小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

寄付を募るフットサルチームについて調べた

寄付を募るフットサルチームを知ったきっかけ

フォローしているフットサルの情報の方がこんなつぶやきをしていた。

どこのどなたかは知らないけども、つぶやきが面白いのでいつも拝見している。

この書き込みをみて「寄付でリーグに参戦とはどういう事だろう」と思い、「フットサル ライセンス 寄付」とかで検索してみたら、これかな?と思うのがあった。

http://tacalcio.com/archives/3405

カルチェットという、神奈川県の女子1部リーグのチームらしい。「news」で寄付を募っている。

この記事が掲載された日時はわからなかったが、下記ブログの掲載日は2018年07月08日(日) なので、そのあたりだろう。寄付の期限は8/31までとなっている。

そして、代表者の名前を見ると、なんとなく懐かしい気持ちに。

「リーグ参加のために指導者ライセンスが必要」について

newsを読むと、下記の記述がある。

急ではございますが来年度以降リーグに所属するにあたりチームに1名、指導者ライセンスを持ってる人がいなくてはリーグに参入できないことになってしまいました。
当クラブとしては来年度以降もリーグに参入したいと強く思っております
しかし指導者ライセンス取得に約15万円の費用が発生します。

冒頭のツイートの記載と矛盾しない。

それにしても15万円の寄付とは。一体どのような計算なのだろうか。寄付そのものの良し悪しは置いといて、金額の正当性を少し調べてみた。

神奈川県フットサルリーグの規則変更

神奈川県女子フットサルリーグの「第13回 神奈川県女子フットサルリーグ2018 1部 大会要項」と書かれた大会要項を見ると、下記の文章が確認できる。

(9)日本協会認定「フットサルC級ライセンス」以上の資格保有者が、1名以上役員登録をすること。
但し、猶予期間として、2018年10月末までに取得できれば良しとする。
フットサルC級ライセンス保有者が不在のチームは、2019年度はef-1に降格する。

2017年版も発見した。

こちらには上記の「ライセンス保持者」に関する記載は無い。

つまり、この部分が、最初に引用した「来年度以降リーグに所属するにあたりチームに1名、指導者ライセンスを持ってる人がいなくてはリーグに参入できないことになってしまいました。」の部分だと思われる。

ちなみに、下位カテゴリである「ef-1」および「ef-2」の要綱には下記の記載がある。

(12)2019年2月でに、日本協会認定「フットサルC級ライセンス」以上の資格保有者が、1名以上役員登録ができること。
  但し、1部自動昇格および1部との入替戦に参加しないチームは、除きます。
  ※2021年度は、「日本協会認定「フットサルC級ライセンス」以上の資格保有者が、1名以上役員登録をすることになる。

1部リーグよりも猶予期間が長いが、それでも約半年で上位リーグと同様に「フットサルC級ライセンス」以上の資格保有者を役員登録する必要があるようだ。

もう一個ちなみに、男子フットサルリーグの1部、2部でも同様のルール変更があった模様。3部では特にその変更はなかった(フットサルC級ライセンスを持った役員は不要と思われる)

2017年: SuperSports XEBIO 第20回神奈川県フットサルリーグ2017
2018年: SuperSports XEBIO 第21回神奈川県フットサルリーグ2018

県リーグ参加に必要な「日本協会認定 フットサルC級ライセンス」とは

詳細は下記のJFAのページに書いてある。
http://www.jfa.jp/coach/news/00015556/

3日間の合宿形式で講義を受けるらしい。
費用は下記の通り。

受講料:25,812円
宿泊費:20,000円(1泊3食付きで約1万円×2泊)
資格登録料:5,000円(合格時に発生)
合計:50,812円

これだけだと15万円とは開きがあるなあ、と思いきや。かかる費用はこれだけではなかった。

フットサルC級コーチライセンスの取得の受講資格

受講資格をよく見ると、下記の条件があった。

下記すべての条件を満たしている者であること
(1)現在、公認サッカーC級以上のライセンスを保有していること
(2)現在、指導の現場を有していること

つまり、「公認サッカーC級以上のライセンス」を持っていないと、フットサルC級コーチライセンスは取得できないのだ。

フットサルC級コーチライセンス取得に必要な「公認サッカーC級」とは

「公認サッカーC級」を調べると、JFAの下記のページがあった。
http://www.jfa.jp/coach/official/training.html

「C級コーチ養成講習会」の部分を見ると、受講資格は18歳以上であれば大丈夫そう。
受講料は「主催団体が決定する」とあるので、神奈川県の受講料を調べてみた。
http://www.kanagawa-fa.gr.jp/gijyutsu/30_C_A.pdf

「遅刻・欠席一切不可」「実技は大変ハードです。十分なトレーニングを行なってからご参加ください。」などのガチ感を醸すワードが並ぶ。

土日祝日14日間を使った、本格的なもののようだ。今更だが、昔チームメイトが取りに行っていたことを思い出す。大変だと言っていた。

受講料は「51,942円」。結構高い。合宿ではなく通いなので、交通費は1日往復1,000円と仮定すると、14,000円かかる。

受講料:51,942円
交通費:14,000円
合計:65,942円

フットサルC級ライセンス取得にかかる費用合計

ゼロの状態からフットサルC級ライセンスを取得する場合、結局いくらかかるのか。

サッカーC級取得:65,942円
フットサルC級取得:50,812円
総合計:116,754円

約12万円かかる、というのが結論だ。
交通費や宿泊費など変動要素もあるが、概ねこんな感じだろう。

算数が苦手なのと、ネットの情報だけで調べたので、違っている所があれば優しく教えて頂けると幸いです。

「15万円の寄付」は妥当か

上の金額が合ってるならば、冒頭紹介した「カルチェットフットサルクラブ」の寄付金額の設定については、交通費などのブレを考えれば、そんな無茶苦茶ではないのかなと思う。あらぬ疑いをかけられないためにも、収支報告はやっといた方が良いと思うけど。

フットサルチームの運営費を寄付で賄うことの良し悪し

チームの運営費用を寄付金で担うことについて、個人的にはアリだと思う。寄付する人が納得してればよい。ただ、継続的なチーム運営に結びつくのかは謎。

端的に言って「出す側のメリットが無いから」だ。身内からではなく広くあまねくお金を集めるには、見ず知らずの人の財布からお金を吐き出させる魅力が必要だ。Fリーグでも実現できていない事を地域リーグの1チームが実現できるのか。できたらめっちゃすごい。

地域リーグのフットサルチーム運営

これに限らず地域の競技系リーグでは、年度の変わり目に費用負担が増えるってのはよくある話だと思う。

15万円が大金であることは間違いないが、一方ではこの程度の金額がどうやっても集められない、プールもしておけないチームということであれば、遅かれ早かれどこかで行き詰まるのではないか、とも思う。

そういう意味において、プロでもないのにきちんとチームを運営している地域リーグ所属チーム代表者のことは全員尊敬している。よほどできた人間か、変態かどちらかだと思う。

ノルテの健生は変態。嘘。