小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

【完全版】フジロック2018の思い出

FUJI ROCK FESTIVAL2018に行ってきた

今年もなんとかフジロックに行くことができた。忘れないように、備忘録として記す。f:id:tukamen:20180802214625j:plain

初日

いつものメンバー(T氏、K氏)で行く。W氏は家庭の事情により今年は欠席。新宿6:20集合。入念な準備、荷物の確認を済ませていたので、今年はミスは無いはず。確かに自分個人としての持ち物にはミスが無かったが、みんなで使うクーラーボックスを忘れた。歌舞伎町のドンキで3,000円で購入するも、出鼻を挫かれた形に。  

運転はT氏。毎年恒例、K氏によるこれまでの出来事の振り返りが行われる。数年前にT氏が朝洗面所にて、当時一緒に参加していた女性I氏のすっぴんに気づかず挨拶した話、I氏がトイレに携帯を落とした話で毎年笑う。SAには寄らず、月夜野ICで関越道をおりる。  

セブンイレブンで氷の買い出し。3袋。お菓子、お酒類はK氏が事前に大量に購入してくれている。苗場に着くと、いつもの商店へ。ここでビールを買って、駐車場から入り口まで飲むのも恒例だ。いつもの商店は残念ながら潰れてしまっていて、その場所に八海山が期間限定店舗を出していた。缶ビールを買ってるのに機械的に生ビールを勧められてカチンとくる私とK氏。心が狭い。  

駐車場は場内1。看板「H」あたりに停め、荷物を持って入り口へ向かう。ビールは500ミリ缶を買ってしまったので、入り口までに飲みきらなかった。通常、缶は入り口で没収されてしまうが、私の機転により、必殺「苗場食堂のコップ」に注ぐことで、没収を免れる。実質クーラーボックスのミスが無かったことになる。  

入り口で配っている袋をもらい、GREEN STAGEの後方に椅子を置く。持ってきたキンミヤと炭酸水でサワーを作り、乾杯。そして物販へ。物販は数年前から会場内ではなく、会場の外、駐車場のあたりで行われるようになった。なので一回場外へ出る形になる。  

売り場は混雑しているものの、例年に比べると穏やかな気がする。フジロック限定物があればほしいなと思っていたが、どのアーティストもそのような物は出していなかった。エレカシのTシャツを購入。T氏はチャーチズとfishboneのTシャツ。K氏はケンドリックラマーのTシャツを買おうと思ったらしいが、売り切れで買えていなかった。翌日また入荷されるとのこと。  

物販購入を終え、再び会場内へ。特に何も見ることなく、ジプシーアバロンの近くへ行き、しらす丼を食べる。おいしかった。お酒もかなり回ってきている。例年にないペースだ。

そのままヘブンを抜けて、一番奥の、かつてオレンジコートがあったあたりへ。グラストンベリーでいつもやってる移動式遊園地「アンフェアグランド」が来ているという。なんか大きな赤ちゃんとか、巨大なウォールペイントなどがある。大きな唇が入り口の小屋もあった。日本酒を買って、幻の魚ゲンゲの干物を食べる。おいしい。

レッドマーキーに移動し、LET'S EAT GRANDMAをちらりと見る。床に寝っ転がる女子二人。

オアシスでまた食べる。僕は昔のチームメイトの友達(つまり他人)が出店しているというホットドッグ屋「HOTDOG TRAILER」へ行った。残念ながらその方は不在であったが、ホットドッグはとても美味しかった。

グリーンステージへ戻り、イスに座りながらYears&Years。ようやく本日の初視聴。とても良かった。 if you're over me、Karmaが良い。

K氏はYears&Yearsの演奏中、後ろに座った男女2名ずつの輩達と盛り上がりだし、踊りながら苗場食堂で購入したとろろめしをT氏に無理やり食べさせようとして嫌がられていた。

ホワイトステージへ移動し、エレカシ。最近はロックインジャパンフェスで僕が行く日程と出演日が重ならず、5年くらい見ていなかった気がする。rainbowは初めて生で聞いた。奴隷天国、so many peopleが良かった。MCはなんだかちょっと丸くなったな感がある。個人的にはもっと怒りに満ち溢れた姿が見たい。ただ、圧倒的に好きなバンドなので、またいつかそういう時期もくるのではと、見続けていくつもり。

エレカシ好き」と言いつつも、ワンマンに行ったことが無い私。T氏とK氏ににわかファン疑惑をぶつけられる。たしかに言われてみればなぜだろう。アジカンくるりfeeder奥田民生など、好きなものはワンマンで見に行くことも多くあるが、何故かエレカシは行ってない。ただ面倒なだけの気もするし、めちゃくちゃ好きだからこそ、自分よりも熱のこもった人たちが一杯いるところに行ったとき、自分のエレカシに対する見方が変わってしまうのでは、という恐怖心もあるような気がする。エレカシに関しては「好き」というより、影響を受けたバンドなので、結構そんな感じかもしれない。そういう意味ではロッキンで見るくらいがちょうどいい。

ところ天国でラーメンを食べて、グリーンへ戻る。N.E.R.Dを当然観ると見せかけて、再びオアシスへ。そして大道芸人「芸人まこと」を見る。なぜだ。なぜこんなことになったのか。T氏もK氏も「覚えていない」と。僕もなんだか曖昧だが、確信はなく、まさに「なんとなく」だったように思う。

芸人まこと氏は手品→バルーンアート→ファイヤー→裸にファイヤーという流れの演目だった。手品はちょっと付け焼刃っぽかったかな。肝心のファイヤーでもミスがあったのは残念。でもあれだけの人前でやりきるのは凄いと思った。

序盤からずっとおふざけを入れつつの演技だったが、最後の「裸にファイヤー」は、まこと氏曰く「いつもふざけてるので、たまには真面目な僕も見せたい」とのことで、シリアスモードだった。投げ銭という観点で言うと、おふざけとシリアスのギャップが投げ銭の増幅を生む装置ということだろう。終わった後の帽子の中には、結構沢山入っていたように見えた。

そして、芸人まことの演技中にサプライズが。フジロック創始者であり、SMASHの社長でもある「大将」こと日高正博氏が現れたのだ。

芸人まこと氏の演技終了後、芸人まこと氏と大将と一緒に写真撮ってもらった。K氏は大将に「(大将に会えたから)今年はもう満足しました。もう帰ってもいいくらいです」と言うと、対象は笑いながら「帰れ!」と一喝。ジージャンに、アディダスのジャージ姿。短時間ではあったが、その人間力は垣間見ることができたと思う。カッコイイおじいさんだった。

