ケイカン鳥
国立のマンション訴訟の高裁判決が出た。
結果は住民団体側の逆転敗訴。
当たり前だ。
横暴にも程がある。
住民団体側のサイトを見れば一目瞭然だ。
まず,景観ってそもそも何だ?
勿論,綺麗な町並みは大事だし,住民が努力して守っていくべき物だ。
ただ,それが法律や国が守るべきかというと,単純にそうではない。
色々な物が関わっているからだ。
ただ,もし歴史的に価値のある文化財であるならば,それは財産であり,
しっかりとしたルールによって守られるべきだ。
今回の「景観」はそれにあたらない。
歴史的な価値ではないということは,住民側も認めるべきだ。
ちょっと前までは田園だったんだから。
70年前って・・・
アイドルじゃないんだからサバ読まないで!
住民が主張し得るのは,法律上どういう解釈が出来るのかということ。
住民が主張した「地区計画条例(だっけ?)」が成立する前に,
着工していたこのマンションは,この条例の適用範囲外ということになる。
これはそう「なる」んだから,仕方ない。
決まりだから。
勿論,明和地所のやり方も正々堂々では無いから,
褒められたもんじゃないけど。
だから,住民は違う何かを根拠に置かなくてはならない。
そこで,「景観権」という発想から攻めようとした。
この景観を享受する権利があるっていう主張だ。
でも,そりゃどう考えたって個人の権利とは認められない。
呼びかけたり,お願いしたりっていうのは勿論出来るけど,
それに拘束力を持たせちゃまずい。
だってさ,美しい景観って誰が決めるの?
ある程度は決まってるっていうけど,ってことは少数派はムシですか?
俺が「あの子可愛くない?」って言うと,
大抵大爆笑されるけど,やっぱり周りが可愛いという子を
可愛いとおもわなきゃならんかね?
実際にビルが建って良かったっていう人もいたよ。
人が増えるのは良いって。
兎も角,人の権利として認めるにあたって,
「景観権」は個人の主観に依りすぎる。
どんくらい?こんくらい。では,法律の示しがつかんでしょ。
その意味で,今回の裁判官の言うことは正しいと思う。
上のサイトを見ると,普通の感覚してたらちょっと・・・と思うよ。
最早これは「ケイカン鳥」。
明和地所の開いた説明会で,
「自民党の○○先生が来ていらっしゃるんですよ!!
誰が来ていらっしゃると思ってるんです!!?」
(「です」を「ザマス」に変換してお楽しみ下さい)
ヒステリックに叫んでおられたオバチャンに神のご加護を。
権力パワーにこれだけ露骨にすり寄れるのも,
なかなか見てて風流を感じます。
やっぱあの原告団の根性みたいなのが気に入らないってのもあるかもな。
感情入って申し訳ないけど。
明和地所も悪いんだよ,勿論。
やり方相当グレー。
ただ,国立の場合は,根拠の無い妄言を振りかざして,
「自分たちの土地が特別だ!他とは違う綺麗な土地だ!」
っていう主張だから,やっぱりあまり良い印象は無いなあ。
そんな大層な歴史が無いんだからね。
あ,嫉妬とかいわないでね。
俺は自分の住んでる場所好きです。
時の流れで変わっていかないものなぞ無いんだから,
それを寂しがったり楽しんだりすればいいじゃなーい。
勿論,公共の福祉は大事。
でもさ,風俗街つくるとかじゃないじゃん?