯田商店」だ。ガイアの夜明けをはじめ、様々なメディアで取り上げられる人気店。食べログのラーメンカテゴリでは全国6位。神奈川県では1位だ(2018/10/4現在)

評判では「いつも行列がスゴイ」「整理券が無いと食べれない」ということだが、一応行ってみることにした。

駅から徒歩で10分弱。住宅街のど真ん中にある。お世辞にも「良い立地」とは言えない。

お店の近くまで行っても、行列は見えない。人気が無くなっちゃたんだろうか。googleの混雑情報を見ると「比較的空いている時間帯です」とある。もしかして、並ばなくても入れる?

という淡い期待は、店到着と同時に打ち砕かれた。道路からは見えないが、お店の脇にちゃんと待機スペースがあって、そこに30人くらい並んでいた。

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▲お店の外観。写真の右側が待機スペース

整理券も何もないが、とりあえず最後尾に並んでみる。人が話している会話を盗み聞きするに、どうやら整理券は無くても大丈夫らしい。ラッキー。

壁には整列には各種の注意書きがされている。主な内容は下記の通り。

  • 並び方について(食券の購入など)
  • 整理券について(必要枚数だけもらってね)
  • 並びながらの喫煙はNG
  • 騒音注意(しゃべり声、喫煙)
  • 店内の撮影について(店員や他の客が写らないように)
  • 駐車場について(指定の所に停めてね)

数は多いが、よくある押しつけがましい文体ではないので好印象。

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▲注意書きの数々

券売機は店内にあるが、先に券を買う必要は無い。というか、買っちゃダメっぽい。まず列にならび、前の人から順番に店内に入って購入するスタイル。

待機列はもうすぐお店に入れるイス席が15席ほど。そこより後ろは立って待つ。20分ほど待つと、イス席に座ることができた。列が進み、新たにイス席に座れた人の先頭から、席を立って店内まで食券を買いに行く。買ってきたら元のイス席に座って待つ。僕も、前の方が食券を買って戻ってきたら、店内に食券を買いに行った。

お店の中に入って見渡すと、ちょっとお高めの和食屋さんのような雰囲気。ラーメン屋っぽくない。

券売機を見ると、メニューは大きく3種類。醤油、塩、つけ麺。あとはワンタンとか、チャーシューがオプション。僕は朝から何も食べておらず、とにかくお腹が減ってたので、ワンタンとチャーシューが両方乗った「醤油ワンタンチャーシュー麺」にした。値段は1,400円と高い。

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▲食券

再びイス席に並んで間もなく、和服のような制服を着た女性の店員さんが食券を回収しにきた。そこから待つこと20分ほど。順番が来て、店内に入ることができた。カウンターに座る。店内には「立地が良くてもお客さんが沢山来るとは限らないし、立地が悪くてもお客さんが来ないとは限らない」的な格言が書いてある。説得力があるな。店内は清潔。

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▲清潔な店内。麺を入れる箱もかっこいい

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▲こだわりポイントが記載されている
ラーメン作りの工程はほぼ大将が1人で行っているらしい。大将は手を止めることなく忙しそうだったが、手さばきが正確で、見ていて楽しかった。

僕のラーメンができて、大将が渡してくれた。カウンターにはお盆が置かれているので、そこに置く。ワンタンが2つ入っていて、大将が「左が鶏、右が豚です。」と説明してくれる。丁寧。

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▲醤油ワンタンチャーシュー麺

ラーメンの感想。僕の人生NO.1ラーメン(2018年10月現在)となりました。

スープはやさしい醤油味。ケミカル感一切なく、すっきりした味わい。一番驚いたのは麺。細麺で、やわらかめだけど、伸びてるわけじゃない。独特な食感。よくラーメンの評価で、「スープに麺がよく絡む」と言うのを聞くが、まさにそんな感じ。麺がスープを纏っているのが口の中でわかる。新体験の食感だった。チャーシューは良くある「しっかり煮込んでいて味が強い」という物ではなく、味付け控えめで、肉の風味が強い。豚バラ、鳥肉も入っていたが、どれも丁度良い塩加減でとても良かった。ワンタンは鳥も豚もしっかり「肉が入ってる」と感じるもので、すごく良い。

結論としては、「僕がこれまで食べたラーメンの中では文句無しでNO.1」というもの。本当に美味しかった。値段はラーメンとしては少し高いが、これだけ手間かけてたらそうだよね、って納得できる味。大満足でした。

小田原駅から湯河原駅までは東海道線で20分。すぐにいけるので、また近いうちに食べにいきたいと思う。混雑状況(整理券の状況)や休みはお店のtwitterでチェックできるので、行く前に見とく方がよいと思った。平日でこれなら、休日はヤバそうだ。

14年前のミリオン出版との思い出

ミリオン出版が無くなるらしい

この記事を読んだ。あのミリオン出版が無くなるらしい。親会社に吸収されるとのこと。

tablo.jp
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ミリオン出版。「実話ナックルズ」などのタブー系雑誌や、「URECCO」などのエロ本で有名な出版社だ。