K氏はしばらく「大将がベストアクト」と壊れたradio状態で繰り返していた。

荷物をもって一度車へ置きに行く。そして、ルーキーアゴーゴーを見る。「突然少年」というバンド。まだ20そこそこの若者。高校生と言っても通用するだろう。ちゃんとロックバンドな感じで良いバンドだった。漫画「僕たちがやりました」の感じがある。ボーカルはパイセン風。K氏はいたく気に入った様子。僕らは途中で失礼しようと思ったが、「全部見たい」というので全部見た。

 駐車場近くの食べ物ブースでチキンステーキ丼600円を食べてこの日は終了。T氏、K氏は500円カレーを食べていた。辛いがコスパよしとのこと。

宿はいつものところ。僕が参加するようになってからというもののずっとここだ。ちょっと会場から遠いという話も出ているので、いよいよメスが入るか。

K氏の弟もフジロックに来ていたが、車中泊とのことだったので急遽同じ部屋に泊まることに。4人でも十分な広さの部屋でよかった。

2日目

朝。曇天&小雨。いつもの所で缶ビールを買う。K氏は昨日買えなかったケンドリックラマーTシャツを買いに物販へ行ったが、本日は入荷がなく、買えなかったとのこと。結局物販は初日に行かないとダメってことだな。

会場の中に入ると、オアシスで腹ごしらえ。苗場食堂でとろろめしと冷奴。ヘルシーだが、冷奴は大きめなのでお腹にたまる。

グリーンステージに椅子を置き、eastan youthをチラ見しつつ、ホワイトへ行き、OLEDICKFOGGYを見る。個人的にはちょっと微妙ではあった。調べたら映画になったりしてて、面白いバンドらしい。そのあたりのストーリーを知ってるとまた違うのかもしれない。

ヘブンでピザを三枚買い、旧オレンジコートあたりの屋根があるところで分け合う。隣の席の身なりがチンピラ風男女4人、ゴミを捨てずに行ってしまった。身なりがチンピラで行動もクズ。見た目と行動が一致していて素晴らしい。ゴミは代わりに捨てた。

ホワイトに戻ってESNE BELTZA。初日の深夜3時にテントで出演してたが、そちらはさすがに見られなかったので、楽しみにしていた。愉快な感じでとても良かった。テントだったらもっとよかっただろう。

ポカリの店でポカリを買う。買ってから店の前にいたら、店員さんが謎のコーラみたいなものを手に「これ誰のですか〜。誰のだろう…」と言っている。聞きつけたK氏が「そのコーラは◯◯で〜」「開いてないならくださいよー」と絡みだし、店員さんも困惑気味。前日のとろろ飯でのT氏への迷惑行為(通称:悪絡み)の件もあったので、「『悪絡み』、出てますよ」と言ったらK氏が異常なまでに不機嫌になったことを備忘録としてここに記す。K氏のコミュニケーション手法をイジるのは絶対にNGだ。

あまりの暑さで川に少し避難。みんな暑いのだろう。川はかなり混雑していた。それでも水は冷たい。ゴアテックスを履いているので、足の甲くらいまで入ってみる。冷たさを感じるが、浸水はしていない。さすがゴアテックス

グリーンに戻ってジョニーマーを見ながら少し寝る。ジョニーマー、前も見たけど曲も歌もよい。

お腹も一杯で4人とも休憩モード。K氏が買ってきていた「もろこし輪太郎」という駄菓子を食べる。何気なくパッケージの裏を見て震え上がった。全く状況の掴めない怪文書が書いてあったのだ。

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▲戦慄の怪文書

先生と輪太郎が喋っているようだが、おそらく輪太郎と思われるセリフに「先生に相談して…」とある。謎。読めば読むほど味の出る名文だ。10分くらいヒーヒー言いながら笑う。

「もろこし輪太郎」は菓道という、あの有名な「キャベツ太郎」のメーカーが作っているらしい。この会社が出している他のお菓子の裏面にも、似たようなテイストの文章が載ってるらしい。最高だ。

そのままマキシマムザホルモンを少し見る一曲目で「恋のメガラバ」をやってくれて良かった。カラオケでよく歌う。

T氏と一緒にホワイトに移動してユニコーン奥田民生葉加瀬太郎みたいなボンバーヘッドになっていて、やはり結構飲んでいる様子。しかし、歌や演奏はさすが。大迷惑は特に盛り上がる。

ユニコーンの途中から雨が降り出し、時々強くなる。

旧オレンジコートへ行き、メキシコラーメンをパクチー大盛りで食べる。入れすぎのパクチーで味がおかしくなったが、わりと美味しかった。

雨が笑えないほど振ってきた。「アンフェアグランド」の足元もドロドロ。僕もT氏も上着ゴアテックスのものをしっかり着てきていたが、ズボンはグリーンステージの椅子の所に置きっぱなしだった。

fishboneを見ようとホワイトへ移動。雨が強いので、ホワイトステージ向かって左手にある小さな丘&林の上から見ることにした。fishboneの右側面を見る感じ。sunless sundayを聞きたかったが、T氏が直近のセットリストを見ると「やったりやらなかったり」。結局最後まで見たものの、やらず。残念だった。

そして、この時点で僕の下半身はパンツまでビッショビショ。足元はハイカットのブーツだったが、足についた雨がどんどん靴の中に侵食してきて、靴の中もタプンタプン。

やっとの思いでグリーンステージまで戻るが、心がぽっきり折れていた。ケンドリックラマーの登場(カンフー?)までは見たが、僕とT氏はそこで会場の外へ脱出

駐車場で装備を整える。ノーパンになり、雨具ズボンを直履きする。この雨具ズボン、3年ほど前に買った、ゴアテックスパタゴニアの結構いいやつ。当時ジャストサイズだったのだが、その後自分が劇的なパンプアップを果たしたため、今は結構キツイ。

今回も陰毛が何度か挟まってちぎれたり大変だったが、何とか履き替えることに成功。

ズボンを履き替えたことで僕とT氏の元気はそこそこ復活。台風の影響か、風は強いが雨は降ったり止んだり。とりあえず晩御飯を食べにオアシスへ戻る。僕がまぜそばを買っていると、また急に雨が強くなってきたので、急いでマーキーへ避難する。

天気が落ち着けば、あわよくばK氏兄弟が見ているホワイトのBRAHMANまで行ってみようかとも話に出ていたが、「やめよう」ということになり、雨が止んだ隙を見計らって駐車場へ。車の中で少し寝た。

