小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

フジロックフェスティバル2016に行った話

フジロック初日。

一緒に行くのはいつものメンバー(Kさん、Tさん、Wさん)。

 

毎年思うけど、年々夏フェスが来るのが早くなっているように感じる。

自分は今34だけど、30過ぎてから人生イベントが押し寄せ、

新しいことが多い毎日にドタバタしているとあっという間に一年が過ぎ去るイメージ。

「毎日同じような日々を過ごしているとあっというまに時間が過ぎる」という話も聞くけど、どっちが正解なんだろ。

とにかくもうちょっと緩やかに1年を感じたい今日この頃。

 

僕は2010年からの参加で、途中1回行かなかったので、今回で6回目の参加。

他の3名はもっと昔から参加している。

朝7時に新宿に集合し、Tさん運転の車で苗場へ向かう。

Kさんが毎年のエピソードをスマホにメモっているので、

車内ではそれを元に思い出をふりかえるのが通例。

僕が現金、カードを全て家に忘れた話や、

「FranzFerdinand、スゲーよかった!」と興奮した帰りの車内でかかったtake me outを聞いて「誰の曲ですか、コレ」って聞いた話なども全て蒸し返される。

ミスが命取りになる旅行なのだ。

今回は誰も大型の忘れ物(チケット、お金)をせず、平和に苗場までたどり着いた。

 

会場のゲートをくぐって、いつもの場所に基地を作ると、苗場食堂でビールを買って乾杯。

苗場食堂は専用のステンレスコップ(新潟の燕製)を2,000円で販売していて、

このコップを使うとビールが600円→500円に割り引かれる(苗場食堂限定)。

僕は2年前に購入したんだけど、昨年のフーファイターズを前の方で見たときに、

ポーチに入れていたらチャックが開けられ紛失。

今年もう一回購入した。

紙コップで飲むよりうまい。

 

最初のフェスご飯は、ところ天国で食べる事にした。

6回も来ればハイジのカレーが地雷ということは分かっているので、

違うお店の「スパムガーリックライス」を注文した。

そして激高した。

お店にはり出された商品写真にはスパムの下に「ガーリックライス」としてチャーハンみたいなのが写っている。

しかし目の前のさらにあるのはガーリックのにおいのついた白米。

温度があまり高くない状態で炒めたのだろう、油まみれ白米。

フェスのご飯が写真と違うのはあるあるだが、料理そのものが全然違うってのは酷い。

そして当然おいしくない。

フェス飯に潜む魔物に初日の朝一から鼻頭をぶん殴られ、

意気消沈しながら見たホワイトステージのLA GOSSA SORDAは特に印象が無い。

 

アバロンに移動して中村佳穂を見た。

女の子がピアノを引く横で、ハゲたおじさんがハケで段ボールをはたくという編成。

アドリブ?というのだろうか、即興的な要素が強めで、とても楽しく聞けた。

途中でホワイトステージの音が漏れ聞こえてきて、

徐々に「漏れ聞こえて」というレベルを超えて侵入してきた。

一緒に見ていたKさんと「なんか面白い事やってるのかも」と思い、ホワイトステージに移動。

そしたらなんか入れ墨はいった怖げな人がヤイヤイ言っているだけだった。

拍子抜け。

グリーンステージに戻って、JAKE BUGGをのんびり見ながら少し寝た。

 

目を覚ました後、ホワイトステージに戻って、The Internetを見た。

おしゃれな感じ。「ザ」じゃなくて「ジ」。

ボーカルの人が女性か男性か分からなかった。(後に女性と判明)

フィールドオブヘブンに移動し、JUMP WITH JOEY見物したあと、

アバロンの裏手の富山あおぞら屋台のタコスカレーを食べた。

これはとてもおいしかった!トマトの酸味が疲れた体に染み渡る。

 

特に見たいものがなかったので、ホワイトステージに戻ってillionを見た。

わりとガラガラだったので、ステージ脇でイスに座って見物。

近くで見ていた男性が奇抜な踊りでノリノリになっていたので、そちらに注目してしまった。

蟷螂拳の達人のような動き。

周りの人もステージ上の野田さん以上に、カマキリマンを気にしてしまっていた。

また是非見たい、カミキリマン。

その後はヘブンに移動し、リー・ペリーおじいさんの生存を確認。

前回来たときは気だるい感じで「ウェルカムトゥジャパ~ン」と発するだけのシケた存在であったが、

今回はなんとなくやる気がある様子。

Tさんは「やる気があればあったでつまんねえなあ」という感想。

頑張るほど必死なるほど魅力が失われる。

確かにそういうものもある。

アバロンに移動してNakamuraEmiを見物。

小柄な女性で、miwa的な歌を歌うのかと思いきや、魂のラップ。

女性版morohaとでも言うのだろうか、心揺さぶられる良いライブだった。

グリーンステージに戻る途中のホワイトでFlight Facilitiesがやっていた。

ステージ上には金髪でスタイル抜群の女性が踊り歌っている。

Flight Facilitiesのことを全然知らないので、「こういうのだったらちゃんと見たかった!」と後悔。

しかし、その女性はその曲を歌いきるとすぐに退散。

どうやら1曲だけの登場だった様子。なんだ。

 

グリーンでシガーロス見て、晩ごはんは苗場食堂のとろろめし。安定したおいしさ。

23:30からレッドマーキーでWさんが観ることを熱望していたD.A.N.を拝聴。

あんまり刺さらなかったのは、たぶん眠かったから。

宿に戻って就寝。

 