今から14年前、僕は実はミリオン出版に入社するところだった。

就職活動、そして内定辞退へ

僕が就職活動を始めたのは大学3年生だった2003年の10月頃。本当は出版社に入りたかったんだけど、名前の通った出版社の入社試験は僕にとって難しすぎて、箸にも棒にも引っ掛からなかったので、心が折れていろんな業種を受けまくった。その結果、証券、ベンチャー、ITなど、出版と全然関係無い企業からいくつか内定をもらった。

一瞬ホクホクしたが、でもなんだかやっぱり出版社で編集がやりたくなって、7月末で全部の内定を断った。自分の周りでは、6月くらいで就活を終える人々が多かったので少し不安だったけど、幸い実家住まいだし、アルバイトでも死にはしないだろうと考えた。それよりも出版社で編集者として働いた実績を作っといた方が良いだろうと思ったのだ。

そして、8月から出版社の編集職だけに絞った就活を再開。当時、出版系の求人は朝日新聞の求人欄の方がリクナビやらより件数が多かった。そこで朝日新聞の求人欄に掲載されている「出版社」と名の付くものにかたっぱしから書類を送付。その中で出会ったのが「ミリオン出版」だった。一応社名を調べて、成人誌メインなのはかろうじて面接前に気づいたが、朝日新聞に求人出してるくらいだから、「意外と普通な会社」を想像していた。

が、やはり結構変わった会社だった。

ミリオン出版の特殊面接

面接当日。ミリオン出版は市ヶ谷のお堀沿いにあるビルに入っていた。フロアに入ると、いかにも編集部な感じ。並んだ机に、席を区切るパーミッションもなく、グチャグチャに物が置かれた机の上。「おお、これが編集部!」とテンションが上がった。

面接ということで、脇の応接スペースに通される。部屋ではなく、ついたてで仕切っただけのスペースだ。

少し待つと、面接官3名が入場されてきた。2人は普通体型のおじさん。1人は凄く太っていた。3人とも、テレビドラマの雑誌編集者みたいなカジュアルな恰好で、これまでの就活では出会わなかったタイプの大人だった。

簡単な挨拶を済ませると、普通体型のうち一人(以下A)が、目の前の僕のテーブルに本を3冊ポイっと置いた。2冊はエロ本、1冊はなんかアウトロー系の雑誌だったと思う。そして、本を置くなり「入ったらこのどれかを担当してもらうよ」と言った。「はい!分かりました!」と即答した僕に、Aさんは言う。

Aさん:ご家族は理解してくれそう?
僕:大丈夫です!
Aさん:彼女はいるの?
僕:います!
Aさん:彼女は大丈夫?エロ本だけど。
僕:大丈夫です!

特に家族にも彼女にも事前に了解を取った分けではないが、そもそも取る必要が無いと思っていたので、淀みなく答えることができた。今欲しいのは出版社の編集者として働ける内定のみ。

すると徐々に質問の方向性が変化してきた。

Aさん:エロ本は読んだことある?
僕:あります。
Aさん:好きなエロ本はある?
僕:デラべっぴんです!

正直、デラべっぴんが好きなわけでもなく、読んだこともほぼ無かったが、ワードのインパクトですぐ頭に浮かんだのが「デラべっぴん」だったのだ。ありがとう「デラべっぴん」。アゴなしゲンさんがパンチを出すときの掛け声でもある。

就活の面接本も何冊か読んでいたが、好きなエロ本を聞かれる場面が掲載されているものは当時無かったように思う。

そこで、太っちょ(Bさん)がようやく会話に入ってきた。

Bさん:じゃあ好きなAV女優は?
僕:紋舞らんです!

これはデラべっぴんと違い、マジで僕が当時好きだった、松浦亜弥さん似で一世を風靡した女優さん。この名前はスっと出てきた。それを聞いたBさんがなぜか後ろにのけ反って大爆笑。

Bさん:じゃあロリコンだ!!!!
僕:そうです!

これは紋舞らんさんの名誉のために言うが、断じて私はロリコンではない。紋舞らんさんは当時すでに二十歳を越えた大人のレディであった。しかし、ここで「ロリコンではありません!」と必死に否定したところで、僕の話術では面白くできない。乗っかっといた方が賢明、という判断をしたのだ。内定欲しさに僕は魂を売った。

上記のようなやり取りを経て、必要以上にガッチリとした手ごたえと共に面接が終了した。

結局面接はこの1回だけで、無事内定を獲得。当然の結果と言える。

面接中の気になる声

前述の通り、面接は編集部の一角をついたてで仕切ったスペースで行われていたため、基本的に編集部で話している声は丸聞こえであった。誰かが電話を取り、受話器の向こうの相手と話出した。

「あ、お前何ヶ月も連絡取れなかったじゃん。何してたの?」

相手は社員か編プロか知らないが、とにかく数ヶ月連絡が取れなかった人と話しているらしい。そして次の言葉が、

「え!性病!?大丈夫?」

男子大学生がジョークで言う感じではなく、リアルガチの病を心配するトーンであった。面接中だったので、その後ずっと聞いていることはできなかったが、声がめちゃくちゃデカかったのと、パンチのあるワードだったので非常に印象に残っている。