1時間半くらいして、K兄弟が帰還。宿へ。

3日目

朝。昨日の夜無理をしなかったことが功を奏し、体力が回復していた。外は太陽が見えているのに強い雨が降ったり止んだりと、変な天気。

宿で出発の準備をしていた時、歴史に残る電撃トレードが実現した。僕が「雨具のズボンが小さい」という話をしたところ、K氏が「俺のは大きすぎて使いにくい」と。試しにお互いのを交換してみたところ、両者ジャストサイズ。K氏の「…交換する?」という一言で、雨具ズボンの大型トレードが実現した。K氏の雨具ズボンはモンベル製のゴアテックスパタゴニアより市場価値は落ちるものの、チームの欠点を補う重要な選手を手に入れることができた。これぞwin-win

そういえば前日ノーパンで履いていたことはK氏に伝えていなかった。大変ソーリー。

いつもの場所で缶ビールを買い、入り口までで飲み干し、場内へ。雨は相変わらず強く降ったり止んだりしている。

グリーンステージにイスを置くと、オアシスの救護テントへ。T氏が前日に足を何らかの虫に刺されたらしく、足が腫れているので見てもらうためだ。痛みは無いらしいが、結構腫れている。

命に別状が無いことを祈りつつ、スマホで動画を取りながら救護テントに一緒に入ろうとしたが、撮影NG&同行者はテントには入れないとのこと。「面会謝絶だ」と言いながら、出てくるのを待つ。

間もなくT氏がテントから出てきた。診断結果は、「ブヨに刺された(咬まれた)」というもの。「だよね」という雰囲気。咬まれてからすでに時間が経過しており、毒は吸い出せなかったとのことで、ステロイド塗って放置するしかできないらしい。不憫。ちなみにテント内に診断結果の一覧があって、ほぼ「虫刺され」で埋め尽くされていたとのこと。

朝ごはんはケバブ。凡庸だが、間違いなくおいしい。T氏がパンを買ってきた。一口もらったがかなりおいしい。1個200円と価格も良心的。

ホワイトへ行って、The fever 333。事前予習もしていないし、期待はしていなかったが、これが凄かった。3人組のミクスチャーロックバンド。ギターは髪とギターを振り回し、ボーカルはぺっぺぺっぺとそこらへんに唾を吐きながら、激しく歌う。そして開演間もなく3人ともパンツ一丁(ドラムはなぜかパンツにベルト)になった。熱唱は続き、最終的には放送用か何かの車の屋根に上がり熱唱。祭り感のあるいいライブだった。朝一からいいものを見た。

ところ天国で揚げ餃子を食べる。T氏は隣の店でウィンナーを買おうとして、人が持ってるのを見て直前で回避。ナポリタンに変更。

木道亭でカネコアヤノ。カネコさんの右側面を眺める形で鑑賞。結構混んでいた。演奏は置いといて、一匹の中堅サイズのスズメバチがぶんぶん飛んでおり、集中できない。怖い。カネコさんも気づいていたらしく、途中「ハチが飛んでますよね。スタッフに聞いたら、今までここで一度も刺された人はいないから大丈夫」とのこと。それは大人が一番やっちゃいけない判断方法ではなかろうか。九州大学ワンダーフォーゲル部も、まさかヒグマが人を襲うとは思っていなかったのだから。

そのまま木道亭を突き抜けて、また「アンフェアグランド」近辺へ。まだ雨は続いている。明るいのに。日本酒を飲む。

甘いものが食べたくなり、ヘブンへ。T氏に豆腐アイスをおごってもらう。雨は相変わらずだが気温は少し上がってきた。染み渡る。

ホワイトでKacey Musgraves。女性シンガー。歌めちゃくちゃうまい。顔は嘘くせーほど整っている。最終的にはゲイシャが4名出てきて踊っていた。

アバロンへ移動して、関取花。雨は止んだ。自分の中では結構楽しみにしていた関取花。背は小さいが、力のある歌声。曲も良いし、歌詞も良い。売れると思う。もう売れてる?バックバンドも個性的で印象に残るタイプの人が多くて、見ていて面白かった。ガリバー鈴木さんの体育座りが面白かったのでtweetしたら、ご本人がリツイートしてくれて嬉しかった。最後の曲では前に座っていた男性が号泣していたのが印象的。確かにとても良い歌だった。

ホワイトステージへ移動してMISIA。歌声化け物。モンスター。妖怪。何あれ。凄い。「つつみこむように」を生で聞けてよかった。なんかテンポ早かった?

脇でラッパだかトランペットだかを吹いている人が3名。2名は黒人で1名が日本人。その1名の日本人だけ群を抜いて稼働時間が長くて面白かった。純白の紳士肌着を着用し、奥田民生よりも葉加瀬太郎みたいなボンバーヘッドの方。

グリーンステージに戻ってボブディラン。椅子に座ってのんびり見る。半分寝る。会場は暗くなってきた。

今回最後のご飯。オアシスに戻って、初日に行ったホットドッグ屋へ。昔のチームメイトの友達(つまり他人)にようやく会うことができた。証拠写真も撮影。ホットドッグは相変わらず美味しい。ただ、これで850円は若干割高。もう少し安ければ爆発的に売れると思う。責任は取れないけど。

ホワイトへ移動して、このフェス最後の演奏。チャーチズ。あんまり興味なかったし、ホワイトまで行くの面倒くさいなくらいに思っていたけど、見てよかった。何がいいって、ボーカルが忌々しいほどかわいい。動きとかはちょっとこなれていない感じがあって、それも又吉。突然出てきて変な動きで歌うおっさんも味があってよし。

備考

・TさんKさん今年もありがとう。
・ベストアクトはThe fever 333ともろこし輪太郎。
 エレカシは良かったが、公平な目で見ることができない。
・チャーチズのボーカルが恨めしいほどかわいい。
・「見るものない」と言いつつ、なんだかんだ楽しい。
・雨具のズボンは必ずもち歩く。油断してはいけない。
・やっぱり太って帰ってきた。
・帰ってきてからはYears&Years、チャーチズを主に聞いている。

【石川県・加賀温泉】天にそびえる大観音『ユートピア加賀』の郷に行ってきた(2018年7月末)。廃墟なのか果たして…

ハニベ巌窟院に続く念願。加賀温泉の巨大観音を見た。

2018年先日の和倉温泉に行った帰り、金沢で丸々1日フリータイムができたので、加賀温泉の巨大観音を見ることにした。日本で5番目に大きい、73メートルもある巨大観音。いつか絶対見たいと思っていた。

