小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

マレーシアとシンガポール旅行④〜着色仏像のインパクト編

4日目 期待以上のマーライオンとマリーナベイサンズの失礼なおばさん

最終日。ホテルをチェックアウト後,荷物を預け,観光へ。朝ご飯はラッフルズシティの地下にあるカフェみたいなところ。辛い麺を食べた。この度に来て初めての「普通の味」であった。

 

シンガポールに来たからには見に行かねばならぬ所,それがマーライオン。歩いて向かった。マーライオン周辺は,流石の混雑であった。様々な人種の観光客が集結しており,日本人も多くいた。

 

よく「がっかりスポット」と言われがちなマーライオンだが,想像していたよりも大きく,水をはき出す勢いも相当なもので,個人的にはかなり好きなタイプの名所であった。

 

記念写真を沢山とり満足していると,某アジア系の集団がずんずんとベストスポットに陣取り,段幕を広げ,記念撮影を始めた。僕は写真を撮りおわっていたので関係無かったが,他のお客にしてみれば迷惑至極。

 

曲がったことが大嫌いな僕は,他の観光客の声ならぬ声に耳を傾け,彼らに立ち向かうことにした。スススと忍者のように集団の背後に回り込む。そして,記念撮影をする彼らに混じり,彼らの思い出に能面のような表情で映り込むことに成功した。

遠藤が笑いすぎてしまい,手元には1枚の写真しか残らなかったが,良い写真が撮れた。

(遠藤のfacebookをご参照ください)

 

その後,前夜5000円もむしり取られたマリーナベイサンズに行った。上に乗っかってる船の部分に行くためだ。20SGD(シンガポールドル)を支払い,エレベーターに乗って最上階へ。

 

有名なプールを含め,船の3分の2は宿泊者専用。僕らは船の先っちょの方にしか足を踏み入れることができない。シット。高さで言えば,高いことは高いが,想像の範囲内。だが,シンガポールに散らばる変な建造物を上から眺めるということが,思っていたよりも凄い事だった。

 

シンガポールのビルは,このサンズだけではなく,自己主張が強いものが多い。何か一癖二癖,パンチが効いたデザインを取り入れている。日本よりも,よりごった煮的な感じで,とても楽しい眺めだった。

 

バーも併設されていた。折角なので入ろうとすると,ふとっちょ黒人の女性に止められる。どうやら入り口でチェック?みたいなのをしているらしい。ぶすっとした態度で「チケット持ってる?」と聞かれ,見せたら渋々中に入れてくれたが,ここまで上がってきてるんだから,チケット持ってるに決まってるだろ。こちらを向くデカいケツめがけてカンチョーの一つも食らわせることで,ジャパニーズフィンガーの爪痕を残してやろうかと思ったが,穴にたどり着く前にケツ圧で指をへし折られそうだったので断念した。

 

バーで一杯飲んだ後は,リトルインディアへ移動。インド人が沢山いたので,カレーを食べることにした。フードコートへ立ち寄り,むちゃくちゃ並んでる店があったので,並んでみることにした。30分以上並んだ。腹が減っているのに,失敗した。

 

店の前にはカレーの鍋があり,おっさんが小銭を受け取るとお皿にカレーとナンを盛りつける。並んでる人はみんなナンとカレーを買って食べている。みんな食べてるのと同じのが食べたかったんだけど,眺めていても注文方法が分からん。

 

マトンやチキンなどの肉の種類が書いてあったり,その他にもメニューは豊富に書いてあるが,みんなが細かに注文している様子は無い。

 

注文の順番が来てしまったので,マトンと書いてあるのを指さして注文した。遠藤も同じやつ。すると,レジの脇でしばらく待たされることになった。

 

他の人はどんどんカレーを持って席へ行く。なぜだ。

 

しばらく待っていると,他の人と同じカレーと,違うナンを皿に乗せて渡された。ナンの中にマトンの肉が入っている特別仕様だ。どうやら,何を頼んでもカレーは必ずついてくる仕組みのようだ。だから,プレーンのナンを頼めば良いだけの話だったみたい。でも,おいしかったから良し。