もう一つの内定

目的である「出版社の編集職の内定」をゲットしたので、心はホクホク。就活は終了してもよかったが、もう1社選考が進んでいる企業があった。それはミリオン出版と同じ市ヶ谷にある某教育系出版社「Z社」だった。

次最終面接だし、ミリオン出版の内定受諾は少し待ってもらって、Z社も受けとくことにした。Z社については、ジャンルこそ興味はあまりなかったものの、歴史ある出版社で本作りが学べるというところは魅力的に感じていた。

入社試験が始まったのはZ社が早かったが、ミリオン出版と違って1次、2次、最終と3回も面接があったので、途中で逆転していた。

Z社の最終面接当日、課題の作文を書いたあと、役員が並んだ部屋に順番に通される。面接は圧迫もなく、なごやかな感じだった。僕は最早落ちたらミリオン出版に行くだけという気持ちだったので、心の余裕もあったと思う。

役員:あなたはどの教科の本が作りたいですか?
私:国語が得意なので、国語の本が作りたいです!
役員:そうか、残念だけど、うちは国語の本は出していないんだよ。

役員:国語が得意なんですか?
私:はい!
役員:でも、SPIの結果は国語より算数の方が良いね。

こんな調子だったので、手ごたえはスッカスカ。全員の面接終わるまで待合室で待たされるが、待合室には15人くらいいた。教育系の出版社だけあって、他の受験者はみんな賢そうだ。「こりゃダメだな」と感じる。

全員の面接が終わり、総務の人が結果報告には1週間程度かかること最後に「この中に他に内定をもらっていて、早く結果が知りたい方はいますか?」と言った。ミリオン出版を待たせている僕は、スッと手を挙げ、自分の名前を告げた。他に誰も手を挙げる者はいなかった。

そして、意外なことにZ社から内定が出た。何故だ。最後に「結果を早くほしい」と言ったことで、レア感を出すことに成功したのだろうか。のちに判明するが、あの待合室にいた中で受かったのは僕だけだった。

究極の2択~エロと教育のはざまで~

思いがけず出版社の内定を2社保有した僕は、真剣に悩んだ。どっちも良すぎて。エロ本か、教科書か。ジャンルの振り幅がデカすぎて比較できない。「どっちでもいいから行った方で頑張ろう」の心境であった。それにしても決めなくてはならない。

参考までに当時サッカー仲間でエロ本編集者として活躍されていた人にメールで質問。「エロ本の編集ってどんな仕事ですか?」と聞くと、「エロ本は、自分でカメラ持ってナンパして撮影とかあるから結構大変だと思うけど、実力は付くと思うよ」とのこと。「付くのはナンパの実力と編集者の実力のどちらですか?」と追加質問したところであまり意味が無さそうなので、「ありがとうございます」と伝えた。とにかく貴重な情報を得た。道行く女性をナンパし、初対面にも関わらず素っ裸の写真を撮影させて頂く。これまでの人生には無いことだが、それだけに中々やりがいはありそうだ。(その人ものちに実際編集者として確かな実績を築いている)

究極の2択で迷っている最中。当時付き合ってた彼女と一緒にコンビニへ行ったとき、「ああ、これだ、この雑誌」と言って「URECCO GAL(ミリオン出版刊)」を手に取った。「ほんとにこれ?」と言いながらも、「やりたいならいいんじゃない?」と言ってくれた。とても感謝している。(その後ベコベコに振られて長期引きずることになるのは別の話)

決断

悩んだ挙句、最終的に僕は「よし、退職金があるほうにしよう」という、「この期に及んでそれ?」という実に堅実な決断を下し、Z社に入社することにした。その決断が僕にとって正解だったかどうかが分かるののは最短でも死ぬときだと思うけど、敢えて途中経過として言えば、「良い決断だったなあ」と思っている。それは、Z社がとても良い会社だったこともあるし、Z社も、そのあと転職した会社でも良い出会いがあったから、というのが理由だ。

なんてことを思いながらも「あの時ミリオン出版に行ってたらどうなってたんだろう」と2年に1回くらい思うことがある。もしかしたら腕利きナンパ師として巷にあふれた黒ギャルどものショートパンツをちぎっては投げ、ちぎっては投げしていたかもしれない。それはそれで最高にイケているなあと思う。

そんなわけで、僕にとって少なからず思い出があり、恩もあるミリオン出版。あんまり家で読むことは無いが、出張の新幹線や飛行機では「アサヒ芸能」や「裏モノJAPAN」などと合わせて、「実話ナックルズ」はよく読む。

会社が無くなってしまうのは残念だ。ただ、出してる本が無くなるわけではないとのことなので、あんまり変わらないのではとも思う。今後も出張の時には買って応援したいと思う。

1日で「カメラを止めるな!」と「プーと大人になった僕」を観た話@小田原の映画館

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カメラを止めるな!」ようやく観れました@TOHOシネマズ小田原

凄く話題になっているのは知っていたから、どうしても観たかった「カメラをとめるな!」。小田原では鴨宮の「ダイナシティ」にあるTOHOシネマズで上映している。週末中々時間が取れなかったが、遂にこの前の土曜日に観に行くことができた。