しかも足元にある「ユートピア加賀の郷」という施設は、運営会社が一説によると4つ変わったとか、ハニベ同様住職がわいせつで逮捕されたとか、織田無道が一時保有したとか、現在の保有者はあの「最高ですかー!」でおなじみ福永法源法の華三法行だとか、怪しさが満点。

加賀温泉駅は、金沢から北陸本線というローカル線で1時間ほど。特急だと30分くらい。行きは特急の時間が合わなかったので、ローカル線でタラタラ向かった。隣の席に座ったおばあさんとお話をした。金沢で温泉といえば昔は加賀温泉だったが、今では和倉温泉の方が人気があるとのこと。加賀温泉山代温泉山中温泉など、複数の温泉街の総称で、「加賀温泉」という温泉があるわけではないようだ。

加賀温泉駅に到着。ホームからも見えるらしいが、敢えて見ない。観音は駅の北側。改札&出口は南側に一つ。駅は改築中なのか、改札までの通路は壁もその場しのぎっぽい材質でできていて、窓も無い。石川県はICOCAのエリアらしく、ICOCAのキャラクターが賑やかしに貼り付けてあった。

改札を降りる。かつての勢いは無いらしいが、腐っても有名温泉郷。改札を出てすぐの小さな待合室には、特急を待っていると思しき様々な年齢の観光客が詰まっていた。

駅の外に出ると、バスロータリー。マジで暑い。最近大体暑いが、この日もめちゃくちゃ暑かった。そして、駅の反対側を見ると、ついに対面。巨大観音。金ぴかだ。

遠くにそびえる金ぴか観音
▲遠くにそびえる金ぴか観音

レンタカーを借りようとするが…&情報収集

駅から観音様のある「ユートピア加賀の郷」までは徒歩で15分ほどらしい。ただ、とにかく暑すぎて、レンタカーを借りられないかという「楽したい気持ち」が湧いてきた。加賀温泉にはいくつかレンタカー屋がある模様。ニコニコ、ニッポン、日産と掛けるも、全滅。最後のトヨタに掛けると、少し大きめの車ならあると言われた。8千円ほど。1人だけだし、ちょっと高い。どうしようかなと迷いつつ窓口の方に「あの観音まで行きたいんですけど、歩きだと結構きついですよね?」と聞くと、「15分くらいだし、あんなところわざわざ車借りてまで行くところじゃないよ」とありがたいアドバイス。この言葉に勇気付けられて、歩いていくことを決意した。

なんとなく車を借りる事をためらったもう1つの理由が「ユートピア加賀の郷が今どんな状況かわからない」だ。すでに営業していないという情報もある。また、どんな場所にあるかもわからない。車が近くまで入れない可能性もある。

歩いていく事を決めたが、道もわからないし、ちょっとでも情報が欲しい。あと、朝から何も食べてないから食事場所の情報も。駅の中に戻り、観光案内所で質問してみた。

まず、食事は南口の「くいもん屋」を紹介されたが、あまり面白みを感じなかった。北口に地元の人がいくような定食屋があるとのことなので、そこにいくことにした。

次に「あの観音さまを近くで見たい」と言うと、道を教えてくれた。ただし、「あの観音様は歴史的な建造物ではないので、気をつけてくださいね」という注意が。あんだけ目立つから、何も知らずに興味を惹かれる人もいるのだろう。親切。そして、さらに気になる一言が。

「2週間くらい前から固定電話が通じなくなったので、営業しているかどうかわかりません。」と。つまり、「ユートピア加賀の郷」はどうやら廃墟ではなく、少なくとも最近までは営業していたということだ。

末広亭で腹ごしらえと、引き続き情報収集

線路の下をくぐる細い通路を通って、駅の北側に出る。教えてもらった定食屋「末広亭」に向かう。店の入り口でおばちゃん2名が雑談中。1名は末広亭の人のようだ。「やってます?」と聞くと、雑談をぱっと解散し、「やってるよ!」と入れてくれた。まだお店を開ける途中だったようで、「エアコンすぐに聞くから、ちょっと辛抱してね!」と。店の奥から旦那さんが出てきた。どうやら2人でやっている店のようだ。焼き魚定食を注文。

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▲焼き魚定食。おいしい。

他にお客もいないので、おばちゃんに「ユートピア加賀の郷」についての話を聞く。おばちゃんの話では「もうあそこは何にも営業してないよ。草もボウボウ。」という感じ。む?営業していないのか?やっぱり廃墟なのだろうか。定食は美味しかった。

いよいよ出発

腹ごしらえもして、いよいよ出発。白山台口という信号を山の方に向かって登っていく。このあたりは「松が丘団地」らしい。右手には貯水池。堆積物も多く、きちんと整備されている様子が無い。昨今の異常な大雨もあり、不安になるような造りだ。池では大きな鯉が泳いでいる。

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▲松が丘団地の看板

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▲貯水池。鯉が泳いでいる。

その貯水池にかかる橋を渡ると、右手に「観音ホテル」がある。これはもう明確に廃墟。洗濯機などが不法投棄されている。


猛犬注意のシール。この中に猛犬がいたらめちゃくちゃ怖いだろう不法投棄されたと思しき冷蔵庫など暴力団もお断りするだろう
▲完全なる廃墟と化していた「観音ホテル」


観音ホテルの脇道を登っていく。木に「観音院 加賀寺」という、比較的新しい看板が掛けられていた。これが今の運営母体だろうか。運営してるならばだけど。

「加賀寺」と書いた看板
▲木にかかる看板には「加賀寺」とある

坂を登りきると、右手に階段が見えるので、登る。すると、左手に観音様のいる施設、右手に先ほどの観音ホテルの裏側、というところに出た。まずは右手に行く。右手は階段になっていて、門がある。そこには立派な阿吽が。目力がすごい。

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▲阿形と吽形

階段を降りて、しばらく探索。人気は無い。完全なる廃墟だ。ゴルフバックや、人形、空き瓶などが捨ててある。カラオケや、温泉があったような看板もある。

カラオケユートピア21DOORSと書いてある
▲カラオケユートピア21DOORSと書いてある

温泉があったことがわかる看板
▲かつては源泉掛け流しの温泉があったのだろう

なぜか藁が置いてある
▲エレベーターの前に藁が置いてある

雨ざらしでシワシワになったトイレットペーパー
▲見たこと無いほどシワシワになったトイレットペーパー

▲黒塗りの立て看板。「ユートピアランド パットゴルフ近道」と書いてある
▲黒塗りの立て看板。「ユートピアランド パットゴルフ近道」と書いてある

引き返して、いよいよ観音さまを見る

先ほどの分岐に引き返して、いよいよ観音様とご対面だ。観音様がいる施設?公園?には入り口、受付があり、中には1人おじいさんがいた。入館料500円とのことで、支払う。

めちゃくちゃトイレを我慢していたので、トイレの場所を聞くと、ちゃんとトイレはあった。水も流れた。ウォシュレットは設置されていたが、作動しなかったことをここに記す。

そして観音様をじっくり眺める。めちゃくちゃでかい。牛久や仙台と比べるとサイズは小さいが、なかなかの大きさだ。何より金色。日本の巨大仏、観音って大体白い。金色に塗っちゃうってすごいことだと思う。そのセンス、着想、そして着色。見事というほかない。

金沢の金ぴか巨大観音
▲金ぴか観音。ちなみに抱っこしている赤ん坊は、奈良の大仏と同じ大きさらしい!

