小田原に移住したよ。

小田原移住日記

唐突な転職で小田原に引っ越した男の顛末

運命的な再会(内輪ネタ)

明日は朝から出張。

なので今日は絶対早く帰る!という決意で頑張りました。

最低限は終わらせ、8時くらいに退社。

帰りの電車。

新宿駅で人が沢山降りた。乗ってくる人はまばら。

空席が結構目立つ。

すると、乗ってくる人ごみにまぎれ、都心部サイズではない、クソでかい蛾が堂々の入場。

控えめな旋回を見せたあと、僕の座っている目の前の空席にピタリ。

新宿で3分ほど停車するとのことで、ドアは開いたまま。

「出てってくれないかなあ」と期待して少し待った僕の期待を裏切り、

シートを飛び立つと、次の着地点を探すべく、勇ましい旋回を始めた。

蛾はあまり得意じゃないので、「ヒー」と思わず席を立って、ホームに出てしまった。

違う車両に乗り直そうかと思ったんだけど、そういやそろそろセールの季節。

ルミネでも行ってみるかなと思い立つ。

ルミネは凄い人。会計の列がそこかしこ。

物欲ゲージが最近低めの僕は、あてどなく、ぶらぶらするだけ。

好きなお店にも良いのがなかった。

最後にアローズだけチラ見して帰ろう。

そして立ち寄ったアローズに、何か見覚えのある顔。

この特徴のある横顔、間違いない。

高校時代の野球部の関口でした。

久しぶりすぎて,なんて声掛けたらいいか分からず、

思わず「新宿にいるなよ、お前」と言ってしまった僕もダメだけど、

「セールは来るもんだろ?」と返すあいつも変だ。7年ぶりの会話だぞ。

博多で働いてると思ったら、既に東京に異動になって3年経つとのこと。

相変わらずつま先からつむじまで変な奴だけど、久しぶりに会えて良かった。

連絡先交換して、今度飯でもいこーやと言って分かれた。

次回のサッカー部の集まりでも呼ぼう。

で、何が言いたいかというと、あの蛾がいなかったら、再会してないんだよ。

もしかしたら、一生会わなかったかもしれない。

そういうこともあるんだな。虫のしらせってやつだ。

一生会わなくても全然困らない人に、再会できるのは幸せだ。

隠した場所を忘れたお金を見つけるようなもんだ。

僕が会わなくなった後も、みんなの人生は続いていて、

それを後から思いがけず知る機会を得る。面白い話を聞かせてくれよ。

翻って、僕が久しぶりに誰かに会った時、話す何かを持っているだろうか。

失敗を、成功を、小粋なジョークを。

その時が来ても、がっかりされないような人生を。

みつを。

にしても、こういう運命的な再会、相手が関口ってのはもったいない。

神様,今回はノーカンでよろしく。