朝起きてTOHOシネマズの空席状況を見てみると、ガラガラ。さすがの感染力も、小田原に来て若干勢いを弱めたか。ゆっくり準備して、車でダイナシティへ向かう。駐車場へ車を止めて、映画館の中へ。

初めて入ったけど、綺麗で静か。大体ショッピングモールの映画館て華やかなお店の間を抜けてようやくたどり着く必要があるけど、ここは入ったらすぐ映画館で、気が削がれなくて良い。

券売機でチケットを買う。朝見たときより席が埋まっているが、それでも全体の8割は空席だ。のんびり見られそうでありがたい。朝ごはんは家で食べてしまったので、ホットコーヒーだけを買って、上映部屋へ。

感想。軽微なネタバレあり

ハードルは上がり切った状態で見たけど、面白かった。そんなに深く考えずに観ることができる映画。娯楽として良い。

全員知らない役者さんというパターンは新鮮だった。でも、だからこそ前半で演じた役柄と、後半の役柄のギャップをより強烈に感じるのだろう。こちらが持っている情報が無い、無名の役者さんだからこその効果だと思う。あと、偉いおばちゃんの顔のインパクトがすごかった。

演技はちょっとばかり大根なところもある俳優さんが多かったが、さして気にならない。話が面白ければ、その辺りもカバーできるんだろうと思う。ここまで大きく当たったのは運という言葉に近い細かな事象の噛み合わせの結果だと思う。でも、注目に値する面白さの映画であることは間違いない。低予算で本当に見事だし、上田監督や出演者の方々の次の活躍も気になる。

もうみんな観たと思うけど、これから観る人へ

序盤のカメラの手振れでちょっと気持ち悪くなってしまった。伏線が大事な映画なのはなんとなくわかっていたから極力見続けていたかったんだけど、途中ちょっと耐えられない時間があって、目をつぶったりしてやり過ごした。僕は強めのブランコで酔う三半規管ヨワヨワ人間なので、普通の人は平気かも。でも、乗り物酔いする人はなるべく後ろの方で見るとか、気持ち悪くなったら無理せず目を閉じるなどして自衛した方が良いと思う。37分我慢すれば、あとは大丈夫。

この日2本目の映画、「プーと大人になった僕」を観た@小田原コロナワールド

劇場で映画を観たのは「シン・ゴジラ」以来。「カメラを止めるな!」が面白かったことに加え、空いてて過ごしやすかったこともあって、すごく満足した。14時くらいだったので、もう1本何か観ようと思いたつ。

そういや、予告編で「プーと大人になった僕」が流れていた。クマのプーさんの映画だ。同じTOHOシネマズで上映している。ただ、吹き替え版のようだ。スマホで評判を調べてみたら、「大人になったクリストファー・ロビンの声が堺雅人さんで、途中から半沢直樹としか思えなくなった」的な感想がチラホラ。それはちょっと嫌だなと思い、字幕版を上映しているところがないか調べたら、車で5分ほどの「小田原コロナワールド」で上映していることが判明。そっちに移動することにした。

車で「小田原コロナワールド」へ。初訪問。1階はパチンコ屋、ゲームセンター、カラオケ。あと食事ができる場所が少しだけ。10代と思しき若者が友達と一緒に遊んでいる姿が目につく。映画館は2階。

まだ上映まで1時間ほどあるが、中年男性1名で時間潰すにはちょっと辛い。お腹は空いていたが、コロナワールドの食事処はあまりそそられなかったので、車で5分ほどのところにある「がってん寿司」で腹ごしらえ。そして再訪問。

映画館の入り口でキャラメル味のポップコーンとコーヒーを購入し、上映部屋へ。こちらもお客さんはまばら。

キキララ事件

席に座り、ポップコーンとドリンクを設置。準備万端。そこでふと思う。プーさんの映画ということで気楽な気持ちで観る気でいたが、さっきの予告編ではちょっと感動ポイントもありそうだった。

僕は元来涙腺が弱めの人間ではあるんだけど、加齢とともにちょっと悪化している。あんま言いたく無いけど、井の頭公園の花子が死んで、お花を上げに言ったときに号泣してしまったほど。大人なのに。

つまり、今の自分の感動耐性に全く自身が持てない。万が一を考えて、涙を拭くハンカチを持っとこう。と思っていつも持ってるカバンをごそごそしたら、一枚のミニタオルが出てきた。サンリオの「キキララ」がプリントされてる、すごくファンシーなやつ。タオル置き場の上に置いてあったやつを、柄を確認せずに持ってきてしまったのだ。

キキララのミニタオルを握りしめながら、くまのプーさんの映画を一人で鑑賞する男性(36歳)

時代が時代なら無期懲役まであるなと思いながらも、背に腹は変えられないので、そのスタイルで鑑賞することにした。

プーと大人になった僕」感想。ネタバレあり

プーさんやイーヨー、ティガー、ピグレットなど、かわいいキャラクターがタオル地のぬいぐるみみたいな不思議な質感で動き回る。

大まかなストーリーは、予告編をみればだいたい想像できるようなもの。大人になり、ブラック企業の中間管理職として働くクリストファー・ロビンが、いよいよ無理難題を突きつけられて腐りかけの所、プーさんと再開して一度は邪険にするものの、徐々に心を取り戻し、家族の大切さに気づく。最終的には会社の課題も解決する。って感じだ。