観音だけではなかった、この謎寺の見所

まず入って右手の建物。入り口すぐに巨大数珠。そして2メートルほどの小さな観音像。さらに奥に通路は続いていて、その先には金ぴかの五重塔がある。結構でかい。

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▲巨大数珠と五重塔

その建物の入り口近辺には小さなお堀と、幅の広い階段が。

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▲お堀と階段(上部)

階段上部は何か像が置いてあったような痕跡がある。おそらく横並びで10数体の像が飾ってあったんだろうが、何らかの理由で撤去されたのだろう。
ここ以外にも、いくつか撤去されたような像の台が見受けられた。
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▲像が撤去された痕跡が

その先の建物は、屋根瓦が大変なことになっている。雨漏りとかすごそうだが、こちらは中に入ることはできない。
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▲雨漏りがすごそう

堀には一匹金ぴかの鯉がいた。この時、よく遊びにきていると思われる地元の子供たちが堀を覗き込んでいて、「この金ぴかの鯉を見るといいことがあるんだよー」と話していたので、「どんないいことがあるの?」と聞いてみたら「えーとね、どっかに書いてあったんだけど…」とのことだが、結局わからなかった。

お堀の脇には鳩の置物があった。よく見れば偽物だが、なかなかリアル。

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▲鳩の置物

入って左手には先ほどトイレがあった建物。その上は本殿になっている。特に面白くはない。そしていよいよ観音。

観音様を取り囲む見所の数々

観音様はぐるりと屋根付きの通路で囲われている。正式には左回りとのことだが、間違えて右から回ってしまった。なので入って右手。まずあるのは世界一の大きさを誇る「大梵鐘」。鐘だ。金ぴかで巨大。そして、それを鬼が担いでいる。龍もいる。

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▲大梵鐘、鬼、龍

龍の口の中をよく見ると、何かホースの先のようになっている。もしかすると、ここは池のように水が入っていたのかもしれない。そうだとすると、すごいお金のかかった仕掛けだ。

次は、「加賀三十三間堂」。お釈迦さまの一生を人形で表現した釈迦八相。そして、1188体の千手観音を見ることができる。千手観音の方は撮影禁止だったが、マジで立派なものだった。圧倒される。

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▲釈迦八相。

観音様の内部へ

「中に入ることは叶わないだろうと思っていたが、ドアが空いていて入ることができた。

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▲ドアが開いていて、入ることができた。おかしな改行の立て札

中に人気はなく、うるさいほどの静寂。小さな観音様が刻まれた金ぴかの板、金ぴかの観音様が所狭しと並んでいる。そして、中央には今まさに胎内に入っている観音様の小さい版(180センチほどだろうか)があった。なぜか床はびしょびしょに濡れている。

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▲床は濡れていた

巨大観音の足元に「世界平和祈願」

胎内から出て、ぐるりと大観音の正面に回る。すると、足元に何かある。近づいてみると、「世界平和祈願」とある。3,000円を払うと金箔がもらえて、それをここに貼ることで世界平和を祈願するらしい。

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▲世界平和祈願

足元からお寺全体を見回すとこんな感じ。

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▲巨大観音足元からの風景

一通り回ったので、受付へ。そして天空庵

受付へ戻ると、すぐ脇に「天空庵」という看板が見えた。どうやら食堂のような場所だった様子。すでに廃墟化している。

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▲廃墟化した天空庵

これで一通り見学は終了。受付で御朱印をもらうこともできた。受付のおじさんが日付とか書いてくれた。「北陸白壽番外霊場」「真言宗」「観音院加賀寺」とある。

「北陸白壽番外霊場」で検索すると、こんなページが出てくる。住所は一致する。気になるのは日付だ。「(2002.5)」とある。これはどういうことだろう。

「ユートビア加賀の郷」の検索上位のこのページによれば、変遷は下記の通り。

名前が次々と変わっているのでややこしいですが、まとめると

ユートピア加賀の郷(1987〜2000)
密教大本山豊星寺(2009〜?)
観音院加賀寺(?〜2015)
天空聖陵 加賀の郷(2016〜)

ではないかと思います。引き続き調査中です。

上記ブログが誤っている可能性はあるが、「観音院加賀寺」は2015年以降の取得となっている。また、現在はあの「法の華三法行」が買い取ったのではという紀藤正樹弁護士のツイートもある。


が、そのような痕跡は今回見当たらず、「寂れたお寺が細々と営業している。いろいろ修繕するお金はない」という状態に見えた。

受付のおじいさんに「ここ毎日やってるんですか?」と聞いたら「毎日やってるよ」とのこと。ほんとかな。ただ、この日はキチンと営業していて、僕のほかに4、5組のお客さんがきていたので、一応営業しているのは事実のようだ。さすがに「法の華三法行の方ですか?」とは聞くことができなかった。

名残惜しかったが、時間が限られていたので寺を出る。帰り道、最初にみた「観音ホテル」の廃墟前で、先ほどの子供達が遊んでいた。楽しそう。

加賀温泉駅に戻り、山代温泉へ。

乗らなきゃいけない電車まで約1時間。汗だくだったので、どうしても温泉に入りたい。一番近いのが車で15分ほどの「山代温泉」だというので、タクシーで向かう。

行きのタクシーの運転手さんと少し話す。この日は連休の真ん中だったが、西日本の豪雨の影響でお客さんは少なめらしい。新幹線ができてから東京のお客さんも増えたが、やはり関西からのお客さんも多いため、打撃は大きいとのこと。

観音関連の情報を聞くと、「あそこ行ったの?温泉だけはまだ営業してなかったっけ?」という。温泉というと、観音ホテルに看板はあったが、とても営業しているようには見えなかった。

