僕らの漫画
多種多様な漫画家が短編を寄稿している。
俺がここ数年「一番面白い漫画家」と言って憚らないルノアール兄弟による,
「僕らの童貞かるた」という作品も掲載されている。
掲載されている他の漫画と比較すると明らかに「異質」というべき内容ではあるが,
重たいテーマで息切れしそうな中で,休心的役割を果たしているといえよう。
童貞ギャグ漫画といえば小田原ドラゴンさんが有名ではあるが,
更なる活躍を期待すると同時に,絶版になっている「獣国誌」の再版を願う。
某大規模団体関連誌での執筆を知ったときは複雑ではあったが,
作品は作品。期待をしています。
デトロイトメタルシティが大ヒットした若杉公徳さんの新作,「KAPPEI」も購入した。
世紀末に訪れる暗い世の中で人々を救うための訓練のみに生きてきた男が突然都会に放り出され,
とまどいながらも青春を満喫するというストーリー。
KAPPEIのズレた感覚が軸のギャグ漫画ではあるが,DMC同様今作でも脇役が効いている。
今作で言えば釣り堀のおじさん。
2巻が楽しみ。