正直最後の会社の課題が解決するあたりは強引だったけど、まあそこはそんなもんだよね。ハッピーエンドでよかったなと思った。

プーさんの言葉はとても良い。

「なんにもしない」って最高の何かにつながるんだ。

とか。
俺もプーさんみたいに生きたい!と思いつつも、僕を知る人からは『お前はもう十分「なんにもしない」をやってるよ』と言われそう。

嗚呼残念。ゲンナジー・ゴロフキン×サウル“カネロ”アルバレスⅡ

ゴロフキン×カネロⅡ

1年前に激戦を繰り広げた両者の再戦、ゴロフキン対カネロは、残念ながらカネロの判定勝ち。拮抗した良い試合だった。僕はドローだと思ったけど、もう一回見たらまた違うだろうと思う。

序盤からカネロのボディショットが良く当たる&ゴロフキンが下がる場面が多かったのが印象的。後半はゴロフキンが良くパンチを当てていたけど、当たってもカネロが全く下がず打ち返す。

この日のゴロフキンは中盤以降足が踏ん張れておらず、上体も上がり気味になっていて、あまり力を込めたパンチが打てていなかった印象。これが衰えなのか、序盤のボディが効いたのか。

今までゴロフキンと戦う相手は「下がらず打ち合う」と言って試合に臨んでは、スト2の負けたキャラみたいなボコボコの顔面にされるのが常だった。でも、カネロは今回真正面に立って、ゴロフキンに圧力をかけ続けることができていた。それが勝因だと思う。誰でもできることではない。

「逃げ回った」と言われた前回の試合でさえも、カネロはある程度ゴロフキンとの打ち合いをして、そこそこいいパンチを当てることに成功していた。それを考えると、結果はあんまり驚くべきものではないと思う。

前回の試合で自信をつけたカネロ。ドーピングまでする必要はあったのか。そういうのは本当にやめてほしい。ドル箱スターはやらかしても大した制裁もされないのは社会の常なのだろうか。同じ「汚染された牛肉」を食べたネリが可哀そうになるような寛大な処分。嫌だなあ。ミドル級最強のゴロフキンに勝ったカネロ。確かに強かったけど、全く好きになれない。

村田選手のビッグマッチはどこへいく

だいたいどのスポーツ新聞を見ても、「村田選手対ゴロフキン消滅」というような事が書いてある。村田選手自身もそれを認めつつ、カネロとの試合実現には越えなくちゃならないハードルが高いと話している。ロマゴンが負けちゃった時の井上選手の気持ちがわかるというボヤキもあったとか。

確かにそうなんだけど、今のミドル級、ゴロフキン以外にカネロが大儲けできる相手が見当たらないというのはある。そしたら、金メダリストでタイトルも持ってて、タイプ的に相性が良さそうな村田選手は、見方によってはオイシイ相手として映るのではないか。もちろんプロモーターや開催地の問題もあるからそんな単純じゃないと思うけど、絶対無いとも言い切れないと思う。

お願い、メイウェザーさん

僕は村田選手がとても好きで、応援しているが、昨日の試合を見るとやはりカネロとは超相性が悪そうだし、勝つのが結構難しそうだなと思う。カネロに勝てる人。ここは、かつてカネロに唯一黒星をつけたメイウェザーさんに復活してもらうしかない。あの試合のメイウェザーは本当にすごかった。カネロのパンチだけが全然当たらなかった。

そのメイウェザーさん、渋谷で撮った写真をインスタにアップ。スト2のステージのような柄の服を披露されている。ダルシムサガットが戦っていても全く違和感が無いと思う。

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噂されるのはパッキャオとの2回目の戦いだけど、正直もはやあまり価値のある試合とは言えない。見るけどさ。

うさみ観音寺|伊東・宇佐美にある「巨大観音」を見にいった話(2018.9.9訪問)

国道135号線沿い。偶然見つけた宇佐美の「巨大観音座像」

伊豆アニマルキングダムからの帰り道。国道135を北上していく。伊東のカフェで一休み。細い道を入った所にある「カフェ・タチ」というお店。

メニューに「インスタ映えしますよ」的な文言が付記されている「ベリーベリー パフェ」というパフェを注文。とてもおいしかったし、写真も撮れて満足。チーズケーキも食べた。ケーキ屋さんでもあるとのこと、納得のうまさ。

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▲甘い=うまい

糖分を補給して再出発。伊東の少し北、宇佐美という場所を走っていると、山の中に何やら白くて大きい物体が見えた。信号待ちでよーく見ると、何やら人型っぽい。寄ってみることにした。

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▲ここらへん
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▲ここにいる

巨大船と「うさみ観音寺」

海から離れて山を登ること10分弱。右手に「うさみ観音寺」を発見。駐車場には僕のほかに車が1台だけ。駐車場には大きな船があった。「安針丸」と書いてある。廃墟化している。調べると、かつてはファミレスだったらしい。