山代温泉の総湯に到着。連休最終日というのに、結構空いている。廃墟も目立つ。温泉はとてもよかった。リフレッシュ。

温泉を出て、総湯の売店で「温泉卵アイス」を食べる。温泉卵とアイスをよく混ぜて食べるとのこと。正直見た目はちょっと「うえっ」って感じだが、食べてみると意外に美味しかった。

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山代温泉の温泉たまごアイス
山代温泉ではお土産として箱入りの温泉卵を売っている。温泉卵風のお菓子ではなく、温泉卵そのもの。面白かったので1箱買った。

時間がない。タクシーを呼ぶ。帰りのタクシーの運転手さんは「昔はもっと栄えてたんだけどね。もうここらじゃ女を買うこともできない」と。昔はこの辺りの温泉もピンク系商売でがっつり稼いでいたらしいが、今は厳しくなってさっぱりだという。

観音についても聞いてみると、「あの観音も持ち主が4人くらい変わってる。一時期織田無道が40億で買うって話があったね。」と。

続けて「あそこは温泉があるでしょ。松が丘団地ってのがあのあたりにあって、そこの人たちが500円で温泉入りに行ってるはず」と。どうやらこの辺りの人にとってみると「大観音=温泉」のイメージらしい。しかし、先ほど見てきたばかりなので断言できるが、あの場所で温泉は営業していなかった(帰ってから調べても間違いない)。もはや情報をアップデートするような興味の対象では無いのだろう。

ちなみにそのタクシーの運転手さん曰く、観音様は避雷針になっている&夜になると目が光るらしい。残念ながら夜まではいられなかったので、次回は山代温泉に一泊したいと思う。

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▲車窓から見える加賀観音(なごりおしい)

小田原移住して3ヶ月。良かったこと、悪かったこと。

小田原移住。3ヶ月経っての「良かったこと、悪かったこと」

小田原に引っ越して3か月。感じたことを書きます。数で言うと良い面悪い面が同数ですが、全体としては満足感が高いです。

買い物はやはり不便ですが、ネットショッピングをもうちょっと活用できれば問題なさそうです。

[良かったこと]

景色がきれい

文字にするとバカみたいですが、実は一番自分の中でメリットに感じている事です。朝家から見える霧がかかった山々や、橋から見下ろす酒匂川。何より空が広い。なんとなく外を歩いているだけで結構たのしいです。

食べ物がおいしい

文字にするとバカみたいですが、都内で暮らしていた時と比べて、まずい外食に当たる確率が格段に減りました。ゼロではありませんが。前にも書きましたが、小田原ではフラっと入ったお店で魚がおいしい、という経験をしています。また、意外にも野菜がおいしいことに気づきました。トマト、キュウリの味の違いは顕著です。我が田舎の新潟の野菜ほどではありませんが、都内と比べると驚くほど違います。果物もおいしいです。

海水浴が手軽

熱海も近いし、あまり知られていませんが、小田原にも「御幸の浜」という海水浴場があります。また別で書こうと思いますが、海水浴場としてはお世辞にも快適とは言えません。ただ、泳ごうと思ったらすぐ行ける近さに海水浴場があるのはメリットだと思います。

[悪かったこと]

鳥フンがスゴイ

小田原は鳥が多いので、鳥フンもスゴイです。鳥も、小鳥だけでなくサギのような巨大なのもいるので、鳥フンのサイズも大きい。鳥が停まりやすい木の下は、アスファルトが白く染まっているところもあり、不快です。

服を買う場所が無い

ユニクロや無印はあるので、全く無いことはないのですが、セレクトショップのようなものは近くにありません。服を見て買いたい時は、御殿場のプレミアムアウトレットが近いので、そこへ行くか、藤沢・辻堂あたりまで遠出する必要があります。

夜道が暗い

小田原駅を少し離れると、夜は大きい通りも含めて人通りが少ない&暗いです。日没した後は外を歩き回る気になりません。

【耐え難き孤独】和倉温泉@金沢の観光スポットについて

和倉温泉シーサイドパークに一人でおります

何某の理由で金沢の和倉温泉に来ている私。既に使われなくなったシーサイドパークのステージで、一人座ってこれを書いています。
▲ステージからの眺め

左手は海。「ここで誰かに見つけてもらうのを待つ」という、多くの人は経験しないまま死んでいく特殊な状況に身を置いています。

とにかく暇なので和倉温泉の観光スポットを紹介

とにかく暇です。なので、和倉温泉の観光スポットを紹介します。

なおき

和倉温泉の大きな老舗ホテル、の廃墟。検索してみると、生前のなかなかの悪評が出てくる。潰れるべくして潰れたのだろう。

小高い丘の上にあり、建物は遠目からみれば立派だが、近づけばやはり廃墟。入り口は閉ざされ、廃業ではなく一時的な休館であることを告げる張り紙が2箇所貼ってある。 正面玄関の左手にあるドアは鍵がかかっていなかったが、中には入らないほうが良い。


▲ 外観

▲看板

▲張り紙

和倉温泉はなおきに限らず、また大小問わず廃業しているような宿泊施設が目立つ。「加賀屋」グループの一人勝ちのような状況に見えた。

能登ミルク

2店舗あって、1つは住宅街の中にある、昔ながらの感じのお店。もう1つは和倉温泉総湯の向かいにある、おしゃれな新しいお店。

新しい方は店の外まで行列ができていた。ジェラートが食べられて、そのジェラートを練ってる女性がイタリアでナントカというジェラートの資格を取ったとか。


ジェラート作成の様子


ジェラート。ほうじ茶味がおいしい


ジェラートは美味しかった。また、お店オリジナルのキャップや、Tシャツが買える。デザインも普段使いできそうな、いい感じのものが多かった。

和みの鐘

名前に似合わぬハードなスポット。小高い山の上にあるため、きつくて長い階段を上がっていく必要がある。鐘は鳴らすとかなりの広範囲に響き渡るので、別れて行動してると「聞こえた?」ができて楽しい。鐘は2つあるので、間違えないように注意。

シーサイドパーク

私が今いるところ。2018年2月に廃業したとのことだが、「ほんとかな」と思うほど廃墟化が進んでいる。プールの底はパリパリに剥がれているし、草もそこここにボーボーしている。が、水道とトイレは生きている。張り紙によれば、「公園機能は維持しながら、通年遊べるスポットへ随時リニューアルをしていく」と書いてあるが、やはり「ほんとかな」と言わざるを得ない。


