小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

【石川の珍スポット】念願の「ハニベ岩窟院」へいってまいりました。(2018年夏訪問の最新情報)

念願の「ハニべ岩窟院」へ

ふとしたことから、念願のハニベ岩窟院に行くことができました。

ワンダーJAPANか何かの雑誌で見て以来どうしても行きたかった。 「石川 珍スポット」で検索すると一番に出てくる有名どころ。肩までしかたない巨大大仏がどうしても見たかった。

<ネットとか色々見て得た豆知識まとめ>
・初代院主が1951年に開いた
・高さ15mの「ハニベ釈迦牟尼大仏」がある
 └肩までしかない(途中で資金が尽きた)
・「究極の地獄めぐり」がある
 └全長150mの洞窟に地獄を表現したオブジェがずらり
 └作風はまちまち。初代と二代目で結構違うみたい
・「ハニベ」とは「ハニワを造る人」
・二代目はわいせつ容疑で2004年に逮捕
 └水子供養に来た女性に除霊と称して体を触った

いざ。「ハニべ岩窟院」へ。道の駅で寄り道。

金沢でレンタカーを借り、カーナビに住所を入れて出発。

道の駅めぐみ白山で朝ごはん。
「へしこのおにぎり」と醤油ラーメンを購入。魚クサくておいしい。

海の幸を売っているテントがあったので、寄ってみる。生ガキが売っていて食べたかったが、開ける道具をもってきていないとのこと。持ち帰り用だった。残念。

生ガキの脇に小さなパックに魚の切り身が入ったものが売っていた。「これは何ですか?」と聞くと、シイラコンカだよ」え?シイラのコンカ漬けだよ」とのこと。

試食があったので、一つ食べてみると、味が濃くて魚のにおいも強く、日本酒に合いそうだ。 1個100円というので購入。

参考:「コンカ漬け」とは http://butta.co.jp/webstore/konka/

魚を塩漬けし、米糠と米麹でじっくりと熟成させたもの、という事ですね。つまりぬか漬け。「こんか」「こぬか」

11時からF2のヴィンセドール白山のイベントがあるとのこと。元チームメイトの渡邊選手と会えるかもと思ったが、時間が合わなくて断念。

道の駅白山を出て再出発

道の駅を出発してそこから40分ほど。田んぼを通って細い道へ。途中馬の石造がある小さな神社がある。さらに進むと山道に入っていく。

少し進むと道が2又に分かれていた。両方とも車で進むには細すぎる道。

手前には人気が無い民家と、車が止められるスペースがあったので、そこに一先ず停めさせていただいた。

車を停めて細い坂道をのぼる。坂道の土壁をよくみると、「ハニベ岩窟院」の文字が刻まれている。分かりにくいが、場所は合っているようだ。

坂道の上には建物があり、扉が開いて中が見えている。 入ってすぐのところに2メートルくらいある義経銅像が鎮座。 その建物左脇に地獄めぐりの洞窟の入り口があったので、とりあえず入ってみた。

中はまさに地獄。パンフレットにも載っている「地獄の食卓」や、生首やガイコツ、閻魔大王もいる。臼で人間が搗かれていたりする。

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ただ、それ以外にも、普通のお坊さんや、シーマン(?)みたいな人面魚、シュールレアリスム的なオブジェもあったりして、秩序は無かった。ある意味でも地獄。

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一番怖かった、舌がベロっとなっているやつ

観光客は我々以外にいなかったこともあり、異様な雰囲気を十分に楽しむことができた。全長150メートルの洞窟に、奇怪な像がほぼ間断なくある様は圧巻。

洞窟を抜けて、目の前の山道を登る。「雨の日は危ないから登るな」というようなことが書いてある。確かに足元には苔がたくさん生えていて、この日はカンカン照りだったが、それでもかなり滑った。雨だと相当危険だろう。

山道をしばらく登ると、パッと目の前が開ける。そして目の前に寝仏。大きさは5メートルほど。削りは粗めだが、何となく味がある。

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寝仏。大きめ。

その他にも台座入れて4メートルほどの小さめの像がいくつか。なぜか台座だけ残って、本体は撤去されたようなものもあった。

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謎の台座。何が乗っていたのだろうか。

広場を抜けて、下山。すると先ほどの洞窟の入り口にあった建物の裏側に出た。そちら側にも別の洞窟があったので入ってみると、中にはまたいくつかの像。そして、ちょっと厚めのコースターみたいな直径10センチ弱ほどの真っ白い円盤が、テーブルの上に置いてある。

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白い円盤。2枚セットで100円。

周りをよく見ると、柵があって、その奥には井戸みたいなものがある。どうやら、その円盤に願い事を書いてその井戸に投げ入れて、入ったら願いが叶う、みたいなものらしい。

円盤は2枚100円。一応やってみたが、なかなか難しい。同行者で1名成功していたが、コツはフリスビーみたいな横投げではなく、縦に投げることのようだ。

「ハニベ釈迦牟尼大仏」はどこいった?

さて、一通り見た気になったが、肝心のあの「ハニベ釈迦牟尼大仏」が無い。15メートルもある大仏を見逃すはずがないのに。

洞窟を出た目の前に未踏の道が1本あったので、その道に行くことにした。山を下って行くと、途中に古い家がある。使っている様子は無い。

さらに進むと、水子供養のお地蔵さん、建物がある。

山を下りきると池があり、その先に見えたのは、例の大仏だ!めちゃくちゃ大きい。肩から上しかないのが、さらに異様さを引き立てている。

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大仏の横顔を発見

その脇に台座込みで5メートルくらいのそこそこ大きい坐像があるんだけど、大仏がでかすぎて可哀想。

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肩身が狭そうだが顔が小さくて肩幅広い坐像

とりあえず写真をバシャバシャ撮っていると、見知らぬおばさんが近づいてきた。ミステリーハンターみたいな格好をしている。

そのおばちゃんは入場口で受付を担当している方で、そこで初めて入り口を間違えていたことを知った。そういえば入場料も払っていない。(大人800円)

よくよく見ると、確かにこっちの方が入り口っぽい。駐車場も広い。まず入場してすぐ、(入場前から見えるけど)大仏を見て、そこから山を登って洞窟見学というのが正規のルートのようだ。

逆流してしまっていたわけだが、一番の見所を最後にとっておけたので、これはこれでアリだと思った。

お土産屋と入場受付がワンオペ

入場口から20メートルほど離れたところにお土産屋があった。そこでシールと絵葉書を購入。お会計をしようとレジに行くと、先ほどの受付のおばちゃんがいた。

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シールと絵葉書

会計をしようとしたら、今度は受付の方に入場希望者が来たらしく、「ちょっと待っててください」というと受付の方にいってしまった。

入場口とお土産屋はそれなりに離れているから2名いたほうが良いはずだが、それほど人も来ないんだろうな。

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駐車場から撮影したハニべ岩窟院の入り口

大仏さんを一応ぐるりと回って観察すると、向かって左側に螺髪が一粒落ちていた。70センチくらいかな。

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落ちていた螺髪

まとめ。「ハニべ岩窟院」は良い観光スポット。

B級感をビリビリ感じるスポットだったが、一緒に行った人たちは「わりと真剣に地獄について考えさせられた」とのことで、モノの見方は人それぞれだなと再確認した。

個人的には資金不足で肩までしか作れなかった巨大大仏、逮捕された二代目院主など、エピソードもイケてるので、生きてるうちにあと3回は行きたいと思う。 f:id:tukamen:20180630110641j:plain