 

そして珍スポット「シャカムニブッダガヤ寺院」へ

ヒンドゥー教の寺院,イスラム教のサルタンモスクチャイナタウンを通り抜け,カフェで一段落。遠藤は一通り行きたいところを潰したようで,「後は任せた」とのこと。ハンドブックを見て,どうしても気になっていた所があったので,行くことにした。

 

炎天下を歩くこと30分ほど。うんざりとした遠藤とともにたどり着いたのは,ヒンドゥー教の寺院。さっき見たのとは別のところ。象の顔をした神様ががいるので、それを見たかったのだ。

 

散々歩いてこれかよ、と言いたげな遠藤。言いたげっていうか、はっきり声に出てた。

 

心配ご無用。とっておきの素敵スポットがあるのだ。先ほどの寺院から徒歩2,3分。シャカムニブッダガヤ寺院。道路に面していて門はなく、かわりにハリボテっぽいギョロ目のトラが、3つの扉は解放されており、それぞれの扉の上には頼りなげな顔の男性の上半身の象2つとお釈迦様が1つ配置されている。そして建物の中に鎮座しているのは…

 

シンガポール最大の巨大大仏だ!

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イスラム教と仏教が混じり合った、シンガポールらしい見事な仏像である。ほそーい眉毛に大きな鼻、厚みのある真っ赤な唇。色白の肌。

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真剣にお祈りをしている人もいて、大変申し訳ないが、祈る対象としてはあまりに人間っぽい御姿をしておわす。先ほどの寺院からうんざりした顔をしたままの遠藤が、「やっぱり仏像は着色しちゃダメだ。」と呟いたのが印象的。

 

ヒンドゥー教の神様は動物と合体していたり、顔が青色や赤色など、通常の人間にはあり得ない色をしていることも多いため、人間を超越した感じがよく伝わってくる。

 

一方、あんまり普段から見ている人間と姿形がかわらない神様を像とかにした場合、目の大きさがどうだとか、鼻の形がどうだとか、そういうことが気になってしまう。だから日本ではあんまり仏像を着色しないのかもね。わからんけど。

 

帰路へ。空港での屈辱のチョコボール

ホテルの近くに戻って、少し散歩した後、タクシー乗って空港へ。チャンギ空港でも発揮される遠藤氏のステイタス。JALのラウンジでシャワーを浴びることができた。ワールドワイドなビジネスメン遠藤。プライスレス。

 

後はいよいよ、お土産買って帰るだけ。遠藤とは別行動、一人で買い物に行った。妹に強要された化粧品購入を済ませた後、クレメンさんがおすすめと言っていたソーセージを買いに行った。結果としてちゃんとソーセージを買うことができたのだが、カード支払いのあたりでかなりすったもんだがあり、身も心も疲弊した。書くのもつらいので、やめておく。

 

飛行機の時間が迫る。遠藤が売店で買ったチョコレートが良さそうだったので、僕も同じものを駆け込みで買うことにした。レジのそのチョコレートを持っていき、お会計。

 

すると、レジのおばちゃんがレジ脇に置いてあったチョコボールみたいなのを持って、

「これいる?」みたいな感じでぺらぺら言い出した。

 

くれんのかな?そんなわけないよな。あんまり時間もない。どうしよう。よくわからずウンウンと言うと、おばちゃんはポイッとチョコボールを袋にいれ、勿論きっちりお金を取られた。

 

そしてその一部始終を遠藤に見られていた。1分前の自分をぶん殴りたくなるも、時既に遅し。後で見てみたらゴディバチョコボールで、チョコボールのくせに10ドル近くしていた。

 

この屈辱は忘れまい。そして、荷物検査ではコタキナバルで買った缶詰がボッシュートされた。

 

シンガポール旅行。まとめと反省

序盤から中盤、いや後半試合終了間際まで、海外という舞台で十二分に戦えていたように思える。それだけに、最後飛行機に乗るまでの1時間ほどの「魔の時間」が悔まれる。

今後はお土産は余裕を持って買う、レジのおばちゃんの提案は断るというあたりを徹底していきたい。