小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

謎の『鉄人』に会いに宇都宮動物園へ

日曜。

前日のリーグ戦と、久しぶりに参加したゼブラサッカーで疲れ切って、寝坊しちゃったからもう正午。

なんとなくドライブ行きたい気分だったので、とりあえずワンダーJAPANのアプリ(無料)を見て、

そこそこ近場の面白そうなスポットを探す。そして見つけたのが「宇都宮動物園」。

紹介画像の鉄人28号風味のオブジェが気になったので、ここに行くことにした。

東北自動車道で約2時間。宇都宮ICを降りてすぐ。

看板は出ていないが、曲がるポイントには不気味なキリンのオブジェがあって分かりやすい。

分かりにくくてもよいので、もう少しかわいい方がいいんじゃないだろうか。

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▲不気味なキリン(帰りがけに撮影)

キリンを曲がり、田んぼの脇を通ると、舗装されていない駐車場が左右に2つ。

近い方の駐車場はほぼ満車。40台くらいは停まっている。

そして、その駐車場を見守る鉄人発見。

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▲鉄人

目は光るのだろうか。電球っぽい。

そのまん丸の瞳で車上荒らしを見張ってくれているのだ。

胸にさんぜんと輝く「宇都宮動物園」の文字。

勉強不足の僕には全く脈絡が無いように思えるが、何か深遠なる理由があるのだろう。

「鉄人を見る」という目的は達成したが、一応動物園も見ておくことにした。

入場口に向かう途中の看板に気になるものが。

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▲楽しいよ

「動物の~あげると」と「楽しいよ」(&キリンの絵)で明らかに筆を持ち替えている。

本来、「結果」である「楽しいよ」は強調したいものだと思うんだけども、

それを書くにつけ消え入りそうな薄い色を選択するあたりに底知れなさを感じる。

案内図も手書きだ。

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▲案内図

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▲入場ゲート

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ゴジラの石像も

(地方の石屋さんってゴジラ作りたがる傾向ありませんか?)

入場料は1,200円。ワンダーJAPANアプリには1,000円と記載されていたが、値上げしたんだろう。

「楽しいよ」のエサは1つ100円。中身はカットした野菜やくだもの。1つ購入。

入口の左手にはプールがある。この時期は釣堀として営業中だ。

いわゆる「としまえんスタイル」。3,4組の家族が楽しんでいた。

更に入っていくと、作り物の巨大なカバが。

本物のカバもちゃんといるのに、なぜこんな実物大のものが必要だったのだろうか。

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▲精巧なカバ像

そしてその脇にサラっと展示されている動物に、僕は目を疑った。

この動物はまさか…

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▲この動物は…

なんとホワイトタイガーだった。

本来その動物園の目玉になれるホワイトタイガーが、しれっと展示されている。

見ている人も5人くらい。

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▲ホワイトタイガーだ

なんというありがたみの無い展示だろう。もちろんいい意味で。

近くでじっくり見ることができた。有名動物園ではこうはいかないだろう。

調べてみたら、なんと4日前に来たばかり。

宇都宮動物園で繁殖したキリンと交換で、東武動物園から引っ越してきたらしい。

読売新聞に素晴らしい記事があった。(魚拓)

http://megalodon.jp/2015-0430-1153-46/www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/feature/CO014791/20150326-OYTAT50004.html

園長の「キリンがいなくて何が動物園だ。」はカッコイイ。

その園長の情熱のたまものであるキリン。

デカイのが2頭と子供が1頭。

入口で購入したエサをもって差し出すと、上からゆっくり顔が降りてくる。

目はとても優しい。閉じた口の隙間から出た長いベロが小刻みに震えている。

その長いベロで手からエサを巻き取ると、あっという間に飲みこんでしまった。

楽しい!が、手にべとべとの唾液が。粘りが凄い。

親切なことにキリン舎の目の前にトイレがあるので、洗う。

キリンの次はゾウの宮子(41歳)。

井の頭動物園のはな子よりもだいぶ活動的。

柵ギリギリのところからエサをもって手を伸ばすと、わりとすぐ寄ってきて、

鼻を伸ばして受け取ってくれた。

鼻汁が手にネットリ。キリン舎の前まで戻ってまた手を洗う。

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▲よく動くゾウの宮子(鼻汁すごい)

