小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

1日で「カメラを止めるな!」と「プーと大人になった僕」を観た話@小田原の映画館

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カメラを止めるな!」ようやく観れました@TOHOシネマズ小田原

凄く話題になっているのは知っていたから、どうしても観たかった「カメラをとめるな!」。小田原では鴨宮の「ダイナシティ」にあるTOHOシネマズで上映している。週末中々時間が取れなかったが、遂にこの前の土曜日に観に行くことができた。

朝起きてTOHOシネマズの空席状況を見てみると、ガラガラ。さすがの感染力も、小田原に来て若干勢いを弱めたか。ゆっくり準備して、車でダイナシティへ向かう。駐車場へ車を止めて、映画館の中へ。

初めて入ったけど、綺麗で静か。大体ショッピングモールの映画館て華やかなお店の間を抜けてようやくたどり着く必要があるけど、ここは入ったらすぐ映画館で、気が削がれなくて良い。

券売機でチケットを買う。朝見たときより席が埋まっているが、それでも全体の8割は空席だ。のんびり見られそうでありがたい。朝ごはんは家で食べてしまったので、ホットコーヒーだけを買って、上映部屋へ。

感想。軽微なネタバレあり

ハードルは上がり切った状態で見たけど、面白かった。そんなに深く考えずに観ることができる映画。娯楽として良い。

全員知らない役者さんというパターンは新鮮だった。でも、だからこそ前半で演じた役柄と、後半の役柄のギャップをより強烈に感じるのだろう。こちらが持っている情報が無い、無名の役者さんだからこその効果だと思う。あと、偉いおばちゃんの顔のインパクトがすごかった。

演技はちょっとばかり大根なところもある俳優さんが多かったが、さして気にならない。話が面白ければ、その辺りもカバーできるんだろうと思う。ここまで大きく当たったのは運という言葉に近い細かな事象の噛み合わせの結果だと思う。でも、注目に値する面白さの映画であることは間違いない。低予算で本当に見事だし、上田監督や出演者の方々の次の活躍も気になる。

もうみんな観たと思うけど、これから観る人へ

序盤のカメラの手振れでちょっと気持ち悪くなってしまった。伏線が大事な映画なのはなんとなくわかっていたから極力見続けていたかったんだけど、途中ちょっと耐えられない時間があって、目をつぶったりしてやり過ごした。僕は強めのブランコで酔う三半規管ヨワヨワ人間なので、普通の人は平気かも。でも、乗り物酔いする人はなるべく後ろの方で見るとか、気持ち悪くなったら無理せず目を閉じるなどして自衛した方が良いと思う。37分我慢すれば、あとは大丈夫。

この日2本目の映画、「プーと大人になった僕」を観た@小田原コロナワールド

劇場で映画を観たのは「シン・ゴジラ」以来。「カメラを止めるな!」が面白かったことに加え、空いてて過ごしやすかったこともあって、すごく満足した。14時くらいだったので、もう1本何か観ようと思いたつ。

そういや、予告編で「プーと大人になった僕」が流れていた。クマのプーさんの映画だ。同じTOHOシネマズで上映している。ただ、吹き替え版のようだ。スマホで評判を調べてみたら、「大人になったクリストファー・ロビンの声が堺雅人さんで、途中から半沢直樹としか思えなくなった」的な感想がチラホラ。それはちょっと嫌だなと思い、字幕版を上映しているところがないか調べたら、車で5分ほどの「小田原コロナワールド」で上映していることが判明。そっちに移動することにした。

車で「小田原コロナワールド」へ。初訪問。1階はパチンコ屋、ゲームセンター、カラオケ。あと食事ができる場所が少しだけ。10代と思しき若者が友達と一緒に遊んでいる姿が目につく。映画館は2階。

まだ上映まで1時間ほどあるが、中年男性1名で時間潰すにはちょっと辛い。お腹は空いていたが、コロナワールドの食事処はあまりそそられなかったので、車で5分ほどのところにある「がってん寿司」で腹ごしらえ。そして再訪問。

映画館の入り口でキャラメル味のポップコーンとコーヒーを購入し、上映部屋へ。こちらもお客さんはまばら。

キキララ事件

席に座り、ポップコーンとドリンクを設置。準備万端。そこでふと思う。プーさんの映画ということで気楽な気持ちで観る気でいたが、さっきの予告編ではちょっと感動ポイントもありそうだった。

僕は元来涙腺が弱めの人間ではあるんだけど、加齢とともにちょっと悪化している。あんま言いたく無いけど、井の頭公園の花子が死んで、お花を上げに言ったときに号泣してしまったほど。大人なのに。

つまり、今の自分の感動耐性に全く自身が持てない。万が一を考えて、涙を拭くハンカチを持っとこう。と思っていつも持ってるカバンをごそごそしたら、一枚のミニタオルが出てきた。サンリオの「キキララ」がプリントされてる、すごくファンシーなやつ。タオル置き場の上に置いてあったやつを、柄を確認せずに持ってきてしまったのだ。

キキララのミニタオルを握りしめながら、くまのプーさんの映画を一人で鑑賞する男性(36歳)

時代が時代なら無期懲役まであるなと思いながらも、背に腹は変えられないので、そのスタイルで鑑賞することにした。

プーと大人になった僕」感想。ネタバレあり

プーさんやイーヨー、ティガー、ピグレットなど、かわいいキャラクターがタオル地のぬいぐるみみたいな不思議な質感で動き回る。

大まかなストーリーは、予告編をみればだいたい想像できるようなもの。大人になり、ブラック企業の中間管理職として働くクリストファー・ロビンが、いよいよ無理難題を突きつけられて腐りかけの所、プーさんと再開して一度は邪険にするものの、徐々に心を取り戻し、家族の大切さに気づく。最終的には会社の課題も解決する。って感じだ。

正直最後の会社の課題が解決するあたりは強引だったけど、まあそこはそんなもんだよね。ハッピーエンドでよかったなと思った。

プーさんの言葉はとても良い。

「なんにもしない」って最高の何かにつながるんだ。

とか。
俺もプーさんみたいに生きたい!と思いつつも、僕を知る人からは『お前はもう十分「なんにもしない」をやってるよ』と言われそう。