平屋建てのガールズバー

大きな通り沿いにあるガールズバー。平屋建て。奥にはスナック。近くに大きな旅館があるが、客層は地元の方々が多い模様。その店構えからして「ガールはいるのか?」というのがまず思い浮かぶ懸念であったが、しっかりガールズがいた。この辺りは若干の関西風なまりがあって、それもまた良し。ただし、営業時間は深夜2時くらいまでのようで、そこからは結構高額になるようなので注意が必要です。でも、比較的良心的なお店だと思う。居合わせた地元の人も、見た目が怖そうだけど優しかった。

和倉温泉総湯

温泉の中心に位置する総湯。入り口近くには足湯も。温泉はしょっぱい。石川県の温泉といえば昔は加賀温泉だったが、今は和倉温泉の方が良いと評判で、金沢あたりの人々も和倉温泉にいくらしい。建物は新しく清潔で、綺麗な銭湯という感じ。風呂上がりは目の前の能登ミルクの店でジェラートを食べると最高。

まとめ

和倉温泉はなおきを始め、廃墟化している箇所も多いが、加賀屋は繁盛している。なおきの口コミは一読の価値あり。

小田原はしご酒(海鮮問屋ふじ丸、柳屋ホルモン本店)

高校サッカー部のキャプテンが小田原に来た

この前高校サッカー部のキャプテンであったサトシが小田原に遊びにきた。 小田原に移住して半年。数多くの方から「遊びに行くよ」と言っていただいたが、実際来たのは3人目。

【一軒目】海鮮問屋 ふじ丸 小田原駅前店

サトシと合流し、とりあえず飲みたいと言うが、まだ4時くらいで、居酒屋がどこもやってない。

しばらく探して、ようやく開いているお店を発見。海鮮問屋 ふじ丸 小田原駅前店。たまに店の前を通るが、入ったことは無かった。

地下に入ってくと、ごく普通の居酒屋。この時間なのに結構混んでいた。ビールと刺身の盛り合わせや何やらを注文。

小田原に来てから、安い居酒屋でも「刺身がマズイ」というお店には今のところ当たってない。これは結構凄いことだと思う。東京でおいしい刺身を食べようとすると、きちんと調べる必要があるし、迂闊な選択はできない。小田原ではパッと入ったお店でも結構おいしい。

このお店も値段は安い値段でおいしい刺し盛りが出てきた。ハモも食べた。

主にサトシとアルコールの話をした気がする。最近毎日酒飲んでるらしい。大丈夫か。つげさんの例があるので心配だ。

途中でホッピーの話になって、そういやホッピーのおいしいお店があったことを思い出した。前に会社の人と行った「柳屋ホルモン本店」だ。ホッピービバレッジの前の社長が通っていたという、ホッピーの聖地。

味も間違いないので、二軒目はそこに行くことにした。

【二軒目】柳屋ホルモン本店

小田原駅からタクシーに乗り、10分弱。住宅街の中にある。カウンターにはお客さんが4名ほど。僕らもカウンターに座る。


▲カシラニンニク

ここのやきとんは串じゃなくて、串を抜いた状態で出てくる。写真で2人前。一人前でも結構量があるので注意。僕はそれをすっかり忘れていて、2人前×5を頼んで、お腹がパンパンになった。おすすめは写真のカシラニンニク。

レバーはおいしいが、少し苦味もある。

▲レバー

お店は雰囲気も良く、カウンターの常連さんも気さく&ガツガツこなくて丁度良い感じ。

店主のおじさんはひたすら焼き物を焼く。無口

腹は満タン。ホッピーもやはりおいしくて満足。野毛のホッピー仙人に負けてないよ。

ほろよいで19時ごろの早めの解散。鈴廣かまぼこの少し高いやつ買って、満足そうに帰って行った。

「隠れケツアゴ」と私

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「隠れケツアゴ」を知っていますか?

「ケツアゴ」とは、例えばアンタッチャブルの山崎さんや、忍たま乱太郎の稗田八方斎のようにアゴの先がお尻のように割れていることを指します。

外国人ではよく見るが、日本人ではほぼ見ることはありません。

そして、私はケツアゴです。

私の顔を知ってる人は言うでしょう。「割れてないじゃん」と。

そう。私は「隠れケツアゴなのです。

見た目ではわからない。でも触ると確かに骨が割れている。

25くらいの時に机で仕事していて、何となしに親指でアゴの先をイジっていて気が付きました。

「ぁっ!(顎肉の奥で割れてる…)」

これを読んだ方は、是非自分のアゴの先を触ってみてください。

ほら、きっと貴方も割れているから…

私の調べでは、10人に3人くらいの打率で、隠れケツアゴの人がいます。

結構多いです。男女は関係無い。

割れていた方は、一人で抱え込まないで、ぜひ教えてください。

そう、貴方も私も同じケツアゴなのだから。

心と、ケツアゴの尻ほっぺを開いて話をしましょう。

隠れケツアゴに関する注意事項

調べる限りこの「隠れケツアゴ」に関する話題は出てこないため、恐らく私が第一人者でしょう。

その責任と名誉あるパイオニアからの、皆様へのお願いは一つだけです。

合コンや、デートでの悪用は絶対におやめください!

「隠れケツアゴって知ってる?」
「知らない〜」
「見た目はわからないけど、触るとわかるんだよ。ちょっとアゴ触らせて」

というようなやりとりは一番忌み嫌われるべき、恥ずべき所業です。確実に地獄に堕ちます。

このような悪用する不埒な輩を発見した場合は、すぐにお知らせください。

隠れケツアゴ研究家の私が、其奴のケツの割れ目を穴もろともセメントのパテで埋めます。

そんな悲しいことさせないでください。

くれぐれもご注意ください。 私からは以上です。

【石川の珍スポット】念願の「ハニベ岩窟院」へいってまいりました。(2018年夏訪問の最新情報)

念願の「ハニべ岩窟院」へ

ふとしたことから、念願のハニベ岩窟院に行くことができました。

ワンダーJAPANか何かの雑誌で見て以来どうしても行きたかった。 「石川 珍スポット」で検索すると一番に出てくる有名どころ。肩までしかたない巨大大仏がどうしても見たかった。

<ネットとか色々見て得た豆知識まとめ>
・初代院主が1951年に開いた
・高さ15mの「ハニベ釈迦牟尼大仏」がある
 └肩までしかない(途中で資金が尽きた)
・「究極の地獄めぐり」がある
 └全長150mの洞窟に地獄を表現したオブジェがずらり
 └作風はまちまち。初代と二代目で結構違うみたい
・「ハニベ」とは「ハニワを造る人」
・二代目はわいせつ容疑で2004年に逮捕
 └水子供養に来た女性に除霊と称して体を触った