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▲安針丸。かつてファミレスだった面影はなし。

白くて大きな物体は、やはり大きな観音像だった。入り口に行くと住職さんがいて、「あんまり時間無いけどいい?」とのこと。拝観は16:30までで、あと40分ほどある。「大丈夫です」と答えて、拝観料300円を払う。

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▲入口の様子

他にお客さんはいない様子なので、お寺の中の展示ルームは電気が消えていた。住職さんが後ろからきて、電気をつけてくれる。展示物は木彫りの曼荼羅とか。中々立派だが、知識と時間が無いのでサッと流し見。

お土産コーナーもあって、幸運の赤いパンツなどが売っていた。お守りも種類が豊富。ここで車に御朱印帳があることを思い出す。ついてきていた住職さんに「車に忘れちゃったんですけど…」というと、「張り付けるのでよければ、書いておいてあげるよ」とのことなので、お願いする。

お土産コーナーから外に出ると、順路には日蓮さんの銅像。2m弱だろうか。

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日蓮さん

目の前には沢山のお地蔵さん。3万体いるらしい。大きな鐘もある。「ユートピア加賀の郷」ほどではないが、かなり力が入った作りになっている。一方で、建物はところどころ傷んでいる様子が感じられる。

鐘の近くで住職のほかに1名、作務衣を着た中年男性が働いているのを見かけた。

看板が立てかけられており、「日本一の七福神がおまつりしてあります」とのこと。坂を上ると、なるほど七福神の石像があった。何が日本一なのかは分からなかったが。

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▲「日本一の七福神」をうたう立て看板
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▲オーソドックスな七福神たち。大きさはそれぞれ1mくらいか。

目の前には建物が2つ。七福神に向かって正面の建物と、右の建物。右の建物の上には例の大観音。正面の建物にのぼって、そこから横に行くのが順路っぽい。

正面の建物の階段をあがっていくと、左右には年季がはいった仁王像。後は観音像が陳列されている。脇の階段からさらに上に上がると、銀色の仏舎利塔が。それを囲むように像が陳列されている。

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▲仁王像が2体

ここは山の高い位置にあるので、眺めがとてもよい。天気も良くて、気持ちよかった。

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▲眺めが良い

「夫婦乃鐘」という小さめの鐘がある。夫婦で鳴らすとなんかいいことがあるのだろう。

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▲夫婦の鐘。

そしていよいよその先。観音様の足元へ。と思ったが、残念ながら立ち入り禁止になっていた。というか、薄々気付いていた。外から見ても明らかにボロボロで、廃墟感がスゴかったから。残念。

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▲残念ながらここからは立ち入り禁止

観音様は大きい。お寺のHPによれば50mあるとのことだが、流石にそれは言い過ぎだろう。下の建物も含めてということだろうか。座像といえば鋸山の日本寺の大仏があるが、あちらの方が大きいと思う。この像自体は30mくらいではないか。それでも十分見ごたえがある。

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▲大きい観音様

再度入り口に戻ると、住職が御朱印帳の紙を書いて待っていてくれた。「今日は上手に書けたんだよ」と笑う。300円支払って受け取る。「観音様の建物には入れないんですね。」と話すと、「そうなんだよ。結構昔に台風でヤラれちゃってね。」とのこと。

最早この状況で「直さないの?」というのは野暮な話だと思う。寂しいが、いずれ廃墟化してしまうのだろう。いつまで入れるか分からないし、巨大物が好きな人は今のうちに行っておくことをおすすめしたい。

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【オマケ】国道135号線沿いにある八幡野観音(12メートル)

B級感あふれる動物園|ホワイトタイガーも恐竜もいる。伊豆アニマルキングダム。

伊豆の動物園「伊豆アニマルキングダム」にいってきた

休日なので動物園に行こうと思い立つ。都内に住んでいた時は井の頭動物園、上野動物園、ちょっと遠出してズーラシア動物園、多摩動物公園、結構遠出して宇都宮動物園といった感じだった。

小田原に来てからはまだ一度も動物園に行っていない。小田原城にも昔は動物園があったらしいが、今は無い(サル山だけある?)。かつて城で飼われていたアジアゾウのウメ子が生きていた時に一度見に来たことがあったが、その時点で「動物園」というほど動物はいなかったように思う。

小田原から行きやすい動物園を調べてみたが、あんまり近くには無さそうだった。距離で言うと近いのは富士サファリパーク。でもサファリパークじゃなくて動物園が良い。動物がたくさん&行けそうかなと思ったのは下記の3つ。

よこはま動物園ズーラシア
・伊豆アニマルキングダム
静岡市日本平動物園

いずれも車で2~3時間くらいか。ズーラシアは何度も行ってるから、今回はパス。日本平の方はオーソドックスな動物園のようなので、よりパンチが強そうな「伊豆アニマルキングダム」へ行くことにした。

いざ出発

9時ごろ小田原を出発し、有料道路の真鶴道路、熱海ビーチラインを通って南下していくルート。熱海当たりで海の向こうに島が見えた。後で調べたら「初島」という島で、熱海からフェリーで行けるらしい。今度行ってみたい。

真鶴から伊東までは、ほぼずっと左手に海が見えている。このまま車から垂直に海側に線を引いたら、どこにぶつかるのだろうか。房総半島?アメリカ?

