小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

イタリア旅行記⑦

火曜日。

寝覚めは快調。

遠藤はまだ寝たいとのことで,一人で散歩。

カンポ広場へ行って,路地裏をまわった。

良い朝。ナイス朝。

戻ると遠藤が起きていた。

準備をして,再び散歩へ出発。

朝飯を食べた店に,ガゼッタデロスポルトが。

そして,一面は「メッシがミラノに!」。惜しかったなあ。

戯れにイタリア版ロト6を買った後,シエナのホームスタジアムまで歩く。

スタジアムに人は誰もおらず,スタンドまで入れた。

こじんまりしてて見やすそうなスタジアムだけど,トラックは有り。

現在チームはセリエBに降格しているから,遠藤にしてみりゃ残念なことだ。

Aにいればミランとかインテル,ユーベがここで試合するんだもんなあ。

その後,城壁の上に上がって,写真を沢山取ったのち,

スーパーでお土産大量購入。チョコとかアイスとか。会社,チーム用。

スーパーの前で,じいさんが凄くカワイイ犬を店の前で待たせる場面に遭遇。

頭撫でさせてもらった。ロイくんというらしい。黒い。

遠藤んちに韓国人女性が荷物を預けているという新情報。

僕らが出発するのと同じタイミングで荷物を引き取るとのこと。

というわけで,遠藤んちでその女性と面会。

遠藤と彼女は親しげな様子。

遠藤は「な,何もねーよ!ばかじゃねーの!」と必死に否定してはいたが,

二人の間には確実に愛,もしくは愛が生まれていたように思う。アモーレたもれ。

シエナをバスで出発し,フィレンツェへ。

ウフィツィ美術館は混雑で地獄の様相であったため,美術館前の銅像で我慢した。

途中,ベルギーワッフル屋へ立ち寄った所,店員が日本人と見るや日本語下ネタを連発。

軽めのだと,「ティクゥビタッテルヨ~」とのこと。

もっと酷いのもあった。誰が教えた。

遠藤がたまに行くという小さなアクセサリー屋で,人生初のネックレスを購入。

ブレスレットも買った。

そのブレスレット,最初のサイズが少し大きめだったんだけど,

その店を一人で経営してると思しきロン毛おじさんが,その場で直してくれた。

いい人。

夕方,遠藤と過ごす最後の晩餐。

ムトゥのサインユニがある店だった。

日本語メニューで「野菜の酢漬け」と書いてあったから,

ピクルス的な何かを想像して注文したら,

ふつーにオリーブオイルかかったサラダでショック。

肉はうまかった。

フィレンツェ駅で遠藤と別れた。

次合うのはいつになるだろうか。この悲しみの別れ。

手垢にまみれた言葉ではあるが,親友である遠藤氏にはこの言葉を捧げたい。

お便器で。

一人ミラノへ戻る。

ミラノの駅の近くのホテルで一泊。

水曜日。

遠藤は「一応モーニングコールするよ」と言ってたが,まるで連絡無し。

少し早めのバスに乗ってマルペンサ空港へ。

空港着いて,11時頃,ようやっと遠藤から着信。

寝坊とのこと。わざとだろ。

行きと同じコペンハーゲン乗り換え。

余ったユーロで親父にお土産セーター買った。

デンマークはEUだけどユーロ圏じゃない。

とはいえ流石に空港ではユーロ使えた。

お釣りはデンマークの通貨「クローネ」だった。

硬貨はユーロよりもクローネの方が格好良い感じだったので,これ幸い。

コペンハーゲンから成田は日本人のツアー客も多く,既に帰国気分となった。

隣は白人のおっさんだった。

何か映画でも見ようとチャンネル付けたら,トイ・ストーリー3がやっていた。

1はテレビ,2は飛行機で見た気がする。

他に見たいものもなかったので,見ることにした。

最後のシーンが涙ツボを刺激し,うるっと来たが,堪えた。

隣のおっさんも起きていたので,

「このジャパニーズ,トイ・ストーリー3で泣いてやがる!HAHAHA,YOメ~ンチキチキ」

と思われるのだけは避けたいという,プライドをかけた戦いであった。

朝の9時半に無事日本に到着。

旅終了。