ゾウの隣にはカバがいる。

ゾウやカバなどの巨大動物は危険な面もあるから、

大体の動物園では遠くから眺める感じだと思うんだけど、ここはどちらもかなり近い。

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▲カバが近い

動物たちのオリの手入れもわりと行き届いているように感じた。

見物客がそんなに多くないこともあるんじゃないだろうか。

動物たちもなんとなくのんびりした雰囲気だ。

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▲放心状態のミーアキャット

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▲くつろいだ様子のツキノワグマ

動物園の奥には池があった。

「これはもしや…」と思い近づくと、

やはり野生化した鯉が大量に浮かんできた。

動物はのんびり、鯉は激しく。

これが北関東のレジャー施設のトレンドだ。

牛久大仏で検証済み。

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▲圧倒的な鯉の勢い

池の脇には年代物の遊具が並ぶ。

昔遊園地の屋上にあったような、ウルトラマン仮面ライダーの背中に乗るタイプ。

100円入れると前後に動く。

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ウルトラマン

背骨2,3本は持ってかれてるフォルム。

乗って100円入れてみたが僕の体重では全く動かず、グーというモーター音がするのみ。

足でちょっと体を浮かせると、ちゃんと前後に動いた。

雨でさびたりしてるし、故障は時間の問題だろう。

ウルトラマンの後ろに控えるのは巨大なクマ。

3メートルくらいある。

近くにクマが展示されているわけでもなく、脈絡は無い。

その後ろにはさらにまた別のウルトラマンと犬(?)がいる。

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▲巨大グマ

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ウルトラマンと犬(?)

クマから先は遊園地になっているようだ。入って右手にはイベントスペースが。

トラとペンギンの着ぐるみが、有名な妖怪の唄に合わせて踊っている。

観客は4組の親子だけだ

「これぞ場末の遊園地!」と膝を叩きたくなるような切ない光景。

しかし、小さな子供にとってみればジ○ニャンだろうが雑種のトラだろうが関係ないだろう。

とても喜んでいる様子だった。

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▲トラとペンギンと子供たち

イベントスペースの脇にはガリバーがいた。

入口の園内地図に描かれていた彼は人懐こい笑顔を浮かべていたはずだが…

実際は黒目がちでどこか得体の知れなさを感じさせる謎外人だった。

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▲看板

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▲現実

遊園地の奥には謎の城がある。

とにかく一貫して脈絡が無い感じで好感が持てる。

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▲唐突な城

前を歩いていたカップルが城の中に入るようだ。と思ったら10秒くらいで出てきた。

心なし、困惑したような表情を浮かべていたのが印象的だった。

お城の写真を撮り終えて、僕も城の中に入ってみることにした。

入り口には「飼育員が撮ったどうぶつ写真館」の立て看板と、入場料100円を徴収する箱があるだけで、

特に受付などは無い。

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▲立て看板

入り口脇のケースには何の説明も無く何かの動物のツノがぶら下がっている。

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▲ツノ?

この時点で「もう…」という感じだったけど、応援の気持ちも込めて100円入れて、奥に進んでみた。

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▲中はこんな感じ

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▲剥製とか

この1部屋で終わり。

虫とか動物の剥製が陳列されている。

飼育員が撮った動物の写真はどこだ!と思ったけど、おそらく実際はもう営業してなくて

あの看板も適当にしまってあったということなんだろうと思い至った。

入り口閉めといてほしかったという気持ちと、一応中が見られて良かったという気持ちが複雑に絡み合う。

その後はツキノワグマ、ホワイトタイガーをもう一回じっくり見てから退園。

宇都宮動物園は、私営ならではのズサンさが良い方向に向かった、イケてる動物園だった。

動物が雑に扱われているという意味では全くなく、むしろ動物は大事にされているようだ。

動物と人間とのふれあうチャンスが他の動物園よりも多く、動物との距離も近い。

入り口のキリンポスターの「楽しいよ」に偽りなし。

<おまけ>

宇都宮動物園は私営ということで、動物と地元企業のコラボ看板がたくさんあった。

手書きで、味があって良し。

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▲ホワイトタイガー×造園業

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▲ライオン×ラーメン屋

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▲フラミンゴ×車のパーツ屋

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▲サル×餃子屋

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▲ビーバー×ラーメン屋