珍スポットの宝庫「国道135号線

熱海ビーチラインを乗り終えたら、あとは国道135号線をひたすら南下するのみ。途中、道の駅「伊東マリンタウン」で休憩。駐車場の近くの公衆トイレとは別に、「幸せの黄色いトイレ」という建物がある。とてもきれいなトイレだった。お土産屋はチラ見で脱出。

さらに南下していく。伊東を過ぎると道は少し内陸へ。ここから個性的な店が135号沿いに沢山出現するので、運転していて飽きない。

まず気になったのは、「まぼろし博覧会」。セーラちゃんという方がマスコットを務める伊豆半島の珍スポットだ。ここは是非次回行きたい。外観だけでも異彩を放っている。

それを過ぎると右手に肌色の巨大ゴリラが出没。中古車ショップと思いきや、リサイクルショップらしい。

その後も下記の気になるものが目白押し。
象牙と石の彫刻美術館 〜ジュエルピア〜
・崔如琢美術館(なんか指で水墨画書いてるらしい)
怪しい少年少女博物館

ちなみに、「まぼろし博覧会」と「怪しい少年少女博物館」、135沿いではないけど「ねこの博物館」は、いずれもセーラちゃんが経営しているらしい。凄腕。

象牙は像がかわいそうなので行かないかもしれない。

いよいよ到着「伊豆アニマルキングダム

さらに南下を続けて、バナナワニ園を少し過ぎたあたりで山に登っていく道にそれる。そこから5分ほどいけば、「伊豆アニマルキングダム」だ。到着したのは11時30分頃だったので、2時間30分くらいかかったことになる。

駐車場は第1と第2の二つがある。入り口に近い第1は満車になっている。もっと空いているかと思っていたが、意外だ。入場料は大人2,400円と結構高いが、公立ではないので仕方ない。

入場するとまず写真を撮影される。動物園や水族館でよくあるやつ。帰りに出口付近で購入することができる。ちなみに僕は100%の確率で購入している。なんとなくだ。

入ってすぐウォーキングサファリに出る。動物たちがいる広場を、二階くらいの高さから歩いて見てまわる。もともとバスで園内をまわるスタイルだったのを、歩いてまわるスタイルに変更になった経緯があるようだ。

ウォーキングサファリの入り口にはコロコロ乾燥したエサが売っている。1つ100円。迷わず2つ買い、出迎える左右の動物たち相手に華々しいオープニング餌付けをかます

橋を渡るとチーターの檻。チーター元気。よく動く。さすがに走らないけど。

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チータ

チーターの次はライオンの檻。この日はとても暑かったので、ライオン達もダウン気味。特にオスは檻の奥でずっと寝ていた。そしてホワイトタイガーが2頭。こちらもお疲れの様子。

ライオン舎、タイガー舎をぬけると再びウォーキングサファリ。こちらのエリアの入り口にも餌がある。ただ、先ほどのコロコロタイプではなく、チンゲンサイみたいな茎野菜。この餌はキリン用だ。

歩道が二階の高さにあるので、キリンに餌がやりやすい。これは画期的。キリンの顔の前に餌を差し出すと、ベロが伸びてきて、上手に野菜を取ってくれる。宇都宮ではキリンの唾液で手がベチャベチャになった。顔の高さにある分、キリンも餌が取りやすいのだろう。

キリンロードを抜けるとサイが2頭。大きい。サイ舎も立派で広い。ズーラシアと同じくらいか。その先には象が一頭。なんだかあまり元気がなさそうだった。なんか小さくも感じる。

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▲立派なサイが2頭

象の次には「わくわくふれあい広場」という、その名前の通り動物と触れ合える場所がある。特徴的なのは、アルマジロに触ることができること。そのほかマーラというねずみの仲間や、カピバラというねずみの仲間に触れる。小さいがアリクイもいる。

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アルマジロ。かわいい。

楽しみにしていたヒグマも寝ていたので、レストランで食事。ここのレストランはライオン舎がガラス張りで見渡せる。ライオンを見ながら食事を食べることができた。逆側だとホワイトタイガー舎に面していて、ホワイトタイガーを見ながら食事をすることができる。

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▲ライオンを見ながら食事

ただ、一つ言うならば飯がまずい。改善希望。

スポーツゾーン、恐竜の森

ここまでで動物ゾーンは終わり。キリン餌やり、サイはよかったが、それ以外は特筆すべきところは無い。

地図で言うと右半分が動物。左半分はスポーツゾーン、プレイゾーンとなっている。スポーツゾーンはゴルフの練習場やパターゴルフがある。動物園と一緒にしちゃうあたり、私営感があってよい。この日は寄らなかった。

プレイゾーンの入り口にはボールプール「DOPPON!」&ゲームセンター

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▲廃墟となったボールプール「DOPPON!」&ゲームセンター
がバッチリ廃墟になっていた。


その目の前には草原が広がっており、動物の遊具(オブジェ?)が。クマ、ライオン、キリン、ラクダ・・・ムーミン

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ムーミン??