いざ。「ハニべ岩窟院」へ。道の駅で寄り道。

金沢でレンタカーを借り、カーナビに住所を入れて出発。

道の駅めぐみ白山で朝ごはん。
「へしこのおにぎり」と醤油ラーメンを購入。魚クサくておいしい。

海の幸を売っているテントがあったので、寄ってみる。生ガキが売っていて食べたかったが、開ける道具をもってきていないとのこと。持ち帰り用だった。残念。

生ガキの脇に小さなパックに魚の切り身が入ったものが売っていた。「これは何ですか?」と聞くと、シイラコンカだよ」え?シイラのコンカ漬けだよ」とのこと。

試食があったので、一つ食べてみると、味が濃くて魚のにおいも強く、日本酒に合いそうだ。 1個100円というので購入。

参考:「コンカ漬け」とは http://butta.co.jp/webstore/konka/

魚を塩漬けし、米糠と米麹でじっくりと熟成させたもの、という事ですね。つまりぬか漬け。「こんか」「こぬか」

11時からF2のヴィンセドール白山のイベントがあるとのこと。元チームメイトの渡邊選手と会えるかもと思ったが、時間が合わなくて断念。

道の駅白山を出て再出発

道の駅を出発してそこから40分ほど。田んぼを通って細い道へ。途中馬の石造がある小さな神社がある。さらに進むと山道に入っていく。

少し進むと道が2又に分かれていた。両方とも車で進むには細すぎる道。

手前には人気が無い民家と、車が止められるスペースがあったので、そこに一先ず停めさせていただいた。

車を停めて細い坂道をのぼる。坂道の土壁をよくみると、「ハニベ岩窟院」の文字が刻まれている。分かりにくいが、場所は合っているようだ。

坂道の上には建物があり、扉が開いて中が見えている。 入ってすぐのところに2メートルくらいある義経銅像が鎮座。 その建物左脇に地獄めぐりの洞窟の入り口があったので、とりあえず入ってみた。

中はまさに地獄。パンフレットにも載っている「地獄の食卓」や、生首やガイコツ、閻魔大王もいる。臼で人間が搗かれていたりする。

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ただ、それ以外にも、普通のお坊さんや、シーマン(?)みたいな人面魚、シュールレアリスム的なオブジェもあったりして、秩序は無かった。ある意味でも地獄。

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一番怖かった、舌がベロっとなっているやつ

観光客は我々以外にいなかったこともあり、異様な雰囲気を十分に楽しむことができた。全長150メートルの洞窟に、奇怪な像がほぼ間断なくある様は圧巻。

洞窟を抜けて、目の前の山道を登る。「雨の日は危ないから登るな」というようなことが書いてある。確かに足元には苔がたくさん生えていて、この日はカンカン照りだったが、それでもかなり滑った。雨だと相当危険だろう。

山道をしばらく登ると、パッと目の前が開ける。そして目の前に寝仏。大きさは5メートルほど。削りは粗めだが、何となく味がある。

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寝仏。大きめ。

その他にも台座入れて4メートルほどの小さめの像がいくつか。なぜか台座だけ残って、本体は撤去されたようなものもあった。

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謎の台座。何が乗っていたのだろうか。

広場を抜けて、下山。すると先ほどの洞窟の入り口にあった建物の裏側に出た。そちら側にも別の洞窟があったので入ってみると、中にはまたいくつかの像。そして、ちょっと厚めのコースターみたいな直径10センチ弱ほどの真っ白い円盤が、テーブルの上に置いてある。

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白い円盤。2枚セットで100円。

周りをよく見ると、柵があって、その奥には井戸みたいなものがある。どうやら、その円盤に願い事を書いてその井戸に投げ入れて、入ったら願いが叶う、みたいなものらしい。

円盤は2枚100円。一応やってみたが、なかなか難しい。同行者で1名成功していたが、コツはフリスビーみたいな横投げではなく、縦に投げることのようだ。

「ハニベ釈迦牟尼大仏」はどこいった?

さて、一通り見た気になったが、肝心のあの「ハニベ釈迦牟尼大仏」が無い。15メートルもある大仏を見逃すはずがないのに。

洞窟を出た目の前に未踏の道が1本あったので、その道に行くことにした。山を下って行くと、途中に古い家がある。使っている様子は無い。

さらに進むと、水子供養のお地蔵さん、建物がある。

山を下りきると池があり、その先に見えたのは、例の大仏だ!めちゃくちゃ大きい。肩から上しかないのが、さらに異様さを引き立てている。

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大仏の横顔を発見

その脇に台座込みで5メートルくらいのそこそこ大きい坐像があるんだけど、大仏がでかすぎて可哀想。

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肩身が狭そうだが顔が小さくて肩幅広い坐像

とりあえず写真をバシャバシャ撮っていると、見知らぬおばさんが近づいてきた。ミステリーハンターみたいな格好をしている。

そのおばちゃんは入場口で受付を担当している方で、そこで初めて入り口を間違えていたことを知った。そういえば入場料も払っていない。(大人800円)

よくよく見ると、確かにこっちの方が入り口っぽい。駐車場も広い。まず入場してすぐ、(入場前から見えるけど)大仏を見て、そこから山を登って洞窟見学というのが正規のルートのようだ。

逆流してしまっていたわけだが、一番の見所を最後にとっておけたので、これはこれでアリだと思った。

お土産屋と入場受付がワンオペ

入場口から20メートルほど離れたところにお土産屋があった。そこでシールと絵葉書を購入。お会計をしようとレジに行くと、先ほどの受付のおばちゃんがいた。

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シールと絵葉書

会計をしようとしたら、今度は受付の方に入場希望者が来たらしく、「ちょっと待っててください」というと受付の方にいってしまった。

入場口とお土産屋はそれなりに離れているから2名いたほうが良いはずだが、それほど人も来ないんだろうな。

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駐車場から撮影したハニべ岩窟院の入り口

大仏さんを一応ぐるりと回って観察すると、向かって左側に螺髪が一粒落ちていた。70センチくらいかな。

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落ちていた螺髪

まとめ。「ハニべ岩窟院」は良い観光スポット。

B級感をビリビリ感じるスポットだったが、一緒に行った人たちは「わりと真剣に地獄について考えさせられた」とのことで、モノの見方は人それぞれだなと再確認した。

個人的には資金不足で肩までしか作れなかった巨大大仏、逮捕された二代目院主など、エピソードもイケてるので、生きてるうちにあと3回は行きたいと思う。 f:id:tukamen:20180630110641j:plain