2日目。

この日も晴れている。暑い。

10:20からマーキーでhomecomings。けだるい感じでナイスメロディ。

hurtsという曲がよかった。

僕が言えることではないが、英語があんまり上手ではないので、日本語で歌ったほうがよいのでは。

と聞いた直後は思ったが、よくよく考えると今の感じが味があっていいのかも。

リースクラッチペ理論。

グラスステージに戻ってWANIMAを見て、苗場食堂でごはん。

そのままマンウィズを見て、TRAVISでもいいかなーと思ったんだけど、

CON BRIOが気になったので、ヘブンに移動。これが大正解だった。

曲全然知らないけど、めちゃくちゃ楽しかった。

まずボーカルの身体能力がヤバイ。バク転しまくっていた。

ついでに歌もうまい。曲もいい。

文句なしの2016年ベストアクト。

 

アバロン松崎ナオ

NHKの番組「ドキュメント72時間」のテーマ曲「川べりの家」を歌っている人。

完全にその歌の情報しかない状態だったので、MCがエキセントリックで驚いた。

わからんもんですね。

エゴラッピンをチラ見して、グラスへ戻り、BECK

一番有名な曲しか知らなかったけど、良い感じだった。

 

ご飯食べて、23:50からMOROHA@苗場食堂。

極小ステージかつ遅い時間にも関わらず、結構人が集まっていた。

T氏が目撃したところによれば、ステージ前の方では号泣している人がいたらしい。

恐るべし。ギャラクシー。

2日目終了。

 

3日目。

朝一はレッドマーキーのスロットマシーン。

行きの車内で一番の話題となっていたタイのバンドだ。

小柄、オールバック、グラサンと三拍子そろったボーカルが、独特の英語で歌い上げる。

お客さんはまばらだったが、それなりに盛り上がっていた。

最終的にはメンバーがやっていた気功砲みたいなポーズみんなで真似して一体感。

 

2cellos聞きながら睡眠。

そのままグラスでstereophonicsを聞いた後、ホワイトに移動。

ロバートグラスパーを見る。

ロバートグラスパーが一体どんな人なのか知らなかったので、

一番真ん中の目立つ位置でトランペット吹いてたおじさんがその人だと思っていたら、

脇でピアノ弾いてた人がロバートグラスパーとのちに判明。

 

さほど興味が無いロバートグラスパーさんをなぜ見に行ったかというと、

次のベビメタを確実に見るためだ。

ベビメタはどうしても見たかった。

場合によっては入場規制がかかると思い、万全を期したのだ。

そして同じことを考えていたのは僕らだけではなかった。

実際、ロバートグラスパーさん時点でホワイトステージは大混雑だったが、

ロバートグラスパーさんの出番が終わっても、そのまま残るお客さんが大半であった。

そんな竹馬みたいな下駄を履いている事など知らないロバートグラスパーさんのご機嫌なこと。

ステージ上から写真を撮って、ご満悦。

後のtwitterでも「フジロック最高だった」と言っていた。

たちの悪い人間が、ロバートグラスパーさんに真実を伝えないことを祈るばかり。

 

そして念願のベビメタ。

ギミチョコ、イジメダメゼッタイ、YAVA!の聞きたかった3曲が聴けてよかった。

特にイジメダメゼッタイが圧巻だった。

何が圧巻だったかというと、隣で見てたおじさん。

おそらく根っからのベビメタファンであると思われる、白髪交じり、巨漢。

盛大に飛び跳ね、全力で合いの手を入れていた。

サビの「ダメダメダメダメ!」を全力でシャウト。

イジメがいかにダメかを再認識させられた。

 

そのままホワイトでexplosions in the skyを拝聴。

夜に映え、とても格好良く、いい感じ。

ただ、やはりレッチリは見ておこうということで泣く泣く途中で切り上げ、グリーンステージへ。

 

そしてレッチリ。グラスステージはやっぱり大混雑。

元々ファンではないが、一応見とこうと思って。

正直思ったほど迫力を感じなかった。

カリフォルニケイションや、バイザウェイなど懐かしいのが聞けたのは良かった。

が、やっぱり何かパワーを感じなかったのだ。

別に悪くはないんだけど、ビンビンこない。

過去見たヘッドライナーの中で、foofightersやcoldplaymuseradioheadが醸し出していた凄みを感じなかった。

前にレッチリを見たことがある人も似たような感想で、

その人たちは「フルシアンテ抜けた影響でかい説」を提唱していた。

 

<その他雑記>

今年のフジロックでは全体的に若い人が増えていたような気がする。

アメトークのハライチ澤部さん効果だろうか。

 

3年連続で3日間ほぼ雨が降らなかった。(ベビメタのとき少しパラついた)

せっかく野鳥の会の長靴を新調したが、全く出番がない。

 

一方、日中は日差しが強く、特に12~15時あたりがツラい。

当たり前だけど、日焼け止めは必須だ。

ハワイで買った秘密兵器、「SPF100スプレー」(国内では50が上限)はさすがの効き目で、

かけたところは無事だった。

ただ、使った部分の「肌が息してない感」が凄いため、顔面への使用は控えた。

(Tさんに貸したら顔に思いっきり吹きかけていて、心配になった)

 

顔には別途持ってきていた普通の日焼け止めを塗布。

去年の残りかつ保存状態が悪かったのか、なんだか下品に変色しており、

効き目もイマイチだったため、顔は結構焼けてしまった。

 

オアシスに天下一品風のラーメンがあって、おいしかった。

 

加藤登紀子をどこかで見た気がする。

 

以上。