ここにきて一気に押し寄せるB級感。

アルパカがいたが、雨がふってきたので見ない。「恐竜の森」に逃げ込む。入場料500円。一本道の両サイドに結構な大きさの恐竜のオブジェがある。そして鳴き声とともに結構リアルに動く。恐竜好きとしてはなかなかに満足な出来栄えだったが、2018年現在の技術としては物足りないか。

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ティラノサウルスブラキオサウルス。他にもたくさんいる。

恐竜の森を抜けると出口。お土産のマグネットを購入して終了。

総評

ちょっと高い。入場料2,400円の他に細々お金がかかる。それに見合うかといわれると微妙だろう。動物園単品としてみると、2,400円は高い。

廃墟があったり、場末感のある遊具があったり、B級テイストは強め。嫌いではないので、末長く元気に営業してほしい。

ビリケン商会初訪問|アックス絵本展でマレーグマを買った記録

ビリケン商会初訪問

1つ前に書いたコミティア初参戦の前日、東京で丸一日フリーな日ができていた。どこに行こうか考えて、ずっと前から行きたかった「ビリケン商会」という青山にあるフィギュアショップへ行くことにした。このお店は特撮物のオリジナルソフビ人形を作っていて、それがメチャクチャカッコイイのだ。特にゴジラ。バカげてるかっこよさ。

このビリケン商会はビリケンギャラリーという展示スペースを併設していて、様々な催しをやっている。この日はガロの流れをくむ青林工藝舎のアックスという漫画雑誌の企画展で、絵本作家の展示をやってるらしい。しかも初日。


アックスもフィギュアも好きで、たまたま東京にいる。そしてイベント初日。行くしかない。行ってきた。

ビリケン商会の行き方。表参道から歩く

表参道で降り、地図を見ながら向かう。立地は青学の裏っ側。前職の取引先のビルのすぐ近くだった。前職の職場も近い。転職前に来とけばよかったな。小田原からだと2時間はかかるから。

10分ほど歩いて到着。静かな場所にある。店の前には発売されたばかりのアックス124号の表紙が貼ってあった。今回はマレーグマが踊ってる絵だ。

中に入る

恐る恐る入店。店員さんが男性女性1名ずつ。お客さんが1名。入ってすぐ右手にフィギュアが陳列されている。細長い店内の半分くらいからアックス展。テーブルの上にアックス124号がたくさん並べられている。

しりあがり寿さんや、花くまゆうさくさん、根本敬さんなどの、アックスにゆかりのある有名漫画家の絵が展示されていてテンションが上がる。友沢ミミヨさんの絵もすごく良い。味がある、という意味では味がある人ばかり。

親切な店員さん

一通りぐるっと回り、もう一度入り口近くでガラスケースに収納された特撮フィギュアをじっくり見ていると、女性の店員さんが話しかけてきてくれた。

エレキングの尻尾がとてもよくできてるんです。ぜひ持って動かしてください」とのこと。尻尾は可動箇所が複数あるが、どう動かしてもかっこいい。皮の質感もとてもよく表現されている。ガラモンも触らせてもらった。

グドンゴジラウルトラマンも全て最高の出来。残念ながら欠品が多かったが、このクオリティで数量が限られてれば当たり前の話だ。ゴジラが新しく出たら絶対買うと心に決めた。エリマキ怪獣ジラースでもよい(エリマキ取るとゴジラ)。

マレーグマが欲しい

自分の好みと店舗の品揃えのシンクロ率が高く、なかなか店を出難い。3週くらいして気づく。

どうしても欲しい絵がある。

入り口にもある、アックス124号の表紙になってるやつ。その原画が売っていたのだ。

絵本作家のアヤ井アキコさんという方の作品とのこと。めちゃくちゃ雰囲気があって、最初にアックスの表紙を見た時から気になっていた。

そして僕はマレーグマという動物がとても好きだ。動物園で、マレーグマがいれば必ず見る。遠藤と前にマレーシア旅行に行った時にも見た。

過去記事:遠藤と行ったマレーシアの旅。鹿踊り。

仕事でキャラクター作った時も、イラストレーターさんに頼んでマレーグマのキャラクターを入れてもらった。

そして、その愛するマレーグマが魅力的に描かれた絵、原画が展示販売されている。しかもアックスの表紙。欲しい。決して安くはないが、買えない値段ではない。

というわけで買いました。

あと、花輪和一さんの「刑務所の中」バッヂとアックス124号も同時購入。

満足

実用品ではなく、生活が便利になる買い物では無いが、購入後の満足感が高い。絵を買うっていいな。舛添要一の気持ちがわかった。(私は自分のお金で購入しております。)

今家にかざっている絵は、画家のナベさんに頂いたサッカーの絵(家宝)だけ。リビングに飾ってある。

マレーグマの絵はどこに飾ろうかな。8/29の展示終了後に受け取れる。楽しみ。