小谷結婚式まとめ~披露宴編~
朝起きて,荷物を手提げの大きいバッグに詰め込むと,家を出発。
スーツもクリーニングに出したし,シャツとネクタイと靴下は新品だ。
パリッとした。
電車に乗って,表参道の駅へ向かう。
サッカー部は,11時に2次会会場のお店で集合した。
前日も夜中まで買い出ししたり,打合せしてたわりには,
みんなそんなに遅刻もせずに来た。
1時前に披露宴会場に行き,ここでマネジと三角も合流。
受付済ませて待機。
福田が早くも酔っぱらっていた。大丈夫か?
カクテルみたいのを2杯しか飲んでないのに,フラフラ。
みんなでチャペルに移動したんだけど,座ったとたん隣で目をつむってた。
簡単に言うと,寝てた。どんだけー。
新郎が呼び込まれ,続いて神父が読み込まれる。
小谷はパリッとした出で立ち。
愛ちゃんは勿論ウェディングドレス。
べっぴんだ。
愛を誓ったりチューをしたりして,式は滞りなく進む。
賛美歌を歌う場面では,隣が気になる。
福田はかろうじて起立はしているんだけど,目は相変わらず閉じていて,
息が荒い。
しかも直立不動が苦しいのか,頭がグラングラン揺れて,
電動こけしみたいになっていた。
チャペルですよ,チャペル。
外にある大きな改段で新郎新婦を待ち受け,フラワーシャワー。
僕は思いっきり振りかぶって,ストレートのフォームで投げつけたが,
花びらがひらひら舞っただけだった。
みんなで記念撮影をしたあと,いよいよここからだ。
僕が友人スピーチをやったあと,みんなを呼び込んで余興。
小谷の上司や,愛ちゃんの上司,愛ちゃんの友人が流ちょうに喋る。
ハイプレッシャー。
しかも,僕のスピーチ中は,サッカー部の奴らは余興の準備の為席を外してる。
完全なるアウェー。
体はガッチガチ。
キャンドルサービスが終わると,僕の番。
呼び込まれてマイクスタンドの前に立ったら,頭真っ白。
みんな良くこの状況で上手いこと喋るよなあ。
なんて思いながらシドロモドロになって喋った。
あんま覚えてない。
スピーチを終えると,すーさんとバトンタッチ。
僕は着替えに走る。
サッカー部のユニフォームを着て,みんなと合流した。
ここで一つ目のサプライズ。
福田のオバQを投入。
西川のりおメイクを施した福田は,いつもより自信ありげに見えた。
余興は予定外の事象が色々あって,大変だったが,
グダグダの中にキラリと輝く僕らの羞恥心が映えた,
物凄くサッカー部らしいものになったと思う。
あの場面で大成功するようなら,サッカー部じゃない。
とか言ってみたりして。
俊の捨て身のたけしのモノマネも不発。
というか,そもそも弾が入ってなかった。
小谷の大学友人の感動的な出し物と比較し,危うく死にたくなる場面もあったものの,
2次会でのリベンジを堅く心に誓い,披露宴会場をあとにした。