小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

BOOKOFFの百円コーナーを愛する【大判の棚編】

せどり

「副業でせどりをやろう」とか言ってるのをたまに見かける。古本屋で安く買って高く売るみたいなことらしい。違法行為では無いし、別に何か悪いことをしているわけでは無いんだけど、なんか気持ち悪いなと感じる。価値ある本を探して高く売ろうということではなく、薄利でも値段に差があれば仕入れて売る、みたいなことをしているらしい。僕が学生の頃は駅のゴミ箱でジャンプ拾って古本屋に数十円で売るおじさんがたくさんいたけど、それに通じるものを感じる。

古本屋の楽しみ方

古本屋に行くなら楽しんだ方が良いと思う。僕も古本屋が大好きだし、特にBOOKOFFの大判コミックの100円コーナーをこよなく愛している。目線は「せどり」の人間とは全く違う。面白い漫画を探している。

大判コミックの100円コーナーは、宝の宝庫なのだ。宝=高く売れるではなく、面白い漫画があるということだ。もちろん棚の8、9割は人気漫画の愛蔵版の5巻だけとか、大衆に一瞬で消費されてしまった漫画(ぼく、オタリーマン。など)で占められている。ヘルタースケルターも多い。でも、残りの約1割の中に、BOOKOFFの店員が手に負えなかった、どうしていいかわからなかったであろう逸品が紛れていることがあるのだ。探し方は二通り。

好きな作家の作品を探す

好きな作家があれば、その人の作品が無いか探すと楽しい。僕が一時期全国のブックオフで探していた宝は、いがらしみきおの「ネ暗トピア」(全7巻)だ。ぼのぼのより前のエログロ四コマは中々現物が手に入らない。でも、大判の100円コーナーにたまに1冊だけ置いてあるのだ。2冊以上あることは無い。1冊だけでは値段のつけようが無いのだろう。100円で売っている。

僕はとにかくこの本が読みたくて、日本各地に旅行に行くついでにBOOKOFFに立ち寄り、1冊ずつ集めた。一緒に行った友達に嫌がられてもBOOKOFFに立ち寄った。ドラゴンボール集める気持ちで集めた。最後に四星球(4巻)を茨城で見つけた時はシェンロンが出てきたと同じくらい嬉しかった。今はkindle unlimitedで全巻無料で読めるんだって。良い時代です。

吉田戦車ぷりぷり県もそう。1冊ずつBOOKOFFで買った。苦労して全部集めて間もなく、文庫版の発売が発表された。良い時代です。

こんな感じで好きな作家とかターゲットを頭に浮かべて、「ないかな〜」って探すのは結構楽しい。活動期間の長い作家さんだと作品全部知ってるってあんまり無いから、「こんなの書いてたの?」っていう発見もある。

新たな作家との出会い

目当ての作家がいなくても、掘り出し物があることがある。僕が最近 BOOKOFFで知ったのはフジモトマサルさんだ。ズルで100円コーナーではなくて普通のコーナーを見ていて、600円くらいしたんだけど「夢みごこち」という作品を買った。絵柄がすごくよかったので、思わず買ってしまったのだ。

結果、めちゃくちゃ、もう本当にめちゃくちゃセンスのかたまり、最高の本だったんだけど、残念なことにもうフジモトさんは若くして亡くなっていた。ちなみに、この本絶版で、アマゾンで中古が8,500円で売っている。利益率高くない?僕は売らないけど。

まとめ

まあ何が言いたいかっていうと、その作品や作家に興味を持って古本屋回ると面白いよってこと。値札とタイトルだけ見るなんて、ただの労働じゃん。楽しい方が良いと思うけどな。余計なお世話か。

最近買った100円漫画。さて何の漫画でしょう。当てたらすごい。
最近買った100円漫画。さて何の漫画でしょう。当てたらすごい。