会社花見
前日の氷混じりの雨のせいで,花びらはもう半分くらい散ってしまっていて,
そのかわりに緑の芽が3割くらい出現していた。
そんな桜を見るために,会社の近くの公園にみんなで集合した。
今年は初めて場所取りにも参加し,当事者意識を高めて臨んだ。
小さい公園だけど,知る人ぞ知る花見の名所。
でも,如何せん桜の状態が前述の通りなので,
正直なところ,場所取りは必要ないくらい空いていた。
4月からの新入社員も入れて,みんなで食べたり飲んだりした。
僕の狙いは,年長者が持ってくる良い日本酒。
おいしい熱燗を目一杯飲んだ。
ちょっと離れたところでは,大学生のサークルが花見をしていた。
男女比は半々くらいで,結構な大所帯。
50人くらいいた。
コールが響く。
楽しそうだなあ若人よ,と年長者の視点で鑑賞してたんだけど,
小便にならんでたら,ルナシーのドラムみたいな奴が,「飲んでる?」とか話しかけてきた。
僕はスーツじゃなかったので,同類と思われた様子。
思わず僕は敬語で「あ,飲んでます」と答えた。
ルナシーのドラムは満足げな顔をして,またコールの中へ去っていった。
その後も何回かトイレへ行ったんだけど,
行くたびに便所に集結する飲み過ぎた若人どもが増えていって閉口。
真矢はどうやらまとめ役らしく,みんなに声を掛けてた。
僕にも「大丈夫?」とか言葉をかけてくれた。
ぐっと親指を立てる,完全に酔っ払いの僕。
途中でスーツ着用の後輩(年上に見られがち)と一緒にトイレに行ったとき,
真矢は僕がどうやら仲間じゃないと気付いた模様。
言い出せなくてすまん。デザイア。
夜が更けると,そこかしこで介抱+前戯みたいのが一杯いたのにはうんざりだったけど,
真矢に免じて許す。
居酒屋での2次会を終電ギリギリまで楽しみ,帰宅。
楽しかった。